M国の基地でのこと…

長針が十二、短針が七を指した

夕食の時間の19時だ

この軍では余程のことが無い限りは幹部全員揃って食事をするのだが…

19時になっても幹部の一人であるうたが現れなかった

km「え、今日うたくん来てへんやん」

kyu「夕食の時間なんですけどね…」

ymd「あいつ体調不良やったりするん？」

tk「いや…そんなことは無いはずだけど」

yu「…え？」

ここに居る全員が薄々何か勘づいていた

自分達の知らない所で何か事件が起きてるのではないか…と

so「部屋にも居ないんすか？」

hr「居ない…」

tk「実を言うと、彼奴が基地を出る姿は防犯カメラで確認出来た。けど、帰ってきた姿は…」

kyu「え…てことは」

ymd「なんかあったんやろな…」

全員状況こそ理解出来ていなかったが仲間がピンチであることは悟っていた

hr「さすがに心配すぎる…。ちょっと俺街に行って探してくる！」

km「今からか？！」

hr「もしかしたら死に直面する事件に巻き込まれているかもしれねえだろ？食事とかなんかよりも仲間の命の方が大切だ！」

yu「確かに…それはそうですね」

kyu「手分けして探しますか！」

tk「はるてぃー、指示は任せた」

hr「山田は友好国に連絡をとって情報の収集、共有をしてくれ。たくぱんは情報管理室から敵対関係にある国の幹部の情報を抜き出してくれ。出来れば今回の事件に関係しそうな情報あったら集めといて欲しい。それ以外は街に行って情報収集」

全員「｢｢｢｢｢了解！｣｣｣｣｣」