【第14話・変態④】
「少し……」
「まだ正確には分かっていないが、街で女子高生が一人いなくなったらしい」
「そんなときにお前らみたいな『JKお散歩』がウロウロしていたら警察の格好のターゲットだろ?だから帰れと言ったんだ」
大沼の声は落ち着いていたが、わずかに苛立っているように感じる。
「……そうなんですか」
「どこに行ったんだろうねー。全く人騒がせな女子高生だ」
「あの、大沼さんが知っている子ですか?私のような裏バイトの子とかですか」
「どうだろうなー。いい女だったら知っているかもしれないし、ブスなら知らないな」
大沼はもったいぶった態度を取った。
「莉乃、お前も変なことに巻き込まれるなよ?」
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