ただいまぁ〜
たらいまあ、
買い出しを済ませ家に帰ってそう言うとないこは俺の真似をした
よいしょっと…
買ってきたものをリビングに起き、ちょいちょいっと手招きしてないこを洗面所に呼ぶ
帰ってきたら手ぇ洗おな〜
ないこは知ってか知らずか嬉しそうに俺に腕を捲られている
ないこの腕は相も変わらず傷だらけで見ていて痛々しい
また外行ったらこうやって手ぇ洗うんやで?
言い聞かせてみたがないこからの返事はない
ないこ?
覗き込むとどこか遠い目をしていた
ないこ?もう終わったで?
再度声をかけると気がついたようでハッとして
あいきありあと!!
とこちらが驚くくらい元気に返事をした
そのまま1人でリビングに戻っていった
なんやったんやろか…
手を洗ってから買ってきたないこの食器を洗い、棚に入れる
衣類は申し訳ないが俺と同じタンスにしまい買ってきた食材で夕飯を作る
昼は元気に食べとったし、普通の飯でも大丈夫やろ
そんなことを考えながら食材を刻む
珍しいことにないこはソファで大人しくしている
日中過ごしてみてわかったがないこはかなり好奇心旺盛や、夕飯作るところも見たがると思ってたんやけど…
ないこ、ご飯できたで〜
声をかけるが反応はない
ないこ?
ソファまで行ってないこの様子を見る
顔を見ると真っ赤で昨日とは違う意味で虚ろな目をしていた
今んなって熱出てもうたか…
熱が出るだろうということは予測していた
だから看病するための道具は一式揃っている
が、明日は仕事に行かなければならない。さすがに二日連続で休むわけにもいかないのだ
しょうがねぇ、りうらに頼むか
そうして俺はスマホでまろに連絡した
本当はりうらの連絡先も持っているのだがなにせパートナーのまろが過保護。心配させんためにもまろを通して連絡したほうがいい
しばらくするとまろから返事が返ってきた
りうらが明日休みなためないこの面倒をみてくれるということ、そして朝まろがうちまでりうらを送り届けにくること、そんなことが書かれていた
ひとまずは安心やな、もともとないこを一人にするのも心配やったし
まろとりうらに感謝とないこに関する情報を伝えてスマホを置く
だいぶしんどそうやな…
ないこ、冷えピタ貼るで。冷たいやろうけど我慢してな
一声かけてからないこの前髪をずらして冷えピタを貼る
ビクッとしたないこは冷たいのがいやなのか少しぐずったがそのまま寝てしまった
ないこが寝てるうちに俺も風呂入っとかな
風呂からあがるとないこが泣いていた
あぃき……いかなぁでぇ
昨日のようにえぐえぐとしながら俺のズボンを引っ張る
ごめんなぁ、1人寂しかったな、この後は一緒におるから安心しぃや?
ないこは俺に抱きつくと顔をうずめた
背中へと手を回しトン…トン…と一定のリズムで叩いてやると最初はいやいやしていたないこも抗えずに寝てしまった
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!