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勢いよくインターフォンを連打してドンドンドンとドアを叩く


心配に突き動かされた私は彼の名前を大声で呼んでいた


すぐに玄関のドアが開き強い食べ物が焦げた匂いと一緒に消火器を持った彼が出てきた


「鈴ちゃん!」


彼の後ろでは真っ黒い煙がキッチンに充満している、でもよかった彼は無事だ



真っ白いTシャツを大いに汚し、グレーのハーフパンツからは裸足の足がむき出しになっている



「何があったかだけ教えてくれる?」



私は肩眉を上げて聞いた




彼が恥ずかしそうに言った




「その・・・少しは料理ができるようになろうと・・・レシピアプリで見た「サーモンのホイル焼き」が美味しそうだったから・・・」



彼が横にずれたので私は靴を脱ぎ玄関からキッチンへ行くと


黒こげになった電子レンジからブスブスと煙が上がっていた



「アルミホイルで巻いたままレンジをするってそのアプリには書いてた? 」



「ううん・・・・ 」



申し訳なさそうにこちらを見ている柚彦君がなんともかわいい


まるで大型犬がいたずらをして飼い主に許しを請っているかのようだ


それから私たちは黒焦げになった電子レンジをベランダに移し、彼は修理できそうなら直すといってレンジを修理し



私は彼のキッチンに立ち、冷蔵庫を覗いて中身をたしかめた、中には卵やミルク、肉と野菜など他の食材も沢山詰まっていた


なるほど自炊をしてみようと彼が思ったのは本当らしい




これまた黒焦げになったシンクに放りっぱなしになっているフライパンを、金たわしで磨き、私は素早くオムレツとシーザーサラダ、ツナのガーリックパスタを作った





復讐ジュリエット~DV元夫に復讐の花束を~

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