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くれないさん

4 - 第4話 おっさんの行方

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2021年12月11日

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疲れた。


おっさんが居そうな駅構内、河原の河川敷、ネットカフェ…

考えつくところは全て回った。


消費しないものに街は冷たく、行く先先で白い目を避けるために色々と飲み食いしていると、財布はもうすっからかんになってしまった。


通帳には残高があるが、明日のゲーム代は死守しなければならない。

使えるギリギリの全額(と言ってもたかが知れた額だが)を引き出して、休憩の為にもファーストフード店へと入った。


「いらっしゃいませ、ご注文をどうぞ」

「えっと……200円モックのチーズバーガーと、後水で」

「……かしこまりました」


レジの学生バイトが一瞬、(ケチくさいなこのおっさん)という目つきをした後、取ってつけたかのような営業スマイルで送り出してくれた。

色々気になるが、ここでは「スマイル0円」なのでありがたく受け取っておこう。


学校帰りの中高生や休憩で寄ったであろう社会人がちらほら座る店内で、空いていた4人席に腰掛ける。


ちびちび水を口に含ませながらこれからの事を思案していると、少しずつ周囲の視線が冷たくなっていくのを感じる。

200円とはいえ金は払っているのに、ちくちく視線で刺され続けるのは辛い。

なんだよ、金払いの悪い成人男性はそんなに目の敵にされるのか?


ああ、視線が気にならない、恥という物を知らない人種がとてつもなく羨ましい。

そう、例えば向かいに座っている浮浪者のような……


……?

テーブルの向かいに人なんて座ってなかったはずだぞ?

改めて向かい側の椅子をまじまじと見ると……


俺が探し求めていた、ホームレスのおっさんが膝をテーブルにつけ、手を顎の下で組んでニマニマと笑っていた。

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