なにわ障害施設

西畑　side

もう桜が降る季節 。

明日はみんなでお花見に行くねん 。

桜が綺麗に見れる公園があるねん 。

前にな 、流星と約束してん 。

流「　大ちゃん 、今度お花見行こうね 。　」

大「　うん 、約束な 。　」

流「　んふ 、やった … ！　」

って 。流星は楽しみにしてるかな 。

流星と約束したから 。叶えてあげたい 。

“　お花見に行く　”　って言う約束を 。

前にも 、約束しててんけど …

流「　大ちゃん 、今日のお花見楽しみ ！　」

大「　流星 … それがな 、　」

丈「　駿が熱出してもうて …　」

和「　謙杜も過呼吸起こしてもうてん …　」

流「　え 、じゃあ …　」

恭「　今日は無しってなったの …　」

流「　… そっか 、　」

大「　ほんまにごめん … 約束してたのに 、　」

流「　… ううん 、大丈夫 、また行こ ！　」

駿「　流星くん … けほ 、ごめんね …　」

謙「　流星くん 、楽しみにしてたのに …　」

流「　大丈夫 ！お大事にな ？　」

駿「　ごほごほ … ありがとぉ 、　」

謙「　… ん 、　」

駿が熱出して 、謙杜も過呼吸起こしてもて 、

お花見は今回なしやなってなっちゃってん 。

流星は「　大丈夫　」って言ってたけど 、

ずっと悲しそうな顔をしとった 。

別に駿と謙杜は悪ない 。しょうがない 。

けど俺はもう 、流星の悲しそうな顔は 、

絶対に見たないねん …

やから 、どうか 、

駿が体調崩しませんように 。

恭平と謙杜が過呼吸起こしませんように 。

丈くんが疲れ溜めて倒れませんように 。

和也が無理しませんように 。

そう願って明日のために早く眠りについた 。