テラーノベル
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ひかるがいじめているということを聞いた日の放課後だった。
「…クソッ!!」
そう言って俺は机を殴る。ひかるを変えられなかった。ひかるは人格が変わった。ひかるはもう、……。
「マサ、とりま落ち着いて。」
「やっぱ変えられんかったね、未来。」
「多々くん、本当にいじめしてたのかな、、、。」
「……ねぇみらい、ひかるの未来見れる?」
「なして?」
「もしこの先に似たようなことあったら、ひかるが信じれないかもしれないから…。」
「そっか、……んー、もう諦めよ。」
「みらい何言ってるん?諦めるのはまだ」
「いや、諦めなきゃ。そうした方が、うちらも、ぴかるんも…。」
「じ、じゃあ、ひかるは、…?」
「無理っぽい、うちらが助けるの。」
「そんな、、、。」
「じゃ、うちがパラレル行ったら、ぴかるんは…。」
ヘー子がみらいに聞くと、フルフルと横に首を振った。
「どの世界線でも、ぴかるんは元に戻らない。」
『……。』
ひかるはもう、あの時のひかるはもう戻ってこない。何が原因?姿を見ない間で何があった?それさえ分かれば、助けられたのに…!
「よう多々、随分荒くなったな。」
「…五月蠅い、お前が仕向けたことだろ。」
「まぁまぁそう怒るなって。あの時の多々見てたけど、強かったな。」
「知るか、『裏側のある人間』になってからああなったんだ。」
殴られて赤く腫れた頬と切れた口、少しはだけた制服。元々着崩してたものが更に着崩れていた。あの時に黒井達の前であんな発言したんだ、黒井達に限らず、きっと他のクラスの奴にも見放されただろ。今になってはもうどうでもいいんだ。そこには嫌われる勇気も何もない。悲しさも怒りも虚しさも、既に捨てていた。感情なんて生きるために必要ない。人間は誰かに頼って生きるのが共通の術だが、俺はそんなことする必要があるとは思えない。誰かに頼って生きることでそこに関係が生まれる。関係が良好か険悪かどうかの天秤を常に保つなら、それは自分と相手の協力プレイ。どちらかに努力が偏ってしまえば、その天秤は険悪な方に傾く。それを戻すには時間が掛かる。それと同じで、俺も既に険悪な状態に陥っている。それを戻すのにはかなりの時間を要する。その天秤は、今日の出来事で大きく傾いた。直そうとは思わない。そこに信用はもうないから。今までの信用は、『裏側のある人間』になった俺が全て壊した。もう疲れたんだ、生きる必要ないだろ。…死んでも未来は変わらないんだ。
「…良かった、もう少しみたいだな。」
「何が?」
「お前が死ぬの。お前の人生はもうじき終わるさ。」
「何で断定できる?」
「簡易的ではあるが感情が分かるからな。」
「何でもありかよ。」
「そういう能力だしな。」
「てかいつまで俺の部屋にいるつもりだよ、早く帰れ。」
「減るもんじゃないし別にい」
「早く帰れって言ったの、聞こえなかった?」
佐為木が言い終わる前に背後に回って押さえつけて、しまいにはもう一度聞き返している。
「…聞こえたけど、そこまでして帰らせるつもりか?」
「帰ってほしいからここまでしてんだよ、考えれば分かるだろ。」
「(こりゃ大分やっちまったな、こいつに能力使わなけりゃ良かったわ。)」
「考え事してるなら早く帰れば?」
「わーったよ、じゃあ…はっ!?」
「何?俺を早くどかせばいいじゃん。」
「いや、お前力強すぎだろ!?対して身体はひょろガリで軽いくせに!!」
「別に力はそんなに入れてないけど?」
「(こいつ、正気じゃねぇ!まさか俺の能力の所為でこいつの力を強くしたのか、そんなはず有り得るわけが…!!)」
「…はぁーっ。おっそ。もういい、さっさと帰って。」
「チッ、クソが!」
佐為木はそう言って消えた。もう『裏側のない人間』には戻れないことが確信した。あいつ曰く『あの時』に何かしたらしいが、あいつには過去に本当に会ったことがない。だとしたら、俺を加害者に仕立て上げる噓だろう。黒井も平も見里も闇川も、うっすらではあるが小学校から同じだったはずだ。もし佐為木も同じ小中学校だとしたら、黒井達に聞いてみてあいつが噓ついてるかどうか、証拠は握れる可能性がある。その証拠を握れたとて、今までのアイツらの優しさも何もかも、受けることはできない。諦めも肝心、だよな。…行きたくないけど、一応学校に行くか。
コメント
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わぁぁぁ(嬉 続きだ〜!!ハッピー
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みう
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