≪十月二十七日(月)≫
ギルドで稼いだ金で無事に顔を戻せた俺は、久しぶりにセネリス魔術学院の教室の敷居をまたいだ。
昨日顔が戻って今日登校だ。
ハードなスケジュールだが、これ以上休んだらダメだとサスキアに怒られたから仕方ない。
「ルリク様、お帰り!」
「久しぶりだな、エジェ」
サスキアと並んで教室に入るなり、真っ先に駆け寄って声をかけてくれたのはエジェだった。
「ルリク様がいないとあたし毎日が物足りなくて――ぐふっ」
喋っている途中で防ぐ間もなく、横から肘鉄をぶち込まれたエジェが派手に転んだ。
「ルリク様ぁ、昨日ぶりですねぇ」
犯人はロレッタだ。可愛い顔してあくどい。
エジェはすぐに起き上がり、血走った目でロレッタの胸ぐらを掴んだ。
背が高いエジェと小さいロレッタが睨み合うと**************
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