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※一話の花乃さんを話の内容的に少し変更しました。まだ見ていない人はもう一度見直してください。すみません(・・;
加賀美「え、お久しぶりです…というかなんでここに…?」
花乃「えっと、色々ありまして…」
加賀美「あ、一旦中に入りましょうか」
花乃「ありがとうございます…!」
加賀美「それで、どうされたんですか?」
花乃「…母が亡くなりました。」
加賀美「えっ…」
花乃「数週間前に病気で…」
加賀美「そうでしたか…」
花乃「それで、少しお願いがありまして。」
加賀美「お願い…?」
花乃「実は、お恥ずかしながら、母の医療費であまりお金がないんです。それで、少しの間ここに住ませていただけないでしょうか…?」
加賀美「…え?!ここにですか?!」
花乃「はい、いきなりすみません…」
加賀美「ですが、私は男性ですよ…?それに、元の家は…?」
花乃「今はアパートに住んでいますけど、そろそろ限界で…」
加賀美「うーん…他にいないんですか?」
花乃「家のことで、あまり知り合いがいなくて…」
加賀美(そういえば、元はいいところの人だったな…)
加賀美「…わかりました。では、詳しくお話聞いても?」
花乃「あ…はい!ありがとうございます…!」
加賀美「なるほど…」
父親はいなく、唯一育ててくれていた母は他界。職業は教師だがそこまで稼げておらず、生活にそろそろ限界がくる。それで、私のことを思い出して頼みに来たと…
花乃「無理なお願いをしているとはわかっています。でも、お願いします…!」
加賀美「…わかりました。いいですよ。」
花乃「え…?」
加賀美「?どうかされました?」
花乃「あ、いえ。てっきり、断られるのかと思っていたので…。」
加賀美「ですが、困っているんでしょう?親同士が決めたものでしたけど、これでも一応”元”婚約者ですし。」
花乃「ふふっ…ありがとうございます。お願いします…!」
加賀美「あ、それと!私にじさんじというものに入っていまして、知ってます?」
花乃「えーっと、VTuber…でしたっけ?子どもたちが話してました!」
加賀美「あ、それですそれです。なので一応配信とか収録とかあることを理解していただけると助かります」
花乃「すごいですね…!わかりました…!」
加賀美「あと、稼ぎが少ないのをわかっていてなぜ教師続けてるんです?」
花乃「えっと、辞めるということを言うのが怖くて…」
加賀美「ふむ…」
花乃「あの、話変わるんですけど…」
加賀美「あ、どうしました?」
花乃「…もう少し口調柔らかくとかってできません??」
加賀美「え」
花乃「あ!やめてとは言わないんですけど、私も外すので…!」
加賀美「…わかりました。では、少し提案してもいいですか?」
花乃「うん…!」
加賀美「もしよかったら、教師やめてみません?」
花乃「…ん?」
花乃「えっと…無職になっちゃうよ?」
加賀美「だって嫌なのに続けてたって意味がないでしょう?」
花乃「まぁ…」
加賀美「働きたいならうちの会社でもいいけど、働かずに家で過ごしててもいいですし。」
花乃「んー…わかった、やめてくる…!」
加賀美「もしうちの会社で働きたくなったら言ってください。すぐ入れるので!」
花乃「それっていいの…?」
加賀美「社長ですから。」
花乃「うーん…」
このお話は「剣持と幼馴染の距離感がおかしい」を少し変えた社長版になる予定です。もしよろしければ剣持版も見てください