太中で《満月》と《夢》を使わせてもらいましたm(_ _)m
【満月の下で君と夢を語る】
私はいつか中也の隣で手を繋ぎ2人で笑い合いたい
そんなことができたのなら…
どんなに幸せだろうか
太「あ…中也」
中「またいやがる」
太「最近よく会うね…狙ってる?」
中「そんなわけねェだろ!」
太「あっそう…….」
中「…急に黙ってどうした?」
太「…今夜…会えないかい?」
中「え…お、おう」
太「じゃあーーーで会おう」
中「おう」
太「じゃあまた今夜」
中「またな」
夜
太「来たんだね」
中「太宰が呼んだんだろ?」
太「…そうだったね」
中「にしてもいつも綺麗だよな」
太「まだ覚えていたんだねあの夜」
中「変な言い方するな誕生日プレゼントくれただけだろ」
太「確かにそうだね」
中「くれた花…家に飾った」
太「そうありがとう」
中「せっかく、くれたしな」
太「…本題に入ろうか」
中「本題あったのかよ」
太「だから呼んだんだ」
中「そうだな…で?なんだ?」
太「私ね…好きな人の隣で幸せになりたいんだ…」
中「…そうか」
太「その人の隣で幸せに歩くそれが夢だ…」
中「…俺もそうだな…俺の夢…太宰と同じかもな」苦笑い
太「…苦笑いなの…わかってるよ」
中「バレてるのかよ…」
太「私が分からないと思った?」
中「そうだな…元相棒だもんな…」
太「…..今日は星が綺麗ですね…」
中「?…なんでいきなり敬語なんだ?」
太「…なんでもない…」
中「太宰今日変だぞ?」
太「そうかな?そんなことないよ」
中「…大丈夫か?」
太「嗚呼大丈夫だよ」
中「なら良いが…?その手に持ってるものなんだ?」
太「これ?…中也にプレゼントを渡そうと思ってね…」
中「今日は誕生日でもなんでもねェぞ?」
太「普通にプレゼントを渡したくてね」
中「じゃあ受け取ってやる」
太「随分上から目線だね」
中「そうかよ…?これ…」
太「色々入ってるでしょ?」
中「このゴム可愛いな」
太「いつも髪の毛邪魔じゃ無いのかなぁって思ってて」
中「?マカロン?」
太「そうだよ…嫌いじゃないよね?」
中「まぁ」
太「後はお酒」
中「?これは…」
太「中也の誕生石の指輪」
中「ダイヤモンドか」
太「中也に似合うと思って」
中「ありがとな」ニコ
太「…喜んでくれたのなら良かった…」
中「…なんでそんな悲しいそう顔してるんだ…?」
太「え?…悲しそうな顔してた?…」ニコ
中「…」
太「じゃあそろそろ帰ろうか」
中「…おう」
太「?あそこにあるの…」
中「青い薔薇だな…見たことない…」
太「誰かが落としてったように見えるね…」
中「にしても青い薔薇なんてあるんだな」
太「薔薇にはいろいろな色があるよ…花言葉もそれぞれ違うんだって」
中「へぇ〜花の種類に寄って違うのは知ってるけど色もあるんだな」
その後私たちは2人で話しながら横浜の街へ帰って行った
中「じゃあまた会える日な」
太「またね」
太「…..何も知らないんだ…運に任せるしかないな…」
数日後
太「あ…やっぱり会うね」
中「もう慣れた…じゃあな」
太「…そうだね…またね」
中「嗚呼」
太「…気持ち…伝わらないかな…?」ボソッ
中「?なにか言ったか?」
太「いや…何も」
中「そうか…じゃあ」フリフリ
そう言うと中也は可愛らしく手を振り帰って行った…
太「可愛いな…さて私も頑張ろうか…」
中(俺は多分太宰のことが好きなんだ…)
中也は太宰と会う度にドキドキとなる胸を抑えそう思った
中「素直に好き、なんて言えねぇよ…」ボソッ
それから俺らは以前と同じようにほぼ毎日会った
でもその度に太宰が好きなことを自覚してしまい顔が赤くなって無いか心配になるほどだった
太(今日も会うのかな?)
中「…」
太「やっぱり居た…?」
何故か中也が私と顔を合わせない
そういえば最近余り私の方を見てくれなくなった
太「どうしたの?」
と顔を覗くと少し赤くなってる気がした
太(!照れてる?)「中也こっち向いて」
中「!…無理」
太「どうしたの?熱?」
中「違う!じゃあな!」
と言い逃げるように走り去ってしまった
太「行っちゃった…」
その後中也のことを考えすぎて敦くんや国木田くんに怒られた
でもあれは照れていたのだろうか…何故だろう…分からない…
次の日
太「中也!」
中「だ…太宰//」
太(やっぱり照れてる?)
中「も、もう行く!!//」
太「あ…逃げられた..まぁまた明日でいっか…」
また次の日
太「中也…待ってたよ」
中(いつもより遅く行ったのに…)「じゃあな!」
太「おっと!まだ行かせないよ?」中也の手を掴む
中「ッ!///は、離せよ!」
太「!」(やっぱり照れてる…)
中「!///」フイッ 顔を逸らす
太「中也こっち向いて?」
中「嫌だ」
太「なんで?」
中(顔が熱いから…なんて言えねぇだろ…)
太「…そろそろ言おうか…」ボソッ
中「?」(何をだ?)
太「今夜も会えるかい?」
中「お、おう…」
太「じゃあまたあそこで」
中「じゃ、じゃあな」
そこから中也はこちらには1度も振り返らずに行ってしまった
太「この思いが届くだろうか…」
届いたとして中也は受け入れてくれるだろうか…
今夜中也の返事次第で月の色が変わるだろう…
夜
中「相変わらず綺麗だなここ」
太「空も見えるしね」
中「…」
隣に座り空を見上げている中也が宝石よりも輝いて見えた
沢山の辛いものを見てきたであろう緑の目、
風になびくオレンジ色の髪
全てが綺麗で、消えそうなほどに綺麗だった…
中也がこっちを向いた
とても綺麗だ
中「今日は満月なんだな」
太「そうだね、前会った時は半月だったよね」
中「よく覚えてるな」ニコッ
その笑顔
月明かりに照らされてまるで中也がステージに立っているようだ
太「綺麗」ボソッ
中「?」
思わず口に出てしまった
中「…なんで呼んだんだ?」
太「…そろそろ言わなくちゃね…」
大丈夫落ちついて…と自分に言い聞かせた
そして私の気持ちを声にした
太「好きだよ中也」
中「…ありがとう」
そう言うと
中也は抱きついてきた
私よりも小さな体を優しく
包み込むように抱いてあげた
太「大丈夫かい?」
そう言葉をかけると中也はこっちを向いた
中「おう」ニコッ
中也は泣いていた
そして笑った
太「!」(綺麗…)
中也の涙は…
太「満月よりも綺麗だ…」
中「…あのな…プレゼントがあるんだ…」
太「?…なんだい?」
そう言うと中也は青い薔薇を取り出したを出した
太「青い薔薇…」
中「前に見かけて綺麗だったからあげたくて」
太「ありがとう…青い薔薇の花言葉は知ってるかい?」
中「なんか色で違うって言ってたよな…なんだ?」
太「青い薔薇の花言葉はね『夢叶う』だよ」
中「夢…か」
太「今の私達にピッタリだね」ニコッ
中「そうだな」ニコッ
太「言いたいことは色々あるんだけど中也にあげたプレゼントも意味があるんだよ」
中「…それは興味深いな」
太「ふふっ」ニコッ
中「全部聞こうか」ニコッ
太「…今日はとても幸せだよ」
「今日は星が綺麗ですね」意味···▸『きっとこの思いが届くことは無いだろう』
「今日はとても幸せです」···▸『あなたと出会えてうれしいです』
ゴム···▸『一緒に居たい』
マカロン···▸『特別な人』
お酒···▸『貴方と親しくなりたい』
指輪···▸『ずっと一緒に居たい』
・━━━ ❦𝑒𝑛𝑑❧ ━━━・
参加させて頂きありがとうございます
今回は初めてプレゼントの意味や隠し言葉を入れてみました
物によって沢山の意味があるのなど改めて知りました
この長さでさ3500文字…
長文ってむずかしいですね…
尊敬ですね…
本当に参加させて頂きありがとうございます!
そしてここまで見て頂きありがとうございます!
ではまた別の物語で╰(*´︶`*)
コメント
17件
ちょっと1言言うね、、、好きこの作品神だね☆
両片想い太中尊いし、結ばれるの幸せだし尊いし、お互い照れるの尊いしとにかく尊かった() 花言葉とかプレゼントの意味とか天才すぎる!!! とりあえず神作すぎた!!!
花言葉と隠し言葉入れるの天才過ぎんか!?なんと言ってもその花言葉とか隠し言葉を入れるタイミングがもう最高過ぎるっ!!照れちゃって太宰さんと顔を合わせられなくなる中也可愛すぎるし、、、本当に最高だった!!口調も設定も天才的過ぎるし、!! 参加してくれて、神作を生み出してくれてありがとぉっ!!