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 「あなた、あなた、!!」
 私は彼女達の前から姿を消し、至近距離に迫る彼女の顔を思い出し
 高鳴る鼓動を必死に押さえつけていた
 可愛い、早く私の手へと堕としてしまいたい、!!
 私を心配してくれる彼女、優しい彼女!
 だが、そんな私と彼女の関係を邪魔するあの怪異、
 彼女にいつもベッタリくっ付いて、彼女に甘やかされているアイツ
 そして、いつもこれ見よがしに彼女にくっ付いているレインコートの彼
 気持ち悪い、気持ち悪い気持ち悪い!!
 彼女に触れるな、彼女は私のモノだ!!
 それに彼女も彼女だ。
 何故拒絶しない?彼女は私の事が好きなはずだろう?
 なのにどうして、
 
 あぁそうか、彼女は私を試しているんだ
 私が嫉妬するかどうか、
 「..私 彼女 好き 愛してる 絶対 逃す ない 」
 なら、早く彼女の元へ行って私の愛を教えにいかなくては
 私は、あなたしか見ていないと
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 その後、私は貞っちと共に先に進んでいると
 「?貞っちー。なんか隙間にいない?」
 とあるコンクリートの壁にぽっかりと空いた隙間が気になり、貞っちにそう告げた
 すると、
 “ あなた 心臓 欲しい ”
 「えなんか顔出てきたんだけど。ウケる」
 隙間から顔が覗き込んできた
 “ あなた ダメ ! 彼 あげる 心臓 !”
 「んー、流石に心臓はダメだけど、
あ、そうだ」
 私はポッケの中からマックのおまけで貰ったシールを取り出す
 「はい。これならあげるー」
 “ ? これ なに ? ”
 「マックのおまけー。めちゃ可愛いからお裾分け的なー」
 私が隙間にシールを入れると、隙間の男、
 まぁすみっこがそれを手にじっと見つめた
 “ .. これ 気に入る あなた 心臓 いらない ”
 そう言うと、すみっこは隙間の奥へと消えた
 「またねー」
 私がすみっこにそう手を振ると、貞っちが私の服に縋ってきた
 “ 私 あれ 欲しい ! 彼 同じ ! ”
 「え貞っちも欲しいの?」
 困った、シールはさっき渡したので最後だ
 「んー、じゃあ、これでも良い?」
 私は貞っちの両頬を包み、額に口付けを落とした
 昔、母親からお手伝いをしたご褒美としてよくやってもらっていたものだ
 “  あなた ここ 口 ! 私 嬉しい !”
 「えーそんな嬉しい?じゃあまた今度やったげるー」
 私は貞っちの頭を撫でながら、先へとのんびり進んだ
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うわっめちゃ好きです!この文字化化の主人公と違う性格が新鮮で楽しいです!続き待ってます!