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うわ、もう第7話!入学式当日からいきなり個性把握テストで「除籍処分」って、相澤先生容赦なさすぎる…(笑)。でも、かっちゃんが「手加減した」ってバレてるシーン、めっちゃ気になった!あの藤の花のドリンクとか呼吸の話も含めて、まだまだ設定が深そうでワクワクするよ。デクも含めてこのクラスどうなるんだろう…続き楽しみにしてるね!
『2回死んで3回目を生きる』
第7話!
雄英高校初日・最初の大受難の始まり
✡注意事項✡
・鬼滅とヒロアカのクロスです!
・基本はヒロアカメインです。
・転生系です!
・オリキャラが出るかも?
・多分BLになるかも。
・語彙力皆無、下手くそです・・・。
・私の癖と好きを詰め込んだ物語です。
・指摘&アンチコメはお控えください(主は豆腐メンタルです)。
・みんなの知ってるかっちゃんは居ません。
なんでもおkよ☆という方はどうぞお進み下さい!
では!スタート!
「実技総合成績出ました。」
モニターに試験に参加した者たちの実技成績が映し出された。
その中には、爆豪 勝己と緑谷 出久も入っていた。
「爆豪 勝己・・・すごいな、圧倒的1位だ。」
「あぁ、敵P103Pに救助活動P122P、合計で225P・・・こんな成績、前代未聞だ・・・その上他の者との差がありすぎる、何者だ?」
「『1P』『2P』は標的を捕捉し近寄って来る、後半、他が鈍っていく中、派手な”個性”
で寄せつけ迎撃し続けた。」
「タフネスの賜物だ、様子を見る限り、恐らく彼は闘いながら敵の特性などを理解し学び強くなっているのだろう。」
「しかもまさか、アレをブッ飛ばしちゃうとはねぇ。」
「それは緑谷 出久も一緒だよ。」
「敵P0で7位か。」
「アレに立ち向かったのは過去にもいたけど・・・ブッ飛ばしちゃったのは久しく見てないね。」
「それがまさか1年で2人も出るとは・・・。」
「思わずYEAH!って言っちゃったからな―――。」
「そして2人共自身の衝撃で負傷・・・爆豪の方はちょっとの骨折と肉離れだけだったが、緑谷の方は甚大な負傷・・・まるで発現したての幼児だ。」
「妙な奴だよ、あそこ以外はずっと典型的な不合格者だった。」
「細けえことはいいんだよ!俺はあいつら気に入ったよ!!」
「YEAH!って言っちゃったしな―――。」
皆が騒ぐ中、1人だけはそれを呆れた顔で聞いていた。
「(・・・・・・・・・ったく、わいわいと・・・。)」
雄英高校初日当日朝5時半───。
春。
「勝己!ティッシュ持った!?」
「ん。」
「ハンカチは!?」
「持ったわ!」
「勝己!」
「んッだよ!!」
「・・・行ってらっしゃい。」
「・・・・・・───行ってくる。」
それは、高校生活の始まり。
6時───。
・・・ん?なんでそんな早く着いたのかァ?・・・ハハ、ノーコメントで。
毎年300を超える倍率の正体。
一般入試定員36名。
18人ずつでなんと2クラスしかない。
「1ーA、1ーA・・・。」
「・・・無駄に広すぎんだろこの学校ォ・・・。」
「お、あったあった。」
「・・・いやドアデカ・・・バリアフリーかァ?」
「(まだ時間早ぇけど・・・誰か居っかな?)」
ぐっ・・・
少し緊張が出てきて、慎重にドアを開け・・・
「う、ぉ!?」
るはずだったのだが想像以上にドアが軽く、バターンと大きな音を立ててドアを開けてしまった。
ガラーン・・・
・・・まぁ分かってたけど、まだ誰も居ねぇか・・・いや良かったけど、恥かかずに済んだし・・・。
「(次は力加減気をつけねぇと・・・。)」
そう思いながら教室に入る。
「えーっと俺の席俺の席ィ・・・お、あった。」
「17番、か。」
スクールバックを机の上に置き、自分の席にドカッと座る。
それからはしばらく窓の外の景色を眺めながらボーッとしていた。
すると、教室の外から足音が聞こえてきた。
「(軽い足音からして・・・女、か。)」
俺は耳がいい、善逸みたく感情まで分かる訳では無いが。
昔から耳を鍛えていたから。
あ?爆破の個性なのに大丈夫なのかって?・・・まぁ、そこは慣れだ、慣れ。
因みに、俺の聴覚は聞こえる度合いを調節することが出来る。
何kmも先の音や地面を歩いている蟻の足音を拾える程の聴覚から、他の奴らと同じくらいの聴覚までを調節することが出来るのだ。
どんどん足音が此方に近づいてきて、うちの教室のドアの前で止まった。
ガララッ!
「キャッ!?」
「あ。」
ドサッ
・・・多分コイツ、俺と同じミスしたんだろうな・・・。
そう思いながら静かに席を立ち、女に近寄る。
「っ痛た・・・。」
「おい。」
俺は女の目の前に立ち止まり、女に声をかけた。
女は俺に気づいて俺を呆然と見上げている。
短くため息をついて、俺はしゃがんで女と目線を合わせる。
「大丈夫かァ。」
「え、あ、はい・・・。」
「怪我は。」
「な、無いですわ・・・。」
『ですわ』って・・・どっかのお嬢様かなんかか?
「ん、そうかぃ。」
そう言って俺は立ち上がり、女に手を差し伸べる。
「?」
「立てっかァ?」
「!は、はい!」
女は返事をして俺の手を取り、立ち上がる。
よく見ると顔が赤くなっている。
熱でもあるのか?・・・いや、倒れたことが恥ずいのか、無理もないか。
そこまで深く考えず、女の手を離して席に座る。
「あ、ありがとうございます!」
「・・・ん。」
雄英に来てから2度目の感謝の言葉。
こういう言葉にはどう返しゃいいのかイマイチ分からん・・・。
女も自分の席を見つけて席につく。
どうやら俺の数列後ろらしい。
またしばらくすると、どんどん人が入ってきた。
そろそろ10人程になってきた時、教室内に大声が響いた。
「あーー!!」
俺を含めた全員が驚き、声が聞こえた方にバッと視線を向ける。
そこには赤い髪をした男が立っていた。
俺はこの男を知っている。
切島 鋭児郎。
俺のクラスメイトである人物の1人だ。
アニメや漫画を見ていたし、結構キャラデザが好きだったからよく覚えている(ギザ歯が癖)。
切島は嬉しそうな笑顔で俺の方へ駆け寄ってくる。
「久しぶりだな!元気してたか?」
切島が突然俺に話しかけてきた。
・・・あ?俺切島と話したことあったっけか?
「・・・誰だァテメー。」
「え!?・・・あ、そりゃそうか、そうだよな・・・。」
切島は驚いたあと、どこか納得したような顔をした。
「ほら!入試試験の時にお前が助けた奴!あの瓦礫の下敷きになってた・・・居ただろ!?」
「あ?・・・あ〜そういやいたn・・・えアレお前???」
驚いたことに切島は、俺が入試試験の時に助けたあの男だったのだ。
最初は分からなかったが段々理解してきた。
髪型と髪色は違うが、顔は何処と無く似ている気がする。
髪は恐らくイメチェンと言ったところだろう。
俺があの日に感じたこいつへの既視感は多分これだなとやっと理解した。
「あ、切島〜!・・・と、誰?その人?」
そんな感じで思考を回していると、教室に高い声が響いた。
そちらを見ると、ピンクの肌と髪、黄色い角と黒い結膜の女がいた。
こいつのことも知っている。
芦戸 三奈。
別にキャラデザが好きだったとかではなく単に目立つ容姿をしていたから覚えていた。
こいつらって雄英の前から知り合いだったのか。
「あ、こいつ?前話した俺の恩人!」
「え?マジ?同じクラスなの!?やったじゃん!」
「おう!」
そう言ってキャッキャとはしゃいでいる。
これには正直もうポカンとするしかなくて、俺は思考放棄することにした。
「俺、切島 鋭児郎!」
「私、芦戸 三奈!」
『よろしく(ね/な)!』
切島と芦戸は笑顔でこちらを見てくる。
「・・・爆豪 勝己・・・よろしく。」
眩しいなと思いながら短く言う。
それだけでも2人は嬉しいようで、またキャッキャとはしゃいでいた。
なんだか2人の後ろに犬のしっぽが見えてきそうなくらいには。
内心なんなんだこいつらと思いながらはしゃいでいる2人をじっと眺める。
すると、また声をかけられた。
「あ、お前入試ん時の!」
「(わ〜なんかデジャヴを感じる。)」
多分こう思ったのは俺だけじゃないはずだ。
チラッと周りを見れば、そんな感じの顔をしている奴が何人かいた。
取り敢えず気持ちを切り替えて声のした方を向く。
そこには、入試の時に俺を助けたあの男がいた。
「・・・お前確かァ・・・。」
「お!覚えてくれてたか?」
「ん・・・あん時ァありがとな、ちゃんと礼言えてなかったから、また会ったらちゃんと言おうと思ってた、会えてよかった。」
まだちゃんと礼を言えていなかったことを思い出し、軽く頭を下げて礼を言う。
男は少し驚いたような声で頭を上げてくれと言った。
「べ、別にいいって!俺あんくらいしか出来なかったしよ。」
「あ、俺、瀬呂 範太。」
謙遜したかと思えば、男は自分の名前を言った。
下げていた頭を上げ、俺も自分の名前を言う。
「・・・爆豪 勝己。」
「爆豪か!よろしくな。」
「ん・・・。」
・・・今更だが、俺結構目立っちゃってねぇかァ・・・?これ・・・。
本当に今更なことが頭に浮かんだ。
いやまぁ、こうなる前から既に目立ってはいた、1年前のニュースが原因で。
昔から目立つのは嫌いだ。
それは前世も前々世も同じ。
でも、今世の俺は嫌でも目立ってしまう。
この”個性”や見た目のせいというのもあるのだろうが、たまに関係ないことで目立っているような気もする。
今世に関しては、あのヘドロ事件のせいでもあるが・・・。
とにかく、それがどうしても嫌だった。
そんな思いが頭の中を駆け巡る。
すると、凛とした男の声がこちらに迫ってくるのが聞こえてきた。
「君!」
「あ”?」
「机に足をかけるな!雄英の先輩方や机の製作者方に申し訳ないと思わないのか!?」
「は?」
突然注意されて思考が止まる。
机に足をかけるな?何言ってんだこいつ。
そう思って机を見たら、俺は机に足をかけていた。
これは小学の時からの癖だ。
イラついているとついやってしまう素行の悪い癖。
無意識にやってしまっていたのだろう。
まぁでも、これなら目立ちはするが他の奴らは遠ざかってくれるかもしれない。
そう考えた俺は、すぐにそいつに言い返す。
「思わねーよォ、テメーどこ中だよ端役がァ。」
かなりキツめの言葉でそう返す。
「ボ・・・俺は私立聡明中学出身、飯田 天哉だ。」
いやまさかのちゃんと返してくれんのね!?律儀だなお前!?
あまりに丁寧に返されたものだから、そんなツッコミが出そうになった。
一応ツッコミはぐっと堪えて心の中で言うだけに留めた。
イイダ テンヤ・・・。
・・・あぁ、どっかで見たことあるなと思ったら、このメガネ、入試の説明の時に質問してた奴か。
また面倒なのが来たな・・・。
「聡明ィ〜?くそエリートじゃねぇかァ、ブッ殺し甲斐がありそうだな。」
「ブッコロシガイ!?君ひどいな、本当にヒーロー志望か!?」
飯田や芦戸、切島、瀬呂を含めた他の者は俺の発言に若干引いているようだ。
まぁ目立つのは嫌だが、こういうことをして周りから人を遠ざけるのは得意だ。
「か、かっちゃん!」
「あァ?」
聞き慣れた声が聞こえてきた。
デクだ。
「かっちゃんダメだよ、そんなこと言っちゃ・・・。」
「るっせーなクソデク、俺の勝手だろ。」
「んも〜・・・。」
周りの奴らはデクと俺に注目を向けている。
飯田はしばらくポカンとした後、我に返り、デクに近づく。
「俺は私立聡明中学の・・・。」
「聞いてたよ!あ・・・っと、僕、緑谷。」
「よろしく飯田くん・・・。」
「緑谷くん・・・君は、あの実技試験の構造に気付いていたのだな。」
「俺は気付けなかった・・・!!」
「君を見誤っていたよ!!悔しいが君の方が上手だったようだ!」
飯田はギリッと歯を食いしばりながらデクにそう言う。
いや、飯田、多分デクも気づいてなかったと思うぞ。
デクは気まずそうな顔で飯田の話を聞いている。
「あ!そのモサモサ頭は!!」
「地味目の!!」
すると、デクの背後にあるドアから女の声が聞こえた。
そこには、麗らかそうな顔の女が立っていた。
どうやら女とデクはこれが初対面じゃないらしい。
「プレゼント・マイクの言ってた通り受かったんだね!!そりゃそうだ!!パンチ凄かったもん!!」
そう言いながら女は拳を上へ下へと振り上げてパンチの素振りをする。
「いや!あのっ・・・!本っ当あなたの直談判のおかげで・・・ぼくは・・・ソノ・・・///」
デクは顔を真っ赤に染め、手で目を覆い俯きながらもごもごと話す。
「へ?なんで知ってんの?」
「〜〜〜・・・///」
「(・・・デク・・・。)」
女とデクが会話しているのを眺めながら、中学の頃を思い出す。
雄英からの通知が届いた後日───。
ある日の放課後、俺とデクは職員室に呼び出された。
「ウチの中学から雄英進学者が2人も出るとは!」
「特に緑谷は奇跡中の奇跡だなあ!」
先生はデクを見ながらそう言い笑う。
奇跡?ンなんじゃねぇ、これはデクの努力があったからだ、と怒鳴りそうになるのをぐっと堪え、俺は先生の話を聞いていた。
先生にもう帰っていいと言われ、俺とデクは教室に荷物を取りに行く為に廊下を歩いていた。
「・・・おい、デク。」
「ん?なぁに?かっちゃん。」
「お前ェ、あんな『奇跡』なんて一言で済ませられていいのかよ。」
さっきまで思っていたことをデクに聞く。
「・・・うん、いいよ、別に。」
「言ってもらったんだ、『君はヒーローになれる』って、『勝ち取った』んだって・・・。」
「それに、君が、かっちゃんが分かってくれてるから。」
そう言ってデクは、俺を見てニコッと笑った。
「・・・?」
俺はその言葉を聞いて、体がピシリと固まり、デクを見ながらキョトンと間抜け顔をしてしまった。
そんな俺の目を見ながら、デクは決心したように言う。
「だから、僕は、行くんだ・・・!!」
俺は、あの言葉の意味が未だによく分からない。
「(・・・まぁ、考えててもしゃーないか・・・。)」
そう思いながら机にかけていた足を元に戻し、窓の外を見る。
その間も、デクと麗らかな女は話続けている・・・まぁ、女が一方的に話しかけているようだが。
「今日って式とかガイダンスだけかな?」
「先生ってどんな人だろうね、緊張するよね。」
そんな麗らかな声が聞こえる。
「お友達ごっこしたいなら他所へ行け。」
すると、男の声が聞こえてきた。
そちらを見ると、女の後ろ・・・廊下に寝袋に包まった状態で寝転がっているくたびれた男がいた。
声が聞こえた瞬間、女やデクもその男を見て、ピシリと固まっている。
他の奴らもそんな感じで、俺も正直頭に?が浮かんでいる状況だ。
芋虫みてーになってんぞアンタ。
「ここは・・・」
クラス中が呆気にとられていると、その寝袋の男はス・・・と寝袋の中から栄養補給のゼリーを持った手を出し、それを口に運ぶ。
そしてそれを口にくわえたかと思うと、瞬きする間にヂュッ!!とゼリーを吸い込んだ。
え何それ凄いどうやってんの、10秒チャージが1秒チャージになっちゃったよ。
「ヒーロー科だぞ。」
やっと思考が動き始めて、俺を除いた皆が最初に思ったこと───
「「「(なんか!!!いるぅぅ!!!)」」」
は、多分これだ(正解)。
俺は一瞬困惑はしたがそこまで驚きはしなかった。
だって、俺はこの人を知っているから。
男は寝袋に入ったまま立ち上がり、寝袋を脱ぐ。
「ハイ、静かになるまで8秒かかりました。」
「時間は有限、君たちは合理性に欠くね。」
8秒て細かいな、ドラマとかでしか聞いた事ないぞそのセリフ。
そして、この言葉を聞いて俺を除いた皆が思ったこと───
「「「(先生!!?)」」」
は、多分これ(正解)。
「てことは・・・この人もプロのヒーロー・・・?」
そうデクが呟く。
まぁそう思ってしまうのも仕方ない。
こんなくたびれた奴がヒーローだなんて誰が思うだろうか。
「担任の相澤 消太だ、よろしくね。」
よろしくね・・・見た目の割に言い方可愛いなこの人(失礼)。
この言葉を聞いて((以下略
「「「(担任!!?)」」」
は、多分((以下略
そう、この人はこれから俺らの担任になる相澤 消太。
なんかイケおじ感があったから覚えてた。
すると、相澤センセーは寝袋をゴソゴソと漁り始め、その中から体操服を取り出し皆の前にビッと差し出す。
「早速だが、体操服着てグラウンドに出ろ。」
・・・その寝袋四次元ポケットかなんかなんスかセンセー・・・。
男子更衣室───。
「何すんだろうな〜入学式かガイダンスだよな?多分。」
皆が制服から体操服に着替えていると、切島がそう言った。
「そうなんじゃね?流石に初っ端から授業はないっしょ〜。」
そう軽く言う上鳴。
名前は他の奴らと一緒に話している時に流れで分かった(俺はあまり参加しなかったが)。
俺は他の奴らより一足先に着替え終わり、ブレザーの内ポケットに入れていた瓶を取り出し開ける。
カシュッ
その瓶の中に入っている紫色の液体をゴクゴクと瓶の半分ほど飲む。
ゴクゴクゴクッ
「・・・プハッ・・・。」
「?なんだ、それ?」
隣にいた切島が俺に聞く。
「るせーな、関係ねぇだろ。」
「え〜なんだよ〜教えろよ〜!・・・あ、もしかして、やましい事だったり〜?」
着替え終わった上鳴が俺にそう言ってくる。
「んな訳ねぇだろアホ面殺すぞ。」
「う”っ、あ、アホ面・・・。」
そう言えば上鳴はしゅんとした顔をした。
「・・・ドリンク。」
「へ〜、そういうの持ってきていいのか?」
「水とか茶なら別に持ってきて飲むこと自体は許可が無くてもいいはずだが・・・ボ・・・俺だって持ってきている。」
飯田はそう言ってロッカーの中から水の入ったタンブラーを取り出す。
「・・・俺のは水とか茶じゃねんだよ・・・学校に許可は取っとる。」
「そうなのか?美味いのか?それ。」
「下の下。」
「マジか。」
「あ、まだ半分残ってる、気になるから飲んでい?」
上鳴が俺の持ってるドリンクの瓶を見ながら聞いてくる。
俺は上鳴を鋭く睨みドスの効いた声で返す。
「絶対にやめろ、死にてぇンか。」
「ごめん待って冗談、えなにそんな危ないヤツなのそのドリンク!?」
「・・・・・・・・・お前らが飲んだら最悪死ぬかもな。」
「なにそれ怖いんだけど!!?」
「るっせー。」
俺は残りの液体を一滴残らず飲み干し、ロッカーの中に瓶を仕舞い更衣室を出る。
早く行かんとセンセーにどやされそうだし。
「あ!待てよバクゴー!!」
グラウンド───。
「個性把握・・・テストォ!?」
誰かがそう叫んだ。
そもそも体操服を着ろと言われた時点で察しろよと思った俺は悪くないはずだ。
「入学式は!?ガイダンスは!?」
「ヒーローになるなら、そんな悠長な行事出る時間ナイヨー。」
あ待って相澤センセー今の『ナイヨー』のとこの喋り方結構好きだわ。
「・・・・・・・・・!?」
なんとなくこうなるのは分かっていた。
良かったァあのドリンク飲んどいて。
そう思いながら相澤センセーの話を聞く。
「雄英は”自由”な校風が売り文句。」
「そしてそれは”先生側”もまた然り。」
「「「・・・・・・・・・?」」」
ハハハ、ご最も・・・。
楽しくなってきたと無意識に口角が上がる。
いいねェ、大好きだ、こういう分かりやすいのは。
「ソフトボール投げ、立ち幅とび、50m走、持久走、握力、反復横とび、上体起こし、長座体前屈。」
「中学の頃からやってるだろ?個性禁止の体力テスト。」
「国は未だ画一的な記録を取って平均を作り続けてる、合理的じゃない。」
「まぁ、文部科学省の怠慢だよ。」
相澤センセーは淡々と話し続ける。
「爆豪、中学の時、ソフトボール投げ何mだった。」
「あァ・・・?去年の記録なんておb」
「あ、はい!かっちゃんの去年の記録は102mです!」
『覚えてねぇよ』と言いかけた時、デクが俺の去年の記録を言った。
あーそういやそんくらいだったな・・・・・・ん?おい、ちょっ・・・。
「待て待てなんでデクお前知っとんだ同クラだったからっておかしいだろ!?」
「仕方ないだろ凄かったんだから!100m越えなんて生で初めて見たし!!」
「・・・じゃあ個性を使ってやってみろ、円から出なきゃ何してもいい、早よ。」
辞めてください相澤センセーそんな顔で見ないで!!
つか早よて、急かしたな今。
相澤センセーは俺にボールを投げ渡した。
それを受け止め、俺は円の中に立ち腕伸ばしをする。
「思いっ切りな。」
「・・・ハァァ・・・んじゃァまぁ。」
球を持った手を大きく振りかぶる。
球威に、爆風をのせる―――!!
・・・もちろん手加減は忘れずに、本気でやったら絶対1kmとか行きかねん。
舐めプや八百長は嫌いだが、まぁこれに関しては許して欲しい。
「死ィねェ!!!」
FABOOOM!!!!
これ言ってみたかった―――!!!
空気感で皆が(・・・・・・死ね・・・?)と思っているのが分かる、そりゃそうだ、俺がお前らの立場だったら俺もそう思うし。
球は雲を突き抜けてどんどん空へ遠ざかっていく。
ピピッ
「まず、自分の『最大限』を知る。」
「それが、ヒーローの素地を形成する合理的手段。」
相澤センセーが生徒たちに持っていたスマホを見せる。
そこには901.9mと記されていた。
「なんだこれ!!すげー面白そう!」
「901mってマジかよ!?」
「すご・・・。」
「”個性”思いっきり使えるんだ!!さすがヒーロー科!!」
「か、かっちゃん相変わらずすごい・・・。」
901m・・・本当に手加減していて良かったと思う。
もし本気を出していたら間違いなく1km出てたわ。
「でも手加減してもこれかァ・・・もうちょい気をつけねぇと・・・((ボソッ」
「!」
俺は知らなかった、誰にも聞かれぬように小声で言ったつもりが、相澤センセーにだけは聞こえていたことに。
「(手加減・・・?あれでか?いや、あの試験の時のことを考えると・・・もう少し、ちゃんと見る必要がありそうだな。)」
「・・・・・・・・・面白そう・・・か。」
相澤センセーの雰囲気が変わった。
あれ、なんかヤバくね?
「ヒーローになる為の3年間。」
「!?」
「そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい?」
相澤センセーの言葉を聞いて、その場に不穏な空気が流れる。
「よし、トータル成績最下位の者は、見込み無しと判断し、”除籍処分”としよう。」
相澤センセーはとんでもないことを言い出した。
トータル成績最下位は除籍処分。
・・・これ、デクヤバくねぇか?相澤センセー、ガチの目してるぞ。
「「「はあああ!?」」」
他の生徒らが大声を出す。
ある者は困惑し、ある者は青ざめ、ある者は不敵な笑みを浮かべている。
「(・・・ハァァ・・・こりゃあいきなり、どでかい受難だなァ・・・。)」
相澤センセーは垂れ下がっていた長い前髪を片手でぐわしっとかきあげ、言葉を続ける。
「生徒の如何は先生の”自由”。」
「ようこそ、これが、」
「雄英高校、ヒーロー科だ。」
入学初日の大試練、さぁ、どうする?デク。
✩オマケ
かっちゃんが飲んでいた紫色のドリンクは、藤の花の成分が入ったドリンク。
本作のかっちゃんの”個性”、『鬼化』が暴走してしまう場合を考慮して、かっちゃんが自作したドリンクである(薬作製の技術はしのぶさん譲りです)。
そして50m走の時に言っていた『アレ』とは呼吸、正確に言えば『雷の呼吸』です。
──────────────────
どうでしたか?
良ければいいねとコメントお願いします!
では!ばい主〜。