テラーノベル
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80
ヒメカ
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マックスは基地の窓から荒野を眺めて、コーヒーを飲んでいる。今朝はポプラが生き生きとしている。LEDのプランターで育てているものが、グラジオラスやクレオメなど、どれも食べられないものなのに愛おしい。ルルル、ルルル、ルルル。地球から通信が来る。ヘレンが映る。「ハロー。マックス。調子はどう。」「いいよ。何も問題無い。」「そう、良かった。今日は例の洞窟の調査をお願いしたいの。」「オーケー。後で映像を送るよ。何か見付けたらそのサンプルも。」「頼むわ?何か必要な物はない。」「水とカロリーバーを頼む。苺味の。あとゴシップ誌が読みたい。」「オーケー。じゃあね。」「ああ。じゃあまた。」
コメント
1件
第1話、拝読しました。荒野とコーヒー、LEDプランターの花々――廃墟のような孤独と、それでも無意味に美しいものを慈しむマックスの静かな優しさが印象的です。最後の通信でヘレンが映る瞬間、その穏やかな時間がほんの少し色づく気配がして、続きが気になりました。