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17号
zmut
ドルパロ
文が変です。時間が秒で変わりますが、優しく見て頂けると幸いです。
ut視点
推しのライブチケットが当たったから、大阪から新幹線に乗ってきたのに。
ut『どこや、ここ…』
東京駅で迷うとは誰が想像出来るだろうか。
東京には何回も来たことがあるが、いつも上司と来ていたため、着いて行っていた。
こんな場所見たことがない。
スマホに頼っても、地図がグルグル回ってわからない。
完全に迷子だ。
知らない場所。歩き疲れ、お腹もすいた。
自分が惨めに思えて仕方がない。
ut『…なにしてんねんやろ』
目の前がぼやけた。
そのとき。
『おにーさん、大丈夫か?』
声をかけられる。
ばっ、と勢いよく顔を上げると帽子をかぶって眼鏡をかけた男と目が合った。
一瞬驚いていたが、
『どこ行きたいん?』
と言って笑ってくれた。涙が溢れそうな目をこすり、
ut『…外に出るのって、どっからかわかります?』
『外?あぁ、ついてき。』
そう言いキャリーケースをさりげなく俺から取り、案内をしてくれた。優しい。
道中、会話が途切れないよう色々な話もしてくれた。
『俺も最初ん頃めっちゃ迷ってたわ』
『入り組みすぎやねん』
ut『…関西の人?』
『そうやで。なかなか関西弁抜けへんねんなー』
うーん、と困ったように笑っていた。
会話を繋げるのがとても上手ですごく話しやすい。
『おにーさんはどこから来たん?関西やろ』
ut『大阪から…』
『やっぱそうやんな。話してるとイントネーションが大阪人のそれやわ』
『旅行?仕事やなさそうやしなぁ』
ut『推しのライブに行くんです』
少し間を開けて『wr ?』と言われる。俺の推しグループの名前だった。
ut『何でわかったん!?』
『うーん…俺も行くから…?』
ut『wrのファンなんか…!』
世間は狭いものだ、しみじみしていると、太陽の眩しさに目を細める。
外に出れたみたいだ。
『ここでええ?』
ut『ほんま助かりました…!ありがとうございます』
『次は迷ったらあかんぞ。』
ut 『き、気を付けるわ…ほな、また』
『おん、ライブ楽しんで』
手を振り、眼鏡の人と別れる。
ライブで会えたら。そんな期待が胸に残った。
…なんか見たことある人やったなぁ。誰やろ。
そんなこんなで、開場1時間前には着くことができた。
……わかってたけどほんまに人多いな。
列に並び、まわりを見渡す。あの人も来ると言っていた。
女性が多いここでは、あの背の高さは目立つだろう。
しかし。
ut『…さすがに見つけれへんか』
小さく呟き、ため息をつく。
数少ないwr の男性ファンだ。名前を聞いておけばよかった。
スマホを見ながら時間を潰していると、ぞろぞろと列が動き出した。
ut『楽しみや…』
高鳴る胸を落ち着かせながら、ドームに入る。
ちなみに俺は新人組推しだ。リアコではないが、あの後輩感がなんともたまらない。
席は花道のすぐ近く。席がわかった時は軽く暴れた記憶がある。
気持ちの準備をしていると、パッとステージの照明がつき、伴奏が流れ始める。
甲高い悲鳴が会場を包む。
1曲、2曲、歌って踊って。時折メンバーの会話を挟みながらプログラムは進行していった。
何曲過ぎたかわからない頃、歌いながらzm,shp,ci,tnが花道を歩いてくる。
声も出せず見惚れていると、zmが目の前でかがんだ。
きゃぁぁ、と隣の女性が叫び、頭に響く。
zm『駅のおにーさんやん、迷わず来れた?』
ut『は、ぁ?』
聞き覚えのある呼び方が頭に響く。駅で助けてくれた優しい人の声。
くひひ、とイタズラっぽく笑った。
zm『めっちゃびっくりしてるやん』
『てかshpとci推しなん?俺やないんか…』
空いた口がふさがらない。
周りからの視線が痛くなってきたところで、ciとshpが声をかけてきた。
…2人で歩いてくるん可愛いな
shp 『zmさんなにしてんすか。はよ行きますよ』
ci『…本番前に言ってた子?』
『なんやっけ、ひとめ…んぐ』
zm が慌ててciの口を手でおさえた。
zm『は!?ちょ、おま』
shp『…ふーん…この人が』
ci『俺ら推しやん!残念やったなzm』
shp君とciも屈んで俺を見た。
目の前で繰り広げられている推し達の会話に、立っているのがやっとだった。
あかん、助けて。
tn『こら、困ってはるやろ』
後ろから来たtnが3人の頭をやさしめに叩く。
流石、大天使tn。
ciとshpは手を振り仲良く歩いて行き、zmはというと、
zm『俺に推し変しぃや、約束やぞ』
と投げキッスをしてtnに連れ去られていく。
ut『な、なんやったんや…』
それから何をしていたのかは曖昧だが、周りの女性の視線が痛かった。
あと、shp君とciが時々俺の方を指差してメンバーに耳打ちし、zmが慌てて止める、
というのを何回かしていた。2人が悪い顔をしていたのは覚えてる。
メンバーの姿が見えなくなり、しばらくしてから退場のアナウンスが流れた。
余興に浸りながら、扉に向かって行く。
そのとき。
ut『…!?』
フードを被った人に腕を捕まれ、立ち入り禁止の扉に連れ込まれてしまった。
ちら、と顔を覗く。
zm『びっくりした?』
ut 『うぇぇ!?なん、なんで』
腰が抜け、ぺた、と座り込んでしまった。
なんでここにzmがおんねん。
けらけらとzmは笑っていた。
zm『こ、腰抜けてるやん』
ut『わ、笑わんといてください!て、てかなんで』
zm『名前聞いてへんかったやろ?』
しゃがんで目線を合わせてきた。眩し…
というか、そんなことを聞くためにつれてきたのか…。
ut『utです…』
zm『utな。ut、スマホ出して 』
ut『す、スマホ?』
鞄からだして、ロックを解除した状態でzmの方に画面を傾ける。
『うん、いいこやね』と言い操作をし始めた。
ナチュラルに俺のこと誉めたよ今。
唐突なファンサに悶えていると
zm『はい、誰にも教えたらあかんで』
ut『…?…!?こ、これはあかんやろ!』
にこやかに笑いながら俺に見せてきたのはラインの画面だった。
そこには、『zm』の文字。
いつの間にか友達になっている。
欲望に負けそうになりながら、震える手で連絡先を消そうとした。
が、叶うことなく手を掴まれ
zm『消すん?』
そんな悲しそうな目で見ないでくれ。良心が痛む。
しかし、同性といえど所詮はアイドルとファン。
苦い顔をしていると『いいよな、な、お願い』と手に頬を当ててきた。
わざとだと分かってても可愛い…
ut『しゃ、しゃあなし…やで』
zm『ほんま!?』
首を縦に振ってしまった。喜ぶzmも可愛い。
というか、始めましてのファンに連絡先上げてもいいんか。事務所は?
頭を悩ませていれば、
後ろに押し倒されてしまう。
顔が熱いし、視界がぼやける。キャパオーバーやって…!
ut『え、な』
zm『…やっぱ泣いてるんかわええな。顔も真っ赤やし』
『なぁ?』
ut『ぞ、zm、さん?』
zm『…嫌やったら蹴っ飛ばせよ』
そう言い、
手首、腕、鎖骨、頬、額、キスを落としていく。
震えながら事が過ぎるのを見守る。
ふいに、力が入らなくなり、瞼が下がってくる。
zm『ut…?やっぱ嫌やったよな、』
『?…ut!?……!』
焦るzmの声を聞いたのが最後、意識が遠のいていった。
そのあと、関係者だけが立ち入れる場所でutを横抱きしながら走るzmが見られたそうな。
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初コメ失礼します :(っ'ヮ'c):ハワワ キャパオーバーしたutと 一目惚れしたzmの 関係が尊すぎる⸜( ˶'ᵕ'˶)⸝♡ てか、屈んで喋ってるzmと その意味がわかった途端zmを 煽りにいく新人組と困惑してる utを助けにくるtnは大天使だった この後推し変して貰えたのか、 それとも恋の行方が進展したのか 気になります🍀*゜ もし可能なら続きを書いて 頂けると嬉しいです♡