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 皆さんこんにちは。日奈です。まず始めに、何時もハートくださってありがとうございます。中の人が嬉しすぎて泣きました。

 前に投稿した【寒いのは嫌いだ】の続きを二とうり思い付いたんですよ。なので、どっちも書きます。今回は1つ目の方です。

 あ、絶対わけわからん所出てくるので最後に説明させていただきます。


始める前に注意事項です。


注意事項

・【寒いのは嫌いだ】の続きです。

・オリキャラ出ます。

・仕える者の表記をドールにしました。

・中二病じみてます。すいません。

・下手くそです。

・分岐ルート1です。







 今日も兄貴がまた、ドアの奥から語りかけてきた。


「炎露、初めのドールに会って見ないか?もしかしたら、炎露の能力を押さえる物をくれるかもしれないしさ」


「……会ってみる」


 しばらく考えた結果、このままはダメだという考えが頭にあったから、会うことにした。


「じゃあ、外出の準備しないとな」

 兄貴に言われたままに準備をして、初めのドールのいる日本国に行くことになった。


 思い出の家を出て少し進むと女の人が二人、歩いていた。普段は気にならないのに何故かこの二人の雰囲気が気になった。それは兄貴も同じようだった。俺達と同じようなのに違う、そんな雰囲気の女性だった。俺達の視線に気づいたのか二人はこっちを見て、どんどんよってくる。二人のうち一人、水色の瞳をした人が前に、その人の後ろに桃色の瞳をした人が立っている。


「君達、ドールでしょ。その格好、何処か遠くに行くのかな?」


 水色の瞳をした人が、俺達の持っているスーツケースを見て言う。すると、兄貴が口を開いた。


「はい。初めのドールに会いに」


 兄貴がそう言うと、二人の女性は顔を見合せ、息を揃えてこう言った。


「やっぱり、私達の勘はあってた」


「私達も愛華、初めのドールのいる所に行くからさ、一緒に行かない?」


 水色の瞳の女性が提案してきた。


「炎露はどうする?」


 兄貴が俺にどうするか尋ねた。何故かこの二人は安全だと思えてしまう。だから俺は「いいと思う」とだけ返事をした。


「じゃあ、よろしくお願いします」


 兄貴って敬語使えたんだ。ふとそんなことを思ってしまった。口には出ていないからセーフだろう。たぶん。


「私は彼岸野 紅よ」


 桃色の瞳の女性は“紅”というようだ。


「私、彼岸野 華よろしく!」


 水色の瞳の女性は“華”というようだ。自己紹介も終わってタクシーでそのまま空港にいって日本国についた。


「なぁ、兄貴」


「どうした?」


「初めのドールってどこにいんだ?」


 ふと気になったことを兄貴に聞く。兄貴は少し考えてから口を開いた。


「兄さん曰く、日本国のどっかにいるらしい」


「どこかって、大丈夫なのか?」


「大丈夫よ」


 声がきこえて振り向くと紅がいた。大丈夫ってどうして、二人は知っているのか?そんなことを考えていると、華が話し始めた。


「私達が知ってるし、目的地は一緒なんだからさ」


 とのことだ。そのあと紅と華に連れられてとにかくでかい屋敷の前に着いた。兄貴もここに来るのは初めてらしく、目を見開いて驚いていた。家の前には門があって兄さんの教えてくれた日本語で『仲組』と書いてあった。俺は日本語を聞いたり、話したりするのは申し分ないが、読み書きに関しては意味がわからない物が多く困ってしまうのだ。このあと教えてもらっが、やはり難しく面白いと思った。そんなことを考えながら門を潜ると先ほどまでこの屋敷の庭に居たであろういかつい男達が駆け寄って列になり、真ん中の道を開け、声を揃えて「母さんと姉御お帰りなさい」と言った。あまりにもいかつい男達が綺麗に礼をして言うものだから、驚いていた。紅と華は平然としている。


「ただいま。お客さんよ気にせず自分のお仕事に戻りなさい」


 紅のたった一声で先ほどの男達はぞろぞろと動いていった。硬直している俺達を見かねて華がそそくさと屋敷の引き戸を開けた。


「早く入って!」


 俺達は言われるがまま屋敷の中にはいった。和風の家だと思っていたが、リビングは洋風のようだ。ソファーには三人の男性と二人の女性がいた。紅がその五人に声を掛ける。


「ただいま、愛は?」


「多分、道場にいるアルヨ」


 紅の質問に答えたのは、漢服を着て、光る星の耳飾りをつけている女性だった。


「ありがとう、中華」


 どうやらその女性は中華という名前らしい。


「なら、俺達もついてくよ!」


 白いTシャツを着た男性がそういう。


「なら、三人に任せようかな」


「主炎、炎露、紹介するわ。右から炎帝、炎海、空炎よ」


 軍服を来ているのが、炎帝。浴衣を来ているのが、空炎。先ほど話していたのが炎海と言うらしい。紅は仕事があるとかで席を外した。


「ここ、姉さん、いる」


 空炎はいつも片言らしい。空炎が扉を開けると一人の女性が刀を振っていた。


「姉さん!さらし巻いてるからって上裸にならないで!姉さんの綺麗な肌が他の人に見られたらどうすんの!」


 炎帝が中に入り、扉を閉めて初めのドールを叱っている。


「客人が来ると思っていなかったんだ!急いで着替えて来る!あと、そのシスコンもう少し押さえろ!」


 という声が中から聞こえてきた。数分待つと二人が出てきた。


「待たせて悪かったな。私は愛華だ。君たちには初めのドールといった方が分かりやすいか?」


「初めまして。俺は主炎です。こっちが弟の」


「炎露です」


 兄貴が敬語だから俺もなんとなく敬語で話す。


「堅苦しいのはきらいだ。タメ口でいいぞ」


 愛華は敬語が嫌だったようだ。愛華に道場の中に入れられ、座布団の上に座らされた。俺の正面に愛華、その右に空炎、炎海と並び、左には炎帝がいる。俺の左に兄貴が座っている状態だ。


「で、ここに来たということは、何か困ったことでもあったのか?」


 愛華が圧を感じさせないようにか、優しく問いかける。


「炎露の能力がつい数ヵ月前使えるようになったんだが、兄さん、、、国炎帝に触れたとき、国炎帝が凍ってしまったんだ。何か対処法がないかと思ってな」


 兄貴が全部説明してしてくれて良かった。俺が話そうと思うと、兄さんのことで言葉がつまりそうだから。


「ふむ、あの時感じた哀しみは君たちのものだったのか。炎露、自分の能力が何か分かるか?」


「俺の能力は、雪と氷を生み出し操る能力」


 兄さんが死んだ日、部屋にこもって居たときに自分の能力が本能的にわかった。


「手で触れたら凍るのか?それとも顔や、腕等の皮膚に触れたらか?布ごしでもダメか?」


 愛華は病院の先生か?そんな質問をするんだな。


「手で触れたらだ。他は紙で試してみたが平気だった」


「なら、手袋かなにかをつけるか。だが、普通の手袋は凍るしな」


 愛華、炎帝、炎海、空炎も頭をひねって考えている。


「凄く、分厚い、手袋、ダメ?」


 空炎が初めに提案した。すると愛華が、日常使いには不便になると、却下した。また、全員で頭を悩み始めた。すると、道場の扉が開いた音がした。反射的にその方を見ると紅がいた。


「仕事してたら華に追い出されちゃった」


「母上、休んでないからでしょう」


 愛華が少し呆れたように言った。そのあとに、紅にどういうことで困っているのか説明した。


「そうねぇ。私が創ろうか?」


「母上がですか?!」


 炎帝が驚いたように紅に聞き返した。


「炎墺の手袋みたいなのを創ればいいんでしょ?」


「だけど!」


 炎海が反論しようとしたところに、紅が遮るように続ける。


「大丈夫よ。そのぐらいだったら代償はいらないし」


 今まで黙っていた兄貴が口を開いた。


「紅さん、どうかお願いします。こいつの苦しそうな顔をもうみたくないんです。」


 そう言って兄貴は頭を深々と下げた。俺も釣られて頭を下げた。


「えぇ、わかったわ。今すぐ創りましょう」


 もう創り始めるようだ。


「私の能力は創造なの。だから直ぐにできるわ」


「創造」


 それから数秒待つと目の前に手袋が出てきた。その手袋は全体的に蒼く、手の甲に白色で雪の結晶の模様が刺繍されていた。紅に着けてみるよう言われたので手にはめてみる。ぴったりだった。


「おぉー!俺に触れてみて」


 炎海が俺に手を出した。怖かったけど、体温が非常にたかいから平気だそうだ。俺はそっと炎海の手に触れてみた。炎海の手は凍ることなく普通にある。俺は嬉しくて、嬉しくて仕方がなかった。


「ありがとう」


「ありがとうございます」


 俺に続けて兄貴も感謝の言葉と同時に頭を下げた。


「どういたしまして。この手袋はあなたの心と周りの人を守ってくれるものよ。大切にしてね」


 紅は、優しく俺の手をつかんで、優しく笑いかけながらそういった。


「はい」


 そうして今の俺があるのだ。この手袋は大切な人達を守る為にある手袋なんだ。





 終わりです。どうでしたか?読んでわかった人がいると思いますが、愛華達は極道の人になってますね。ちなみに紅が組長です。組員の殆どが紅と華に拾われて来てます。だから半分育ての親なんですね、それゆえ、「母さん」と呼ばれてるんです。


 愛華以外にも様々な理由でドール達は、この組にいます。中華や湾華が良い例ですね。


 今回出てきた人物についてゆるっと説明させていただきます。


・仲組の組長。

・華の姉。

・随分昔から生きているらしい。

・人間とドールの狭間みたいな存在。

・能力は、創造。



・仲組の若女将。

・紅の妹。

・随分昔から生きているらしい。

・人間とドールの狭間みたいな存在。

・能力は、操り人形。



愛華

・日本国(日本列島)のドール。

・鈴華、炎帝、陸華、炎海、空炎の姉。今回は鈴華と陸華は出払ってます。

・能力は、刃物を完璧に使いこなす、勝利。

・ドールの中でも最年長で、ドール達の大きな感情はなんとなく感じれるらしい。



炎帝

・大日本帝国のドール。

・愛華、鈴華の妹で、陸華、炎海、空炎の兄。

・シスコン

・能力は、幻影。



炎海

・大日本帝国海軍のドール。

・愛華、鈴華、炎帝、陸華の弟で、空炎の兄。

・シスコン予備軍。

・能力は、水と温度を操る。



空炎

・大日本帝国航空軍のドール。

・愛華、鈴華、炎帝、陸華、炎海の弟。

・シスコン予備軍。

・能力は、空を飛ぶ・歩く、天気を操る。



中華

・中華民国・中華人民共和国のドール。

・湾華の姉。今回、湾華は同室に居たものの爆睡してました。

・能力は、身体強化。


 以上ですかね。いやぁ頑張りました。炎露、幸せになれると良いな!っと言う感じで今回は終わろうと思います。

 分岐ルート2も楽しみにしてください。では、4510文字お疲れ様です。


バイ​

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