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夜が明けた。
👾「お前ら起きろ〜!!城行くぞ〜!!」
珍しく一番最初に目が覚めた。
なんか凄い優越感に浸れる。
⚡️「んあ……お前起きんの早なったな。」
🫘「ホンマやで、あと五分だけ寝かしてくれや。」
👾「甘ったれるな!!舐めちょるな!!舐めんな舐めんな舐めんな舐めんな舐めんな!!!」
💭「あいつ朝からどうしたの。」
🕯「発作だよ発作。」
💭「あーね…。」
全員目を覚まし、支度を済ませ、テントを閉じた。
今から雷の宝玉を手に入れるために城へと向かう。
🐸「こんな朝早くから歩くのしんどくないんですか…?」
⚡️「ええ運動やろ、健康的やで。」
🐸「えぇ、そういう問題なの…。」
太陽が登りきって昼になるまでには城に着きたいところ。
休憩をとっている暇はない。
🍯「なんかこうシューン!って移動できるような便利な機能があればいいんだけどね。」
🕯「マナトなんか魔法使えないの?」
⚡️「スピード向上魔法なんかあったっけなぁ…。」
頑張って知恵を振り絞ろうとしているマナト。
⚡️「あっそうや、あったわ。」
🍯「まじで!?」
🌙「意外と有能だった。」
⚡️「トスイゴエルシハ!!」
魔法が唱えられると、みるみるうちに足が軽くなる。
🫘「軽い!!なんかめっちゃ足軽なったで!!」
💭「ほんとだー!これなら私でも早く走れそう。」
⚡️「ただ1個言っておくと、この魔法は10分経ったら効果切れるで。」
🌙「え。」
🐸「まさかのペナルティありかよ。」
⚡️「まあでも、10分以内やったらどんどん効果は強くなっていくから安心しーや。」
🫘「どんどん走るの早くなるんやな、なるほど。」
⚡️「そうそう。」
マナトの魔法で足が早くなった俺たちは全速力で城へと向かうことにした。
🫘「うおおお、これが噂の城か。」
💭「凄い立派だね。」
無事に城へ辿り着いた。
そびえ立つ大きな城と、それを囲うように作られた城下町。
店や宿屋はもちろん、闘技場やカジノなんかも建てられていた。
🐸「私カジノ行ってきてもいいですか。」
🌙「やめとけ、任務を放棄しようとするな。」
🕯「僕もカジノ行きたい!」
🌙「なんであろまちゃんまで………。」
賑やかに栄えた町を前にし、数人が任務を忘れ始めた。
⚡️「お前らほっていくぞ。」
誰よりも賢者になることを楽しみにしているマナトは、町には全く興味を示さずズカズカと城へ乗り込もうとしている。
いいことだが気が早い。
🐸「またあとでいこうあろまちゃん。」
🕯「うん。」
一旦諦めてマナトについて行くことにしたみたい。
城の中に入った。
中は広く、綺麗に整備されている。
赤いカーペットが引かれており、周りには貴重な壺や高そうな絵画などが並べられていて、いかにも“王城”という感じをしている。
⚡️「早くデーマド王の元へ向かうぞ。」
せっかちなマナトについて城の奥へと進んで行き、王室に向かった。
王室の扉を開けるとそこにはデーマド王の姿が。
「よく来たな!さぁ早くこちらへ参れ。」
王様の指示に従い、座っているところまで近寄る。
「貴様らが勇者一行であるな?」
👾「はい、間違いありません。」
「よろしい、今日はなんの用でここに来たのだ。」
👾「実はこの僧侶が賢者になりたいと申しておりまして。」
「僧侶が賢者になりたいと申すか、つまりわしの持っておる雷の宝玉が必要だと言いたいのだな?」
👾「はい、その通りでございます、どうして雷の宝玉が必要だとお気づきに?」
「賢者になる上で雷の宝玉が必要なのは周知の事実だ、今まで何人もの僧侶や魔法使いがわしの雷の宝玉目当てにここに来たものだ。」
👾「そうだったのですね、しかし未だに王様が所持しているということは誰にも渡すつもりがないということなのですか?」
「いや、そういうことではない。わしには自慢の娘がいての、娘の力は偉大なものなのだ。そこで、雷の宝玉に相応しい者を見極めるために娘と戦わせてきたのだ。」
👾「つまり今まで勝者が出ていないと?」
「うむ、そういうことだ、貴様らも雷の宝玉が欲しいと申すのならわしの娘に勝つことが条件だ、さぁどうする。」
⚡️「それなりの覚悟はあるぞ。」
👾「なるほど、わかりました、娘様との戦いに受けて立ちましょう。」
「そうかそうか、では明日の闘技バトル祭にて戦ってもらうとするぞ。」
👾「承知致しました、それでは失礼します。」
俺たちは王城を後にした。
🫘「今まで誰も勝ったことない相手ってどんだけ強いねん。」
💭「それな、絶対王様が話盛ってるだけだと思うんやけど。」
🍯「いけるいける!きっと今まで挑戦しに来た奴らが弱かっただけだよ!!」
あまりにも酷すぎる考察…。
これで自分たちが負けた時の恥ずかしさは計り知れないぞ。
🐸「さすがにこの人数で畳み掛けたら勝てますよ。」
🌙「さすがに1体8ではないんじゃないの。」
⚡️「せやろな、たぶん相手も何人か連れてくるはずやし。」
🕯「王様直近の味方連れてくるとか怖いね。」
🫘「まあはるーがどうにかしてくれるやろ、な?はるー。」
👾「はぁ……完全に舐めちょるわ…。」