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雪

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「雪」のメインビジュアル

1 - 第1話

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6

2021年12月31日

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僕が住んでいるところは本当に田舎で、夏は蒸し暑く、授業中しょっちゅう虫がはいりこんだ。

そんなうちの学校での冬は地獄だった。

学校は木造校舎だから隙間風は入り込むし、雪はつもるから歩きにくい。

「今日も雪降っとるやん…。」

「ほんまや!最悪やん…どうやって帰ろ。」

次々に少ないクラスメイトが文句を言う。

僕も同じ気持ちだった。折りたたみ傘持っててよかった。

そんな中、一人の女子が僕の隣でこう言った。

「みんな雪嫌いなん?なんでなん?」

僕の幼なじみだった。

僕はそう思う彼女のことを理解できなかった。

少しだったら綺麗だと思う。けど、この地域では膝までつもることもある。

だからこう聞いた。

「つもりすぎて登校しにくいやん。お前は雪好きなん?」

「好きやで!綺麗やん」

やっぱり理解できない。そんなロマンチストじゃないし。

頼むからこれ以上雪は降らないでくれ。

頭の中でそう祈り、先生が入ってきたので自分の席に戻る。

彼女は名残惜しそうに離れる。

先生の授業を受けながらも外の様子を見ていた。そんなに雪が気になるのか?

もう雪なんて見慣れてるだろう。

僕は全く共感できなかった。






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