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約束のカラオケの日
翔太くんのお店がある方面とは反対側の出口を指定されて駅前で待ち合わせをする
翔太くんは、パーカーにスウェット、キャップを深めに被って足元はサンダルとかなりラフなスタイルで現れた
それでも様になっているのは元々のスタイルがいいのだろう
耳にきらりと光るピアスだけはずっと同じだ
「よ。お待たせ」
「おはよ。俺も今来たところやで。結構ラフな感じなんやね、私服は」
「楽なのが好きなんだよ、今日はカラオケだし。デニムとかも着ることはあるぞ」
「それも見てみたい」
「また今度な。そろそろ行こ」
当たり前にまた今度があるのが嬉しい
お店は翔太くんに任せたから、上機嫌で着いていく
「翔太くん、家近くなん?」
「うん、康二は?」
「俺は翔太くんのお店から10分くらい歩いたところ」
「あぁ、じゃあ駅の北側なんだ。俺の家は南側」
「ほな、最寄駅は一緒なんか。こっちの方はまだあんま来たことないかも」
「北側の方が栄えてるからな」
そんなことを話しているうちにカラオケ屋に到着する
フリータイムにして部屋に入る
「康二はいつも歌う曲とかあるの?」
「ん〜、まぁ何曲かは。翔太くんは?」
「俺もそんな感じ。先入れていいよ」
「えー、なんか緊張してまうわ」
よく歌う曲の中でも、わりとみんな知ってるようなノリのいい曲を選ぶ
「お、これ知ってる」
「じゃあ一緒に歌おうや。一曲目やし」
「いいよ」
マイクを渡して2人で歌う
翔太くんはものすごく歌が上手くて、声もめちゃくちゃ綺麗だった
「翔太くん、歌めっちゃ上手やなぁ!歌うの忘れて聴き惚れてしまいそうやった」
「ありがと。でも康二も上手いじゃん。俺はその声好き」
「え!ほんまに?めっちゃ嬉しい!」
声のことであろうと好きと言われてテンションが上がる
その後は、それぞれ歌ったり一緒に歌ったりと、時間になるまで2人で好きなだけ曲を入れて盛り上がった
「あー!楽しかったー!」
「ほんまに!久しぶりにこんなに歌ったわ」
「カラオケ出たら、ちょっと散歩しよ。大きい公園あるんだ、近くに」
「ええよ。ちょうど涼しくなる時間やし」
カラオケ屋を出て数分で公園に着く
ところどころにベンチがあったり、ちょっとした並木道があったりと思ってたよりも立派な公園だった
「こんなとこあんねや。全然知らへんかった」
「いいだろ」
「うん、今度カメラ持ってこよかな」
「康二、写真撮んの?」
「関西おる時からの趣味なんよ。今度翔太くん撮ってあげよか?」
「恥ずいからいい」
「翔太くん綺麗やから、いい写真撮れそうやのに」
「お前くらいだぞ、そんなこと言うの」
「嘘やぁ」
「でも撮ってるところは見てみたい」
「じゃあ、今度はそれやね」
「うん」
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