こんにちは。
まず謝罪させてください。すみませんでした。
地元(山口県)の小説が少ないので書いたろwって思って書きました。個人的にこのカプはすごく好きなんですけどこの小説じゃ魅力は伝わりきらないのでぜひ皆戊辰戦争とかwikiってくれ。
山口×福島の小説です。途中までちょっと逆っぽいかもしれません。あとほんの少し広島×宮城成分あります。
方言入れようと思ったんですけど難しくて挫折しました。すみませんでした。
もう何でも許せるぜ!って方のみ閲覧宜しくお願いします。本当にすみませんでした。
深夜11時。
山口はたいそう苛立ちながら閑静な道路を運転していた。後部座席にはいつも自分のことを敵視してくる福島を乗せて。
どうしてこんな事になってしまったのか。始まりは1本の電話だった。
山口が晩酌の用意をしていたとき、ちょうど広島の携帯から電話がかかってきた。嫌な予感がしながらも出ると広島ではなく宮城の声が聞こえてきた。
宅飲みしていたら広島が潰れたので、回収しにきて欲しいとのこと。本人はトイレへ吐きに行って電話どころの話じゃないらしい。
本来なら無視して晩酌を決め込んでしまいたいところだが、さすがに他地方の者に迷惑をかけるわけにはいかないので渋々迎えに行くことにした。電話口の向こうで宮城が何度も謝っていた。
で、そこそこ距離のある道を運転して宮城の家にやっとこさ着いたかと思えば、その時には広島はケロッとしていて(吐いて酔いが覚めたらしい)そのまま泊まるだなんて言い出した。
もともと泊まりも込みで広島と宮城の2人での宅飲み会だったらしいのだが(補足:2人は付き合っている)、福島が「いい酒が入った」と宮城の家を訪れたことで3人での飲み会に変更になったそう。
案外盛り上がって酒が進んだらしく、元来強くない広島はもちろんのこと、結構強めな福島までベロベロに酔っ払ってしまい、これは泊まりどころではないと山口に連絡を入れたらしい。
だが広島は今日のことを楽しみにしていたのでこのまま帰るわけにはいかないと言い張っている。
ここまで来させておいて「やっぱいいや」とは腹立つ限りだが広島の強情さは山口も心得ている。今日は諦めてその分後日たっぷり説教することにしよう。
その旨を宮城に伝えるとやはり申し訳なさそうにしていた。
帰り際、広島から「せっかく来たんじゃけぇ福島送ってってくれんか?」と言われた。なにがせっかくだ、と言いたくなるが確かにここまで来てなにもしないよりかは有意義だと思った。
隣県の伴侶(仮)の隣県に恩を売っておくのも悪くない。
…そのときの山口はなぜか福島が自分をたいそう嫌っていることを気にしなかった。イライラと濃い酒の匂いのせいかもしれない。
山口「くそ…広島の奴め…。」
そして今に至るというわけだ。
車に乗せてから気づいたが、福島を起こしでもしようものなら絶対面倒なことになる。きっと目覚めた2秒後には喧嘩になっているはず。だから山口は独り言のボリュームをいつもより落としている。
今となっては宮城がなぜ「本当にいいの?」なんて何回も確認していたのかわかる。
それだけ山口は福島から嫌われているのだ。山口自身も負けず嫌いな性のためいちいち対抗し返してしまっている。
もともとは明治維新の際に山口が福島を朝敵として扱ったのが原因だ。いくら国づくりのためとはいえ、必要以上に痛めつけたことを山口は否定しない。
だから福島が目を覚ませば、文句を言われるだけならまだ良い方。宿敵たる山口に送迎されるなんてきっと福島のプライドが許さない。
普段は口喧嘩で済ませているとはいえ、あちらには山口を恨む真っ当な理由があるので、もしかしたら首を狙われるなんてこともあるかもしれない。
…後部座席で眠る福島の寝顔はそんなこと感じさせないほど穏やかなのだが。
そうこうしているうちにカーナビが目的地は近くだと言う。ここからが本番だ。福島を起こさないように家の中まで運ばないといけない。
思ったより狭い駐車場に車を停め、恐る恐る福島に声をかける。起きない。
少しボリュームを上げても、強めに肩を叩いてもちっとも起きない。
山口(これは…いける!)
ここまでしても起きないのであれば多少運んでも大丈夫だろう。そう信じて山口は福島を車から運び出した。
気が引けつつもバッグの中に入っていた鍵を使いドアを開ける。玄関は寒いのでリビングまで行き、ソファに優しく起こさないように福島を置く。
正直すぐに帰りたかったが風邪を引かないように暖房器具をつけてから退出する。あらかたつけ終わり、すやすや眠る福島に毛布をかけてあげ、さぁ帰ろうと後ろを向いたところで誰かに服を掴まれる。
無論、この場には山口と福島しかいないので誰かなんてわかりきっているのだが。
最後の最後でやっぱり、とため息をつく。酔っ払いとはいえ、起こさずに運ぶなんて無理だったのだ。
さぁ、どんな悪態をつかれるのかと身構えていても、一向に福島はなにも喋らない。振り返れば寝ぼけ眼。どうやらまだ頭がぼーっとしているみたいだ。
無言のまま何分か過ぎる。福島はぼんやり目のままここに座れ、と自分の横をぽんぽん叩く。
普段の福島ならあり得ない行為に何かしら罠を疑いつつ山口は隣に腰掛ける。
福島は
「山口だ…」
とだけ言いあとはまた無言。
山口は帰りたくて帰りたくてたまらなかったが、立ち去ろうとすると福島が機嫌の悪そうな顔をするのだ。だからどうにもできない。
なぜいつも自分に噛みついてくるこいつが自分にさも甘えているかのような態度をとるか分からなかった。
時間だけが妙に早く過ぎていく。
ただ黙っているのも気まずかったので、とうとう山口の方から口を開く。
山口「なぁ…福島。いつもお前は俺のこと嫌っているだろう?なのになぜ今はなにも言わない?なぜ隣に座らせる?」
すると、福島は不思議そうに
福島「だって、ここは夢でしょ?。何をしたって構わないじゃないか。」
山口はそれを聞き納得した。夢の中だと福島が錯覚しているのなら今までの行動に説明がつく。
きっと福島は夢の中ならば宿敵にさえ隣にいて欲しいと願う甘えたがりの性なのだ。実際東北の面子に甘やかしてもらってる図なら幾度と見ている。
山口「そういうことなら…存分に甘えるといい。」
福島に向き直り、腕を広げ受け入れの体勢をとる。無論これは優しさではなく、ここで無様に甘えさせておけば明日からの口喧嘩でそれを引き合いに出すことができるからである。
それを目にした福島は一瞬驚いたような顔をして、すぐに抱きつく。
山口はしめたと心の中でほくそ笑んだ。
しかしそれも束の間。なんと福島は山口の唇にキスをした。
(はぁ?)
いきなりのキスに面食らった山口だったが、口を離した福島が照れも喋りもしなかったので、東北ではスキンシップで接吻までしているのかと解釈した。
口を離した福島の顔はさっきよりも赤くなっていた。
それから何回かキスが繰り返された後、福島はおもむろに立ちあがる。
福島「寝室、行こ。」
正直、そこで嫌な予感はしていた。ハグとキスをしたあとで寝室に行ってすることなんて、山口は一つしか知らない。
だが山口は自分と福島の間にそんなことなどあり得るはずがないとホイホイついて行ってしまった。
少しシワのついたベッドに福島が腰掛ける。
山口がさっきと同じように横に座ると、福島は彼の手を掴み、自分の股間部分に持っていく。
山口「…は………」
何やってるんだ。何触らせているんだ。と思いつつも、手はなぜか勝手に福島のそれを服の上から愛撫してしまう。
福島「んっ…♡」
福島はもどかしいと言わんばかりにズボンとパンツを脱ぎ、直接触らせる。
山口も、嫌だと思う前に顕になったそれを上下に擦る。それどころか、それに顔を近づけ先っぽを咥えてしまった。
自分で自分が何をしているか分からなかった。酒の匂いで頭がくらくらしてどうしようもなかった。
それだけではなく、普段自分にはしかめっ面しか向けてこない福島の無防備な顔に自分もどこか変に沸き立ってしまっていると気づいた。
福島「んっ……はぁっ……きもち………♡」
裏がえった喘ぎ声が耳から全身をピンクに染めていくようだった。責め立てるスピードも早くなっていく。
もう恥もなく頭ごと上下に動かして刺激すれば、口の中に勢いよく射精される。
絞り出すような喘ぎとえづきが終わった後、その部屋に聞こえるのは秒針のみだった。
気まずい沈黙と東北の寒さが二人の頭を冷やし、目の前の惨状をはっきりと認識させる。
「「あ」」
福島「その…ごめん!てっきり夢の中かと思っていて…。」
山口「ほぉ?お前は夢の中なら俺に陰茎を触らせるのか?フェラもさせてきたしな。」
福島「フェラは自分からしたでしょ…(小声)」
山口「ん?何か言ったか?」
福島「……なんでもないです。」
眠気も情欲も吹き飛び冷静になった福島は、ひたすら山口に謝るしかなかった。このときばかりはプライドだの宿敵だのは1ミリもよぎらなかった。
福島「その…責任は取ります。」
山口「へぇ、どうやって?」
福島「そ、それは……」
山口「……まぁいい、それよりも何故お前が、散々俺を嫌ってるはずのお前がこんなことを?」
痛い質問。
福島の中で答えはとうに存在していたが、それを口にすることはできそうもない。
福島「…言えない。」
許せ、山口。これは死活問題なのだ。
山口「言っちゃってもいいのかなぁ。」
福島「は……?」
山口「『このこと』皆に言っちゃってもいいのかな?」
無論だめに決まっている。そんなことを漏らされては皆からの福島のイメージが360°ねじ曲がってしまう
福島「本当お前って奴は…。」
山口「文句あるのか?今のところ加害者はお前だ。」
最強の武器を手にした山口はノリノリで福島を追い詰めていく。こいつがここまで弱気になっているのは初めてだ。
福島「……き、から」
山口「ん?なんだ、聞こえない。」
福島「あぁもう、好きだから!!お前のこと!」
思考がフリーズする。
……好き、好きとは、聞き間違いか?恋愛的な意味でか?だろうな。じゃなきゃ手コキなんて求めてこないだろ。じゃあキスもハグもそういう意味か?
福島「……なんとか言えよ。」
山口「………………理解した。分かった。つまりこれはあれだな?世間一般でいう『告白』に値するやつだな?」
福島「まぁ…だろうね。」
山口「…理由は?」
理由…。口が裂けても山口を褒めるようなことは言いたくないが、ここまで来てしまったら言おうが言うまいが変わらないだろう。
福島「……顔。あとは性格とか。」
ああ、濁してしまった。やっぱりこいつの前で振り切れるのは難しい。
山口「抽象的過ぎるだろ。もっと具体的には?胸キュンエピソードとかはないのか?」
福島「お前俺を殺す気か?」
そんなことを言ってしまえば福島のプライドは粉々だ。いくら想い人とはいえやはり宿敵であることには変わりない。
福島だって困っているのだ。好きと気づいた瞬間から告白までしてしまった現在に至るまで、自分の気持ちをうまく飲み込めていない。
山口のことを好きな気持ちと嫌いな気持ちがある。両立している、というより結びついて一種の執着のようになっている。奴の嫌なところはたくさん知っているのにそれを他県に指摘されるとモヤっとするのがいい例だ。
だから、夢の中で山口が自分の家にいた時は確かめるチャンスだと思った。
恋愛感情は生殖本能に深く関わっているから、早い話セックスさえしてしまえば自分の気持ちが何なのかはっきり分かるだろうと。結局は夢でも何でもなく現実だったが。
しばしの沈黙の後、山口が口を開いた。
山口「…お前の気持ちはよく分かった。じゃあ、付き合うか。」
福島「はぁ!?なんで!?」
山口「え、告白してきたのはそっちだろ?」
福島「じゃなくてさ!山口は俺のこと別に好きじゃないだろ!?」
山口「好きじゃない…こともないが…。」
福島「そんな曖昧なの、だめだろ!」
山口はそんな返事が来るとは思っておらず、ポカンとしてしまった。
告白されたら基本付き合うものだろう。それで会わなかったら別れればいい話だ。それが山口の恋愛におけるセオリーである。
一方、福島は双方が愛情を持ってないと交際に発展させたくないタイプ。告白されたとか、そんな軽い理由でホイホイ無責任に付き合うなんて論外なのだ。
福島「だいたい、俺ら男だろ?そのことちゃんと分かってる?」
山口「ああ。俺も男と付き合うのは初めてだが、」
福島「その…『そういうこと』もするんだよ?」
山口「分かっている。というかさっきしただろ。」
福島「ぐ…。それは…。」
山口「分かった!じゃあ今からするか?最後まで。」
え
ベッドの上で、正座をして向き合う。まるで夫婦の初夜みたいだ。実際それに近しいのだが。
山口「そうだな、まずはさっき俺がお前にさせられたことをば…」
要するに、手コキとフェラだ。
福島「うえ…」
目の前のソレに触れるだけでもなんだか怖いのだが、泥酔時の自分はそれをやらせていたことを考えれば、しない手はない。
恐る恐るちょん、と触れる。次は指2本で挟んでみる。次は手のひらを押し当てたり。
福島「わぁ…。」
山口「わぁ。じゃない。このままのペースじゃ夜が終わってしまう。早くしてくれ。」
…減らず口を利くやつだ。今に見てろ、こうしてやる。
と、福島はソレを咥え込んだ。唾液を絡ませ、竿から先っぽまで舐め回す。
山口「んぐっ!?♡いきなり…、」
ここまで大胆な責めは予想していなかったらしく、顔を快感で歪ませる山口を見て、福島は勝利の笑みを浮かべる。
山口の方は、自身に舌が這う感覚にしどろもどろ。だが、決定的な何かが与えられないのがもどかしい。
気づけば、福島の頭部をがっちりとつかんでオナホールの様に扱っていた。
福島「ん゛ん゛!?」
山口「あ、や、すま…」
心ばかりの謝罪の言葉を浮かべたが、手は止まらない。もうどうにでもなれと喉奥を使って陰茎をズリ上げる。
強い締め付けによって10回も擦ってないうちに達してしまった。精液が福島の喉にぶちまけられる。
福島「ゴホッ!…ゴホッ!」
山口「あ……すまん。」
福島「ごほ………はぁ…、はぁ…」
様子がおかしい。咳は治まったものの息が荒いままだ。やはり喉でズったのは良くなかったか。
山口「大丈夫か…?」
福島「うん…だいじょうぶ」
顔をのぞき込めばまた酔っていたときと同じ、ぼーっとしたような目。
福島「なんか、おかしいなぁ。酔いがぶりかえしてきたのかも。」
けれど、さっきとは違う、何かが違う。山口はそう直感した。
実際さっきの泥酔状態とは違っていた。喉を塞がれたことによる酸欠と、好きで嫌いな相手に口内を蹂躙された事によって、半ば強制的に発情状態になっているのだ。
福島「…やまぐちのにおい、いっぱいでおかしくなっちゃった…」
山口「は…」
気がついたら福島を押し倒していた。
気のせいだろうが、何かしらの摧淫物質が福島から放たれているような感覚がした。
上等な酒の匂いと、特産のあの硬い桃の匂いが脳を支配する。
あの日からずっと俺のことを拒絶してきたこいつが。朝敵のレッテルを貼られた恨みを百年以上持ち続けてきたこいつが、今俺に甘い声で語りかけている。とろけた視線を送っている。
俺のことを誘っている。
ああ、ああ。目の前の果実をそれはもうなりふり構わず貪り食らってしまいたい。汚らしく余すことなくむしゃぶりつきたい。だって、それは俺にそうされるためにそこにあるのだから!
強引に唇を奪って、精液混じりの唾液で尻を解す。
1本、2本…時々苦しそうな声をあげながらも、だんだんと不快感の中に混じる快感を拾っていく。
福島「ふ、……あ…っ……♡」
十分拡げられたか?まだか?我慢できない。早く挿入したい。
どれくらいの時間が経ったろうか。やっと四本の指をのみ込めるようになった。
その頃には福島も後ろの快楽をすっかり覚えてしまって、さっきから喘ぎ声しか発していない。
山口「…挿入れるぞ。」
福島「うん…」
亀頭を菊門にぴと、と押し付け、ゆっくり挿入れていく。
陰茎とナカが擦れあい、双方に深い快感が訪れる。
福島「あぅ…………………♡」
山口「ふーーー…っ♡ふーーー…っ♡」
亀頭にコリ、とした感覚がし、福島が跳ねる。どうやら前立腺にたどり着いたようだ。
ゆっくり引いて、またゆっくり進んでいく。
スローペースのピストンは衝撃的でこそないものの福島の脳を快感に染めるには十分だった。
何回も何回も、一定のリズムで前立腺をノックされてイきそうになっている。
このままこの波に身を預けてしまえば、その心の全てを相手に捧げてしまえば、どれだけ幸福なことだろう。
だが、極地でこそ福島の強靭な精神は真価を発揮する。そういう性分の男なのだ。
福島「おい、山口………っ♡」
山口「なんだ?」
福島「んっ♡…腰振り早めろ、先にイかせてやるッ」
山口「はぁ…何言ってんだ、限界の癖にっ♡」
山口だってもう射精欲求が脳の大半を支配するくらいには限界だ。
こんなことで張り合ってても意味はない、と分かりつつも双方土俵に上がってしまった。
さっきまでの甘いムードはどこへやら、いつもの喧嘩に逆戻り。
さすがに口喧嘩まではする余裕がないので黙ったままだが、その代わり、どちらからともなく重なった口同士で責めあっていく。
福島「ふっ♡はぁ♡」
山口「んんっ♡……ちゅ♡」
山口は言われた通りピストンを早め、福島はぎゅうっと尻をキツく締め付け、2人ともすぐそこまで迫る絶頂に耐え続ける。
先に音を上げたのは山口だった。やはり男として使い慣れてない後ろよりも馴染み深い前の快感の方が耐え難いらしい。
中に出された福島の方も限界を迎えた。しかも、張っていた気が一気に緩んだからか、それとも中に相手の温もりを感じたからか、深く長いオーガズムだった。
本日2度目の賢者タイム。
2人は最後の力を振り絞りティッシュやらシーツやらの片付けを黙々と進めていた。
福島「本当、何してんだろうね俺ら…。」
山口「まったくもってそのとおりだな…。」
今はもう疲れしかない。予想していた余韻なんてものはなく、ただ脳は無責任に眠気ばかり訴える。
福島「……てかしようって言ったのそっちじゃん。」
山口「……先にそういうことしたのはお前の方だろ?」
福島「へぇ、なにさその言い分。」
山口「言い分じゃない、事実だ。」
彼らが「恋人」として喧嘩をしたのは、これが初めてであった。
翌日、宮城宅。
宮城「ねぇ、あれで本当にうまくいったと思う?」
広島「さあな?けど山口が福島の気持ちに気づかん限り進展なんて見込めんじゃろ。」
宮城「そうだけど……酔った状態だし、福島的には隠してるつもりっぽいし、いきなり二人きりにするのは今更だけど悪手だったかなぁ……。」
宮城は不安そうにため息をついた。
ほぼ同時、広島のスマホがメールの着信を知らせた。
広島「!いや、うまくいったっぽいぞ!」
宮城「なになに!?見せて!」
宮城「野郎!!!うちの福島をこんな短期間で手籠めにしやがって!!!」
広島「一旦落ち着こ!な!!」