踊る人形。 着飾る舌先。
媚売る心と疲れぬ身体を引き連れて。
廻り続ける性別不問のランデブー。
肝臓に染みわたる虚栄心と自尊心で乱れる会場と宙を舞うアルコール。
冷酷で美しい歌声と怒りを叫ぶ様なメロディのクラシックがBGM。
会場は怒鳴り声と笑い声で溢れ、また道化師は舞台裏で狂ってゆく。
腐った商売人と飼われた男女。積まれた金を眺め、また口に酒を運ぶ。
屑で傲慢な人間の集まりを道化達は面白可笑しく飾ってゆく。
ステージには投げナイフと呑み終わった瓶が並び、
それを道化師が滑稽で不様な芸にする。
この巫山戯た劇場に足を踏み入れてしまえば最後。
生きて外へ出る事は出来なくなる。
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