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僕には幼馴染みがいる
雪奈と冬也という双子で
雪奈は髪が真っ白で肌も白い
だけど
目だけは濃いけど澄んだ青だった
冬也よりも先に生まれたから弟を守らないとと幼いながらに思ったのだろう
口調は男の子っぽかった
冬也は明るくて活発的な男の子だった
このとき
こんな幸せな日常が壊れるなんて思ってもなかった
僕らの両親は飛行機の事故で亡くなった
それから冬也も病気で死んだ
今までなぜ忘れていたのかも不思議なぐらい
大切な人達だ
雪奈に早く会いたい
姉: 碧音〜ご飯だよ~
いつもならすぐに返事をしてくれるのに
今日はそれがない
仕方なく部屋に行って確認した
姉: いない…
どこ行っちゃったんだろう?
こんな夜遅くに出かけるような子じゃないし
心配になっていると電話がかかってきた
碧音かなと思ってスマホを見ると
近くの病院の番号だった
とりあえず出た
姉: はい
病院の人: もしもし、そちら碧音さんのお宅でお間違えないでしょうか?
姉: そうですが…なにか…?
病院の人: 碧音さんが事故にあわれてしまい、意識が戻りません。今、懸命に手術を行っているところなんですが…
話を遮るのは失礼だと思ったが
この状況で落ち着いてはいられなかった
姉: すぐそちらに向かいます
あの日から3日もたった
でも碧音の意識は戻らなかった
あとから聞いた話だと
女の子を庇って事故にあったらしい
そして
もっと耳を疑ったのは
碧音が自分で自分を傷つけたらしい
そこまで追いつめられていることには気付けなかった
今思えば
ちゃんと碧音の話を聞いていなかった
自分の事ばっかでちゃんと話を聞いてあげなかった
後悔しても遅いとわかっていても
苦しくて仕方がなかった
4日目
いつものようにお見舞いに行った
今日は家族みんながついてきてくれた
琴: 碧音兄ちゃん、起きてよ…
悲しそうに涙を流しながらそういった
兄: …
弟: ごめんなさい、僕のせいだ。ちゃんと…話せてたらこんなことにはならなかったのに…
姉: 違うのっ…私が酷いことたくさん言ったから…
兄: …誰のせいでもないよ だから自分を責めるな
久しぶりに聞いた兄の声はとても震えていた
みんな
不安で不安で仕方がないのだろう
琴が碧音の手をぎゅっと握っていた
すると
ピクッっと手が震えて
ゆっくり瞼が開かれた
姉: 碧音!
安堵の涙を流していると
一瞬で絶望へと突き落とされた
碧音: …あなたたち…誰ですか…?