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「話して欲しいことがふたつあるけど」
「1つ目は、」
「”葛葉”との関係」
『、、、ッ。』
「もうひとつは〜」
「静奈の家庭関係。」
『ッ、、、そ、うですか。』
『私と葛葉さんの関係は、』
「ぅん。」
『生き別れの兄なんです。』
「んふ、やっぱりか。」
『やっぱりって、』
「葛葉から聞いてたよ、」
『そうですか。』
『では、過去の話をしましょうか。 』
「静奈、貴方はお母さんかお父さん、」
「どっちが好き?」
唐突な質問だった。
『ん〜?お母さんかな〜!』
昔は何かある度に笑ったりして
表情を変えていた。
「そうか。」
お父さんが少し悲しそうにぽつりと言った
次の日。
「ほら静奈!行くわよ!」
『え、、、お兄ちゃんは?!』
「いいから!早く!」
その頃は5歳だった
私は母にショッピングモールに無理矢理
連れてかれた。
その頃は後で父と兄が一緒に来ると
思っていた。
その後夕方に家に帰ると
兄と父が家から居なくなっていた。
その頃が5歳。
『こんなところですかね、』
「そっ、、、か」
「家庭環境、話せる?」
会長は私のことを思って、わざと
「話せる?」という言い方をしたのだろう
『えぇ、もちろん』
私と母も家を出て小さなアパートに住み始めた。
そこでもとても幸せだった。
その頃までは。
私が15歳になった時。
中学三年生。
母が雨の日に私を外へ出し
玄関、裏口、窓、全てに鍵を閉めた。
私は家に帰れなかった。
だから引越し先の親友【剣持刀也】の家に
向かった。
そこで剣持は快く私を受け入れてくれた。
そこからは幸せだったが、
この思いは忘れれなかった。
それは
【信用してはいけない。】
だった。
でもそこから私と剣持はこの学校に来る事を
決めた。
『で、終わりです』ポロッ
「え?!ちょ、、待って!ティッシュ取って来る!」
ガチャ
「かなえさーん!」
「明那、待って」
「緑さん!静奈さん泣いてるよ!」
「会長、、、泣かしたの?」
「僕じゃないって!」
なんて会話もあったそう
シーズン1 返り咲き、蘇る記憶 終