テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
仕事が終わると佐久間は楽屋で阿部を待っていた。
佐久間「阿部ちゃんまだかな~」
楽屋でボーっとしていると楽屋の扉がノックされる。
佐久間「?…はーい」
返事をすると、今日撮影で一緒だった俳優さんが入ってくる。
俳優「佐久間くん、今日はありがとうね!この後、仕事入ってないなら俺と一緒に出かけない?」
佐久間「こちらこそ、ありがとうございました。でも、ごめんなさい。今日はメンバーと出かける約束してて…(この人ちょっと苦手なんだよな…)」
俳優「えー、そうなの?残念。佐久間くん可愛いからタイプなのになー 」
残念そうに言うと佐久間の頬にそっと触れながら見つめられ顔を近づけようとしてくる。佐久間は恐怖から動けなくなっていると、またノックがし扉が開く。
阿部「佐久間ー、迎えにきたよ?」
迎えにきた阿部が入ってくる。
阿部「すいません。うちの佐久間が何かありました?」
顔は笑ってるけど目が笑ってない阿部を見て俳優は「なんでもないでーす」と走り去って行く。
佐久間「阿部ちゃん…」
安心感からか涙をポロっと零しながら名前を呼び、慌てて近づいてきた阿部にぎゅっと抱きつく。
阿部「怖かったね。遅くなってごめん」
謝りながら、落ち着くように優しく背中を撫でる。
阿部「ここにいると、また来るかもしれないから俺の車まで頑張れる?」
佐久間の涙を拭いながら聞き、小さく頷く佐久間に自分の上着を羽織らせフードを被らせる。佐久間の荷物を手に取り手を引きながら足早に車へ戻る。
阿部「とりあえず乗って」
佐久間を後ろの座席に座らせると車を走らせ人気が少ない公園の駐車場に止める。
阿部「佐久間、おいで…」
後ろの座席に移動すると佐久間を抱き締めながら優しく頭を撫でる。
佐久間「怖かった…グスン」
阿部の胸に顔を埋めながら小さく言い、また涙を零す。
阿部「ごめん…もうあの人とは2人にならないようにマネージャーに伝えとくから…あと、メンバーには言ってもいい?」
小さく頷き甘えるようにぎゅっと抱きつく。
佐久間「阿部ちゃん、ありがとう… 」
阿部「いいよ、それより今日はもう帰ろう…連絡したらみんなが心配してるみたい」
言うと佐久間の頬に優しく触れると指で涙を拭い、頬にキスをする。
佐久間「…阿部ちゃん…」
阿部の首に腕を回すと自分からチュッとキスをし、舌を絡ませる。
阿部「んっ!?」
阿部はビックリしながらも舌を絡ませ深いキスを堪能する。
佐久間「んっ…ふぅっ…んんっ」
苦しくなってきた佐久間が阿部の胸を軽くポコポコと叩くと、阿部が唇をゆっくり離す。
阿部「可愛い…ちょっとは落ち着いた?」
阿部の言葉に小さく頷く。
阿部「じゃあ。そろそろ帰ろう」
言うと運転席に戻りメンバーが待つ家へと向かう。
あべさく編はまだ続きます。楽しくなっちゃって長くなりそうです。
コメント
2件
ドキドキわくわく……続き楽しみです💚🩷