「俺のほうがもっと好きだって知って」
美穂(みほ)がかわいすぎて、ともすれば挙動不審になりそうだった。
それを避けたくて、一旦彼女から目を逸らす。
なんとか落ち着こうとしている間に、美穂が屈託なく言った。
「星、どこで見ますか?やっぱり湖のほうでしょうか」
……そうだ。そのためにここで落ち合ったのに、一瞬頭から飛んでしまっていた。
「そうだね、そっちに行ってみようか」
なんでもないふりを装って笑うと、美穂も明るく微笑み返してくれる。
あどけない笑顔にまたドキドキしながら、ロビーの玄関を出てホテルの裏手へと回った。
夜が深まり、バーベキューをしていた時より外の空気が澄んで、都会と違って音といえば風の音くらいしかない。
凛とした空気の中、建物沿いに歩いて庭へ出ると、濃紺の夜空が目に飛び込んできた。
それと同じ色の湖が目の前にあって、その向こうを漆黒の森がぐるりと囲んでいる**************************
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