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#創作
ゆずき
193
#主も意味不明
バガラジー
143
耀聖(ようせい)
434
873
🐈⬛side
背中に、大きな刃物のようなもので切りつけられたような痕があった。
床や壁は血だらけで、鉄の匂いがやってくるのは遅くはなかった。
🐈⬛「…私たちが招待状を貰う前には、すでにみんな死んでるね」
🐈⬛「怖がらなくても大丈夫だから」
🎼「リリー…俺はお前が怖いよ…」
私が、2階へ向かおうとすると、リズムが袖を引っ張ってきた。
🎼「…置いて行くなよ…」
その声は、どこか聞き覚えがあるようでないようなものだった。
🐈⬛「…随分と可愛らしい声を出すのね、本当に男性?」
🎼「…ただの…女装が…趣味の…一般人だ…」
…女装が趣味の一般人とは…?
🐈⬛「…一人が嫌なら一緒に行動する?」
🎼「…別に…1人でも…出来るし…」
🐈⬛「…たまには正直に言ってもいいと思うけど?」
🎼「一緒に…居たい…」
うーん…これは国宝級の宝だね。安全にしとかないと壊れそうだね。
🎼side
🐈⬛「…」
🎼「…」
…沈黙ってこんなに苦しかったっけ…?
🐈⬛「…辛いなら、私の昔話でもする?」
🐈⬛「暇つぶしにはなると思うけど」
🎼「…お願いします」
震えた声で俺がそう言うと、リリーは少し黙ったあと、口を開いた。
🐈⬛「…私がまだ魔法使いになる前の事、私は医者をやっていたの。」
🐈⬛「とは言っても、治療率はかなり低くてね、ヤブ医者って呼ばれてたこともあったの」
🐈⬛「そして、最後の仕事の日に小さな女の子が来てね、こう言ってくれたの」
🐈⬛「『お姉ちゃんは、ヤブ医者なんかじゃないよ』『正義のヒーローだもん!』って言ってくれたの。」
🐈⬛「他にも沢山言われてね、嬉しかったの。でも、その子は次の日に心肺停止して、亡くなったの。」
🎼「…魔法使いさんにも辛い過去はあるんだな」
🐈⬛「人間なんて辛い過去はいくらでもあるでしょ?」
🎼「…それもそうだな。」
俺はリリーの昔話を聞いて、少し勇気が出たような気がした。
リリーが客室の扉をガチャリと開け、中へ入っていった。
🐈⬛「…?来ないの?」
🎼「…よく分かんねぇけど、なんか1人でもできそうな気がしたんだ」
🐈⬛「…そう、じゃあ頑張りましょ」
リリーはそう言って扉を閉めた。
🎼「…まだ怖いけど…そんなことを言ってる暇なんてないしな…」
コメント
5件

二人の対話だけで、しっかりと映像が浮かんでくる。それにリリーがリズムを精神的にもリードしているね。緊迫の(死体が転がってるという…)雰囲気の中でリリーの過去の告白によってリズムの気持ちが建て治っていく!!短いフレーズのやり取りだけでリアリズムと心理描写が絶妙で‥‥いいわぁ。 素焼きさん!当然リリーはリズムより10歳以上年上なんですよね?(26歳~30歳くらいだと思う。)
第3話読み終わったよ〜!📖✨ まず冒頭の血だらけのシーンで一気に引き込まれた…。リリーの過去、ヤブ医者って呼ばれてたのに「正義のヒーロー」って言ってくれた女の子の話、めっちゃ胸にきた…😭💔 リズムの「一緒に居たい」が国宝級すぎて、この二人の距離感ほんと尊い…🥺💕 怖い雰囲気の中に温かさもあって、続きが気になりすぎる!!