壱話.
目覚めるとそこは連なる鳥居の入口だった
多分、千本鳥居と呼ばれるものだろう
目覚める前は学校にいた様な気がするが
何故か思い出せない。
「此処は何処だろう?」
高校生である一ノ瀬優真は、
周りを見渡しながら呟いた
叶うならば早く家に戻りたい
慣れない空間と言うものは心身ともに苦痛となってくる、ストレスとなる前に慣れ親しむ場所へ帰りたい
周りを散策していると、
一人の人物が木の下で休息しているのを
見掛けた
きっとあの方も迷子なのだろう。
僅かな期待を胸に謎の人物の元へ
歩 を進めた、