テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
#ちぐちゃん主人公
あさぎ tigulove
7,237
#AMPTAK×COLORS
遥菜
52
ぷちしらま🐧🪿
377
第3章
第11話 「戻ったはずの平穏が一番危ない」《Nocturne》は、久しぶりに忙しかった。
人の声が多い。 注文も多い。 いつも通りの夜。
――それが逆に不気味だった。
prとtgは、もう“付き合っている”状態のまま働いている。
距離は少しだけ近い。
でもまだ完璧じゃない。
その“まだ”が残っている状態。
「tg、それ運べ」
「うん、prちゃん」
自然。
でも完全ではない。
mzはその様子を見ていた。
「……落ち着いたな」
akが隣で頷く。
「いや、落ち着いた“ように見える”だけじゃない?」
mzは一言。
「その方が危ない」
その時だった。
扉が開く。
カラン、と音。
「……あれ?」
tgが一瞬止まる。
入ってきたのは、見覚えのある客だった。
あの男。
prの目が一瞬で変わる。
男は笑う。
「久しぶり」
「まだここいるんだ」
空気が一段階落ちる。
tgが小さく息を吸う。
prの横を見る。
prは動かない。
でも分かる。
これは“嫌なやつ”だと。
男はカウンターに座る。
「相変わらず忙しそうだね」
「でさ」
視線がtgに向く。
「まだあの感じ続いてんの?」
沈黙。
tgが一瞬固まる。
prの指が動く。
「……何の話だよ」
低い声。
男は肩をすくめる。
「いや、前さ」
「付き合ってるって言ってたけど」
その瞬間。
空気が凍る。
tgの顔が強張る。
prが一歩前に出る。
「それ以上言うな」
男は笑う。
「え、事実じゃん」
「全然それっぽくなかったけどね」
その一言。
空気が壊れる。
tgの表情が変わる。
「……それは違う」
小さい声。
でもはっきりしている。
男は首をかしげる。
「え?」
tgは続ける。
「俺たちのこと、勝手に決めないで」
店内が静かになる。
prが横を見る。
tgは初めて、ちゃんと怒っている。
でも、その奥にあるのは“不安”だった。
男は笑う。
「でもさ、君たちさ」
「まだよく分かんない関係でしょ?」
その言葉で。
tgの指が震える。
prがそれに気づく。
――やばい。
これは外側の問題じゃない。
内側に刺さってる。
閉店後。
裏口。
空気が重い。
tgは壁にもたれている。
prはその前に立つ。
「気にすんな」
prが言う。
tgは笑おうとして、できない。
「気にするよ」
小さく言う。
「俺たちさ」
少し間。
「ちゃんと恋人に見えないのかな」
その一言で、prの中が止まる。
――まただ。
また“不安”だ。
prは息を吐く。
「見えねぇとかじゃねぇ」
tgが顔を上げる。
prは続ける。
「勝手に決められただけだろ」
でも、その言葉は届かない。
tgの目は揺れている。
「でもさ」
「俺も分かんないんだよ」
沈黙。
prの胸が痛くなる。
――あの時と同じだ。
また「わかんない」が来る。
そこにmzが来る。
珍しく真面目な顔。
「お前ら」
「外の言葉で揺れるな」
「中見ろ」
その一言で、空気が少し変わる。
akが小さく言う。
「でもさ、外の一言って普通に刺さるよね」
ktyがぽつり。
「わかるかも……」
atは黙っている。
でも珍しく視線が重い。
prはtgを見る。
tgもprを見る。
でも、少しだけ距離がある。
「……なぁ」
prが言う。
「戻すか?」
tgの目が揺れる。
でも今度は違う。
tgは首を振る。
「戻したくない」
はっきり言う。
「でも」
「ちゃんとしたい」
その言葉で、prの中が揺れる。
――壊れてない。
でもまだ不安定。
でも、前より少しだけ強い。
コメント
4件
どうなっちゃうんだろ~?🤔
どう、ちゃんとするんだろ……
う〜不安になってきた…とりあえずあの男ピーピーしときます