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#ベリアン・クライアン
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番外編77『闇オークション』前編
とあるパーティにて
『悪魔執事の主様、今お話よろしいですか?』
『えぇ。もちろん構いませんわ。』
『今回の事件も素晴らしかったです!流石麻里衣様ですわ。』
『いえいえ、そんな……。』
『百合菜様、今度またお菓子作り教えてくださいな!』
『この前頂いたケーキとても美味しかったです!』
『あ、ありがとうございます…っ。』
主様達はご令嬢様達に囲まれていた。
『人気者だな〜主様は。』
『えぇ、妬けてしまいますね。』
『主様の手作りケーキ…俺も食べたいです。』
『じゃあ今度作ってもらおっか。』
『あの子のケーキかぁ、ふふ、楽しみだなぁ。』
『おい、悪魔執事。』
『これは貴族様、如何なさいました?』
『グラスが空だぞ、ワインを注げ。』
『失礼致しました。』
『ったく、新人の悪魔執事か?気の利かないやつだ。』
『…💢』
『クロウザー、落ち着いて。ね?』
『あぁ、大丈夫だ。』
『ふんっ。』
『ふぅ…質問攻めされたわね。』
『あはは、お疲れ様お姉ちゃん。』
私は飲み物を口にする。
『あ、あっちに美味しそうなケーキがある。食べに行こ、お姉ちゃん。』
『わわっ、引っ張らないの…っ。』
『ŧ‹”ŧ‹”( ‘ч’ )』
『ん、美味しい…。』
『えへへ、お姉ちゃん気にいると思ったんだ〜。』
『ありがとう、百合菜。』
一方その頃――。
パーティから離れた暗い廊下
『おい、オークションの準備は出来たか?』
『あぁ。今回の目玉は悪魔執事だ。これは金になるぞ。』
『よし、作戦を決行するぞ。』
パーティーも終わりに近付き、執事達は会場に残り、片付けをしていた時だった。
屋敷の正門
『馬車の中で待っててって言われたけど…何もしないのもあれだよね…』
『みんな遠慮したものね。主様にそんなことさせられないって。』
『僕もお手伝いしたかったですけど、主様のことを任されましたから主様のお世話頑張ります!』
『ふふ、ありがとう。ムー。』
『あ、いけない、私ハンカチ忘れてきちゃった…取ってくる。』
『1人で平気?』
『うん!すぐ戻ってくる!』
と、私はパーティー会場へ戻る。
『えっとどこだったかな…。』
と、会場を探していると声がする。
『おい、早く運び出せ。』
『貴族の声…?』
私は咄嗟に隠れる。
『悪魔執事を売り捌く絶好のチャンスだ。』
(どういうこと…?みんなを売り捌く?)
私は後をつける。
屋敷の裏門
馬車に乗り込む貴族と荷台には眠らされたみんなが囚われていた。
『みんな…!』
『楽しい楽しいオークションの始まりだ。』
と、貴族は馬車に乗り込み走り出した。
『お姉ちゃんに伝えなきゃ…!』
『え!?みんなが攫われた!?』
『はぁ、はぁ、うん、みんなが馬車に乗せられて…。』
『なんでみんなが……』
『貴族がオークションがどうとかって…』
『オークション…!?』
『主様、早く皆さんを追いましょう!』
『そうね急がないとみんなが…。』
『おや、麻里衣に百合菜じゃないか。どうしたのかな?』
『『フィンレイ様!!』』
『大変なんです!みんなが攫われたんです!』
『悪魔執事が…?一体どうして?』
『理由は分かりませんが、オークションがどうとかって……』
『オークション……そういえば最近貴族間で違法な闇オークションが開かれていると報告が上がっていたな。確か貴族の名前は……マティアス・ルック…。』
『その人が主催者なんですか? 』
『あぁ。彼は悪魔執事を毛嫌いしているからね。私の部下を貸そう。馬車を操縦してマティアスの屋敷へ送ってあげてくれ。』
『かしこまりました。』
『ありがとうございます!』
私達は馬車に乗り、屋敷へ向かった――
『う……。頭が…。』
(ここはどこでしょう……片付けをしていたら
突然貴族の方に後ろから……。)
『ベリアン、大丈夫かい?』
『る、ルカスさん。皆さんもまさか…』
『はい、気付いたら牢屋の中にいました。』
『攫われたのは私達執事だけのようだね…
主様は無事だろうか……。』
と、その時――。
『皆さん、お集まり頂きありがとうございます。今回のオークションの目玉は悪魔執事です。』
『!?』
周りにはマスクをつけた貴族が沢山いる。
『これは、闇オークション…。』
『ルカスさん何か知ってるんですか?』
『うん、最近貴族間で違法なオークションが開かれてるとフィンレイ様から聞いていてね。まさか私達がオークションにかけられるとは…。』
『僕たち売られちゃったんですか!?』
『主様以外に飼われるなんてごめんだな。』
『あの子になら俺は大歓迎だけどね、あの子といるのは飽きないし。からかいがいもある。』
『危機的状況なのに余裕だな、クロウザー。』
『だって、助けに来てくれるからきっと。あの子たちは執事の事が大好きなんでしょ?見捨てることなんかしないよ。』
『そうだな、自分で言うのもなんだが俺達は主様に信頼されている。必ず来てくれる。』
『まずは1000万ゼニーから!』
『1万1000!』
『1万3000!』
『チッ。胸糞悪ぃな…。』
『着きましたよ、ここがマティアスの屋敷です。』
『大きいお屋敷……。』
『オークションはこの地下で行われています。急がないと悪魔執事が……。』
『お姉ちゃん、どうする?忍び込むにしても見張りがいるかも……。』
『いいえ。強行突破するわ。』
『『え?』』
私は馬に跨る。
『百合菜、ムー。乗りなさい。』
『え、まさか……。』
『私の執事を闇オークションにかける奴らに情けはいらないでしょ?怪我の一つや二つ負ってもらうわ。』
『貴方のお姉様は中々大胆なことをするんですね。』
『そうですね…我が姉ながら凄いです。』
『百合菜、ムーをちゃんと抱えててね。百合菜は私の体にしがみついていて。』
『う、うん。』
『は、はい!』
私は馬を走らせる。
ダッダッダッ……!
パリーンっ!
『フィンレイ様には黙っておくか…。 』
『なんだお前らは!ここがどこか分かっているのか!』
『うちの執事を返してもらいに来たのよ!この外道が!』
『ヒヒーンっ!』
『きゃー!』
『わぁっー!』
『くそ、馬を狙え!』
『あぁ!』
パシュッ!
矢が放たれる。
ザンっ!
私はそれを剣で斬る。
『なっ!』
『出来れば穏便に解決したいのだけど無理そうね。私の執事に手を出した時点でもう手遅れよ。』
私は馬の上から見張りを見下ろした。
『ひ、ひぃぃ!』
ダッダッダッ!
私は地下の階段を下りる。
『お姉ちゃんもう少しスピード落としてー!』
『こ、こわいですー!』
次回へ続く!
コメント
3件
執事を攫うなんて命知らずだなぁ? 執事なら何万でも出しますわ(💴💥)
番外編で闇オークション!?本編と違う角度でドキドキしたよ〜!主様が馬に乗って強行突破するシーン、めっちゃかっこよかった😭💕「私の執事に手を出した時点でもう手遅れ」のセリフに痺れた…!百合菜ちゃんがハンカチ取りに戻って気づくのも運命感じた。執事たちがみんな主様を信じてるのが伝わってきて、クロウザーの「あの子といるのは飽きない」って台詞にキュンとしたよ…!次回が待ちきれない〜!