テラーノベル
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なぜかガチガチに緊張した翔太が寝室にやって来た。
もしかして、今日早速セックスとか思っているんだろうか。お望みならその通りにするけど、なんて思いながら様子を伺っていると、翔太はベッドの端にちょこんと座った。
もうその仕草が既に可愛すぎる。横に座るとそっと肩に頭を乗せてきた。
「急に可愛いことばっかする」
「悪いか」
「言ってねぇだろ」
笑いながら髪を撫でる。寄り添ったまましばらく翔太もされるがまま撫でられていた。
「なぁ…照」
「なに?」
いつの間にか真っ赤になっていた翔太が、蚊の鳴くような声で呟く。
「あの……チューしても、いいぞ」
「そう」
あっさり返すと、翔太がベッドに置いた手をぎゅっと握りしめた。身体も硬くなって緊張したのがわかる。
そんな一つ一ついいかどうか言ってる場合じゃないし、言わせてる場合でもない。
俯いたままの翔太をこちらに向かせて唇を重ね、舌で触れると口が開いて応えてきた。ベッドに倒して首筋へと唇を移し、鎖骨を甘噛みすると翔太が息を吐く。
「は…ぁ」
「敏感だね」
「うるさい…あっ」
胸の中心をくるりと撫でたら腰が動き始めた。そのまま転がすように撫でる。
「あ、あっ」
「翔太、可愛い」
「ん…あ、待て、ひゃっ」
胸を愛しながら、もうすっかり勃ち上がった翔太に手を伸ばしてそっちも優しく愛撫する。
待て、なんて言う割に刺激を待ち焦がれるように俺の手の中で翔太が腰を振った。
「あ、あ、ぅあ…ん、いく……」
「イッていいよ」
言うが早いか小さな悲鳴にも似た声を上げて果て、くったりと脱力した。
「気持ち良かった?」
「ん……」
荒い呼吸を整えようとする翔太の、汗に濡れた額を撫でてキスを落とす。
「ひかる」
「ん?」
「俺も…する」
ふらふら起き上がった翔太が、痛いほど張り詰めた俺のに口をつけた。
ずっと想い続けた人が、今俺を愛するためだけにこの薄くて綺麗な唇を、口内を使っている。その事実だけで何度でもイケると思った。
「ふ…翔太、気持ちいいよ」
「ん」
当たり前だけど慣れていないからたどたどしいのに、それすら愛おしくて快感を増す。
「あ…出る、翔太離せ」
「ヤダ」
「は!?ねぇ、離せって…」
あっさり断られ翔太の口の中に残らず欲を放つ。ヤダ、とか言っといて翔太はあまりの味だったんだろう、すごい顔をした。
「出してこい」
洗面台で、という意味だったのに翔太はその場で自分の手の上に出した。AVかとツッコみたくなりながらティッシュを渡す。
「うぁー、水」
「はいはい」
水を取りに行って戻る、その僅かな間になんと翔太は寝ていた。
「自由だな」
パンツもはかずに生まれたままの姿で眠る翔太を撫でる。
首と胸に、赤い跡が浮かび始めている。
両思いになったんだ、と改めて思う。
翔太に用意した水を自分で飲み干し、しどけない寝顔にキスをして隣に潜り込んで抱きしめたら寝返りでパンチが降ってきた。
痛かった。
コメント
10件
かわいい!!でも最後のパンチ不憫😂💛💙
か•わ•い•い!!!!!