あなたのものに

目黒は阿部と付き合うことを渡辺に言った。

目黒ーやっと認めた。

渡辺ー良かったな。

目黒ー亮平くん、泣いちゃって。

渡辺ーもう名前で呼んでんの？

目黒ー嬉しいって。

渡辺ーお前たち、進むの早いな。

目黒ーそう？康二も頑張ってるじゃない。そろそろ言ってやれば？

渡辺ーいや、まだ好き未満から、ちょっと好き寄りって言ってる。

目黒は阿部が好きと言ってから、付き合っているのだから向井たちより3か月ほど早い。

阿部は毎日が楽しくなっていたが、渡辺はよく目黒にもたれかかる。

目黒が渡辺の後ろに立っているからか、腕を組み、背中を預けている。俯いて笑っている。

向井がメンバーのアルバムを作ると言って最初に渡辺を撮っている。

が、目黒が写り込み怒っている。

阿部もあの2人は友達だと言われても、ちょっとヤキモチを妬く。

渡辺が可愛いのだ。

阿部ーやっぱりちょっとヤキモチ妬く。

目黒ー翔太くん？

阿部ーん、友達だけど仲良し過ぎる。

目黒ーそんなこと言ったら俺と付き合えないよ？

阿部ーだから愚痴言ってるだけ。

目黒ー亮平くん、可愛い。

阿部ーせっかくの休みだから、もう気にしないことにする。

目黒ーん、お買い物でも行く？

阿部ーううん、2人だけでいたい。

目黒ーあんまり、閉鎖的にならないでね。

阿部ーじゃあ、プラネタリウム行く？

目黒ーいいね、行こうか？

阿部と違って、目黒は言って回るわけじゃないけど、いつも家に閉じこもっているのは嫌だ。

1度くらい、向井たちと出かけるのもいいかと思う。

ただ、渡辺が阿部に知られるのは嫌だと言うかもしれない。

阿部ーめめ？

目黒ー行こうか？

阿部ーん。

目黒ー暗くなったら手繋げるね。

阿部ーふふふ。

たっぷり楽しんで帰って来た。

阿部もプラネタリウムが気に入った。また行こうと話している。

目黒ー晩ご飯作るね。

阿部ー俺に出来ることある？

目黒ーテーブル拭いて、お箸出して・・

阿部ーもう！料理！

目黒ー亮平くん、出来ないじゃん。

阿部ーでも、でも。

目黒ー待っててくれていいよ。

阿部ーごめんね。

目黒ー包丁で怪我しても大変だし。

阿部ー見てる。

目黒ー味見もしてもらおうかな？

阿部ーうん！