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「こんばんはー。予約していた高橋です」
先に入った美樹が、予約していた私の苗字を告げた。
どんどんうるさくなる胸の音。
「いらっしゃいませ。ご予約の高橋様ですね。お待ちしておりました、どうぞこちらへ」
後ろに隠れるようにいたから店員の姿は見えなかったけど、声で女性だということが分かった。
隼人君に予約してもらったこともあって、今日来ることは知られている。それでも帰りたくて仕方がなかった。
「いいお店じゃん」
「やっぱりお腹痛い気がする」
「もう諦めなって。だいたい由夏は緊張してもお腹痛くなるタイプじゃないでしょ」
美樹は歩くのを止めてくれない。諦めて、うつ向きながらついていく。
写真で見た通りとってもオシャレな店内だった。
半個室となっていてる奥の席に案内され、テーブルにお水とおしぼりが置かれる。
「お決まりになりましたら、こちらのボタンを押してお呼び下さい」
テーブルの端に置かれた「ご予約席」と書かれているプレートを回収し、女性店員は会釈したあと去って行く。
グラスに口をつけてみても落ち着くことはなかった。
美樹が「このお水美味しい」って言ってたけど、それどころじゃなくて味なんて分からなかった。
コメント
1件
うわあこの回、由夏の緊張がひしひし伝わってきてこっちまでドキドキしたよ…!「お腹痛い気がする」って言い訳するけど美樹に「タイプじゃない」ってバッサリ切られるの、親友あるあるすぎて笑ったw でもそれだけ由夏の恋バナを分かってるってことだよね。お水の味すらわからないくらいの緊張って、恋する乙女の特権って感じでエモすぎる😭💕 隼人くんが予約してくれたお店ってのもポイント高くて、次の展開待ちきれないよ〜!
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