テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
2
ご主人 #🦥投稿
2,336
朝のリビング
いつもの光景が広がっていた。
まぜた「あっきぃ、準備できたか?」
まぜた「駅まで一緒に——」
あっきぃ「今日は、いい」
全員が同時に止まった。
けちゃ「……え?」
ぷりっつ「本当に?」
あっきぃ「うん」
下は向かないで、しっかりと顔を上げたまま
兄ちゃん達に言ってみた。
あっきぃ「迎えが嫌なわけじゃないよ」
ちぐさ「うん」
あっきぃ「でも、今日は大丈夫」
あっと「あっきぃ…」
あっきぃ「……ちゃんと連絡するからさ」
まぜた「ちょ、一旦集合」
まぜ兄が兄ちゃん達を呼んで、何か話してる。
俺のことなんだろうけど、そろそろ弟離れしたほうが良いと思う。
気づいたら、兄ちゃん達は俺の方を見ていた。
どうやら、会議が終わったらしい。
まぜた「分かった」
ぷりっつ「条件は同じや」
あっきぃ「うん!」
ちぐさ「困ったら呼ぶんだよ!?」
あっと「行きも帰りも同じな」
けちゃ「はい、これ!お弁当!」
玄関
あっきぃ「…いってきます、!」
兄ズ「「「「「いってらっしゃい」」」」」
初めて全員にいってらっしゃいを言ってもらえた。
なんかいつも一緒に行ってるはずの兄ちゃんが家の中にいることに、
違和感しか感じなかった。
足取りは、兄ちゃんと一緒にいるような感じだった。
あっきぃ(大丈夫、いつも通り)
ポケットのスマホが、「保険」みたいに存在してる。
自然と一人じゃない気がしていた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
放課後
クラスメイトA「あっきぃ、また明日なー」
あっきぃ「うん、また明日!」
クラスメイトB「…あれ、いつもの兄ちゃんは?」
あっきぃ「あー…、今日は忙しいらしくてさ、1人で帰るんだよ」
クラスメイトB「え!?あの過保護の兄ズが?あっきぃを?1人で?」
あっきぃ「…そうだけど、?」
クラスメイトB「ほぉー…そんなこともあるんだな。ま、気おつけて帰れよー (手 振」
あっきぃ「うん、ありがとうね、ばいばーい (手 振 」
友達と別れて1人で下駄箱で向かう。
その道中、知り合いにずっと兄ちゃんのことを聞かれた。
そんなに、目立っていたなんて…思っていなかった。
上靴から外靴に変えて、玄関を出てすぐスマホに連絡をした。
あっきぃ『今から帰る』
既読はすぐ付くけど、迎えの文字は来ない。
あっきぃ(…信じてもらえてる)
俺は少し嬉しくなって、そのまま上機嫌で帰った。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あっきぃ「ただいま」
言った瞬間、リビングから走ってくる音が聞こえた。
そして、そのまま俺に飛びついてきた。
ちぐさ「おかえりーー!!!!」
あっと「ちょ、ちぐ、!」
あっきぃ「え、どうしたの??」
あっと「あっきぃに会わないように、早めに学校出たからさ。その衝動かな?」
あっきぃ「そういうことね!ただいま、ちぐ兄」
ちぐさ「んふふ〜、あっきぃ〜〜」
あっきぃ「他の兄ちゃんは?」
あっと「けちゃは部活で、ぷり兄は大学、まぜ兄はバイト」
あっきぃ「そっか、ありがと。てかちぐ兄、降りてー」
ちぐさ「い〜や〜だ〜〜!!」
なんとかちぐ兄を抱っこしながら、リビングまで向かう。
制服から部屋着に着替えて、3人でゲームをする。
ちぐさ「あっきぃ、そこの裏にいるよ」
あっきぃ「おっけーやった!」
あっと「うおおおぉぉぉぉぉ!!!!」
あっきぃ「あと兄、そのサメナイスすぎる!w」
ゲームをしてると、時間が立つのが早い。
もう7時を回っていた。そろそろご飯の時間だ。
けちゃ「ただいまー!」
ぷりっつ「たでぇまー」
ご飯の準備をしていると、
玄関から、学校終わりの二人の声が聞こえた。
あっきぃ「おかえりー!今ご飯の準備してるよ」
けちゃ「わー!ごめーん!今日、僕の当番だったのにぃ!」
あっと「大丈夫だよけちゃ。誰かの当番変わってくれれば」
けちゃ「あーん!ありがとぉーー!!今すぐ着替えてくるー!」
冗談交じりの会話をしながらご飯が出来上がった。
まぜた以外「「「「「いただきまーす!」」」」」
ぷりっつ「なぁ、あっきぃ?」
あっきぃ「んぅ?」
ぷりっつ「今日、どうやった?」
さっきまで、楽しく話していたのに
この話が切り出された途端、全員が真剣な目で俺を見た。
あっきぃ「…兄ちゃんがいる時と同じだったよ」
あっきぃ「……ありがとう」
あっきぃ「今まで守ってくれたから、大丈夫だよ」
ちぐさ「よかったぁ〜…」
あっと「ちぐ、ずっと心配だったもんな ( 撫」
けちゃ「あっきぃが成長してるよ〜 (泣」
ぷりっつ「もし寂しくなったらいつでも言ってな?!」
あっきぃ「うん!…ほら、冷めちゃうよ!早く食べよ!」
この日から、送迎が毎日じゃなくなった
でも俺が言えば、誰か一緒になる
それは変わらなかった。
まぜた「なぁ、俺後半いなくね?」
主「ごめん、まぜち。しょうがない!バイトしとけ」
まぜた「おい主、扱い雑だろ」
コメント
1件
まあ、あっきぃが「今日はいい」って自分から言えたの、すごく大事な一歩だなって思いました。これまでずっと兄ちゃん達に守られてたからこその“大丈夫”で、帰ってからの「今まで守ってくれたから」って言葉にじーんときました。ちぐ兄が飛びつくシーン、愛おしすぎて笑っちゃいましたよ。まぜ兄の扱いが雑なところも好きです(笑)。