マネージャーの車に乗せてもらって俺の家に連れて帰ってきた
ソファにゆっくりと下ろしたところで翔太が目を覚ましたから、そのまま隣に座る
「ん、、ふっか、、?」
「目ぇ覚めた?」
「ん」
ぼーっとした目で俺を見つめている。少しずつ記憶が少し戻ってきたのか、腕を掴む手に力が入った
「…っ!」
「大丈夫。もう家に帰ってきてるから」
「…うん。」
一瞬体が強張ったが、頭を撫でて
優しく声をかければ、ふっと力が抜けた
が、その後のことも思い出してきたんだろう。徐々に顔が赤くなってきた。
翔太はこういう時に記憶が飛ばないタイプだ。
「…っ!ぅわ…///」
「思いだした?笑」
「ちょ、どしよ〜…///」
顔を隠したいのか、俺の胸にうずめてくる
「バレちゃったねぇ笑」
「なんでみんなの前でキスしたんだよ!」
「だって、翔太パニクってたから…、それに最初の以外は、しょーたの方がねだってきたんじゃん笑笑」
予測通りに怒られたけど、開き直って指摘してやれば、バッと赤い顔をあげる
「そうだけどっ!そうだけど…////」
「まぁ緊急事態だったんだしさ、しょうがないんじゃない?それにそろそろ、みんなにも言おうとはしてたんだし。翔太も、めめにはもう伝えてたんでしょ?」
「そうだけど〜///」
(ま、いち早くめめに伝えるように仕向けたのは俺だけど…、そろそろ照あたりにも、翔太から伝えさせようとは思ってたし…)
「うぅ〜///今度からみんなにどんな顔して会えばいいんだよ…///」
「いつも通りでいいって」
「はぁ〜、、、もぅ、、、」
諦めたのか脱力して、また俺にもたれかかる
この様子じゃ、俺の思惑にも、みんなの気持ちにも気づくことはないだろう
「それより、もう大丈夫なの?」
「ん、おかげさまで」
「んふ、よかった」
「……ふっか、ありがとな。お前がいてくれてよかった」
「しおらしくて素直なしょーたくんもかぁいいねぇ笑」
「もぅ〜///からかうなよっ!」
「お礼はしょーたくんからのチューでいいよ笑」
「するか///ばか///」
「もうすっかり元気そうだね」
「…………」
いつも通りの様子に安心して、ハグして頭を撫でると、シャツの裾をくいっと引っ張られる
「ねぇ、ふっか、まだあいつに触られた感触が残ってるんだけど」
「うん?」
「…だから、さ?」
「んふ笑、とりあえずお風呂行こっか?」
「ん、連れてって」
すっかりいつものワガママなお姫様だ
俺にもたれかかってた翔太をそのまま抱き上げる
「ふっか」
翔太のささやき声が聞こえて顔を向けると、唇に柔らかい熱が伝わる
「めいっぱい、愛してね?」
はにかんだ笑顔に特大級のデレ
半端ない破壊力だ
「仰せのままに」
お姫様からの甘い甘いキスに融かされて、俺は早々に白旗をあげて、脱衣所へと歩みを進めた
終
コメント
2件
え、超可愛い!!!ありがとうございます😊