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箱庭のメビウスの輪

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箱庭のメビウスの輪

10 - 第10話私は旦那様のことを好きではありませんし、どちらかと言えば苦手です

2022年10月21日

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私の名前はメアリ。このお屋敷でメイドをしております。旦那様は気さくなお人柄で、とても優しい人なのですが……。ただひとつだけ困っていることがあるのです。それは――。

***

「メアリ! 今日も愛しているよ!」

「ありがとうございます」

「ところで、今夜は空いているかな?」

「申し訳ございません。本日の夕食後は、使用人たち全員でダンスの練習をする約束になっているんです」

「そうか。残念だよ」

旦那様に好意を持たれているということでしょうか? しかし、私は旦那様のことを好きではありませんし、どちらかと言えば苦手です。私が好きなのは、優しくて紳士的なアルフォンス様なのに……。ああ、早く会いたいですわ。

「メアリ、ちょっと良いかしら」

「はい、奥様」

「今日の夕食後に、貴女の部屋に行っても良いかしら? 少し相談したいことがあってね」

「わかりました」

奥様はとても綺麗な方です。旦那様と結婚されてもうすぐ十年になるらしいのですが、未だに仲睦まじくて羨ましい限りです。それにしても、一体どんな用件なのかしら。

「あのさぁ、最近調子に乗ってね?」「うん」「…………」「なんだよ」

「……ちょっと、調子に乗りすぎじゃない? あんたがそうしてるとこっちまで調子狂うんだけど」

「はぁ? 俺のせいだって言いたいのかよ!」「そーだよ! 悪い!?」

「だいたいアンタが悪いんでしょ!? いつも人のこと馬鹿にして!!」「うるせぇ! 俺は悪くねえ!! お前が弱いんだろ!!」「はあ!? もう知らないッ!!!」

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