そうして進学した中学校
ウチは人数が28人と、少ないので1クラス。
クラス替えもないし、皆とクラスが離れる心配もない。
唯一心配なのは、高校だ。
どこの高校へ行くのだろう…
出来れば同じ所へ行きたいな…
そんなことを考えていた。
ううん、もうアイツは好きでもなんでもないただの幼なじみなんだから!
私には関係ない!
のに…
湧弥「俺、お前と同じ塾行くことになった!」
杏莉「…は?」
予想外すぎた。
いや、少しの淡い期待だと思っていた。
由奈達、幼なじみも同じとこ通ってるんだからそりゃそうか…
中学に入ってから湧弥の事が好きなのかもという子が沢山いた。
小学校は違ったけど、幼稚園が同じだった子達に…
日南「杏莉は?取られたくないの?」
杏莉「分かんないよ…」
日南「ボーっとしてると別の子に取られるよ。萌波とか」
杏莉「やだっ…」
日南「じゃあ、頑張ってアピールしなきゃ!」
日南「高校離れても大丈夫なくらいに!」
杏莉「うんっ…」
杏莉「でもね、日南のことも好きなの」
日南「…ん?」
日南「何を言ってらっしゃる?」
杏莉「なんか、ほかの子とは違う感情って言うか、ずっと隣にいて欲しいって言うか…」
日南「…」
黙っちゃった…、でもホントなんだもん
杏莉「これって、恋みたいなものかな?」
日南「アンタ、それ絶対違うって」
杏莉「なんで?」
なんで言い切れるのか疑問で仕方なかった。
日南「アンタ、他の子達信用出来ないからアタシに依存してるみたいになってんのよ」
杏莉「あぁ!そういう事か!さっすが日南!」
日南「だから、アンタは私の事はなんとも思ってないのよ」
日南はにかっと笑みを浮かべた。
杏莉「日南、大好き!」
日南「あたしは嫌い」
杏莉「もう!天ノ弱だなぁ笑」
日南はいつも嫌いって言うけど、嫌いなら私のことをこんなに分かってるはずないもんね
杏莉「湧弥!」
湧弥「ん?」
杏莉「これ、ホワイトデーのお返し貰いすぎたから」
湧弥「え、良いのに」
杏莉「良いから!高校でも頑張れよ!」
湧弥「杏莉もな」
杏莉「ん!」
離れたくないなぁ
湧弥「じゃあな」
杏莉「うん、バイバイ」
そうして私達は帰って行った。
あぁ、やっぱり好きだったんだな
コメント
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恋って気づいたの!!!! あらまっ♡♡こうやって恋が進展していくんだよねぇ!!!!!早く付き合え(( 一瞬GLになるかと思ったら違かった☆