「佐藤さんどうしたんすかねぇー」
1人のコンビニで鈴木は呟く
うちの名前は鈴木 碧!ピチピチの大学生!
時給が高いからこの時間のバイトをしている
もちろん暇…暇で暇で死にそう……
そんなバイトでも1ついいことがある!
それ社畜の佐藤さんだ!
佐藤さんは一見したらそこら辺にいるおじさんだけど…話してみると可愛いし…そうだな…言うならば、うちの推しだ!
推しがいるだけで世界は明るい…もちろんこの死ぬほどつまらないバイトも
しかしここ最近佐藤さんが全く来てない…
「はぁーまぢ推しの居ないバイトとか無理!」
(あーまじムカつくし…なんで来ないんだよ)
次の日…大学の講義中ふとスマホをいじるとこんな記事が
【仕事による自殺?原因はストレスか… 】
(え?!がち?これって…もしかして最近来てないのは…はっっっ!?そそそそんなわけ )
「やばぁい!」
思わず鈴木は叫ぶ…その瞬間全員の視線が鈴木の方に向く…
「あ、すみません」
お昼
「ねぇー碧ー?講義中何がやばかったん?」
この子はうちの友達の早木 凛月
超ノリよくて最高の友達!うちの大親友
「あ、凛月か、いやぁ…推しがちょっとさ」
「え?碧に推し?マジかよ…んで?どんな人なん…アイドル?それとも俳優かな?」
「コンビニのお客さんだよ」
「は?何碧のコンビニってアイドル来んの?」
「違う!ほんとにただのお客さんだよ!」
「碧…どしたん?なんかやな事あったの?話し聞くからさちょっとバイトも休めよ」
「ガチトーンで心配すんな!
それに佐藤さんはまじ最高の推しだし…」
「へぇ…佐藤さんって言うのか
でー?その佐藤さんの何が良くて推してるの」
「まずは可愛いとこでしょ!あとはあの疲れてる目とかまじ最高だよねーあとは・・・」
「あーOKOK…了解わかったよ…そうそうその推しの何がやばいん?」
「そうそれがさ!この記事!」
鈴木がスマホを見せる…その記事を早木がじーっと見る
「お…マジかよ……」
「ヤバくない!?これヤバいよ!」
「でも佐藤さんって訳じゃなくね?」
「そうだけどさ…心配じゃん…」
「はぁ…わかったよ、なんかあれば協力する」
「ほんと?!ありがとうまじ最高だよ!」
そしてバイトの時間…お昼のことを考える
(はぁぁぁ…どうしよう結局ほんとか分かんないし……どうしよ)
♪♪♪
「あ…いらっしゃいませー」
「久しぶり…鈴木さん」
「うわぁ!幽霊だぁぁぁぁ!」
「え?幽霊?どこどこ?」
「え?佐藤さん!?生きてたんすか?」
鈴木が佐藤の顔をじーっと見る…
「見すぎだよ…」
「すみません…いやぁー良かった良かった!死んじゃったのかと思いましたよ」
「なんで?死ぬようなことは…」
「これっすよ!この記事!」
佐藤が鈴木のスマホを見る
「あー…これか……」
「佐藤さんが死んだかと思ったじゃないですかー!佐藤さん社畜なんだから!」
「社畜…何も言えない……」
「まぁ…佐藤さんが生きてて良かったっす!佐藤さん居ないと寂しいしー?」
「…ありがとう鈴木さん」
「ってかなんで最近来なかったんすか?」
「ちょっと…最近まじ忙しくて…残業時間最高記録叩き出したかも…泣きたい」
「大変っすねー…ファイトっすよ!佐藤さん」
(はぁ…まじ良かった……佐藤さん生きてた♪)
続く
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