様々な世界の"物語"（短編集）

私は頭も運動も美術も顔も，全てが”普通”だった。

でも，皆に認められたかった。

だから……

沢山沢山，勉強した，運動した，練習した，メイクも保湿も顔のケアも頑張った。

親からこう言われるのを待っていた。

［いっぱい”努力”して偉いわね！］

［お前はやればできる子いい子だからな！］

友達からこう言われたかった。

［正に”努力”の結晶だね！］

［”努力”って大変なのに凄いね！］

［ずぅっーと，こうゆう生活しなきゃなんでしょ？私には無理だな～！］

只，私は……

“努力”して，頑張ったねって，

言われたいだけ……

認められたいだけ……なのに何故……

親からも

［ほんとウチの子は”才能”が有って良かったわぁ。］

［お前は”天才”だからな！］

友達からも，

［××って”天才”だから，私達凡人の事何て分かんないよね（笑）］

［××は”才能”が有るから直ぐに出来る様になるよ！］

［××は，私達の気持ち，分かんないでしょｯ!!!!××は，”才能”が無い奴の気持ち何かｯ!!（泣］

［”天才”っていいなぁ。］

 

何で？

何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で

私は……

“天才”や”才能”何か無いｯ!!!!

只の凡人だ……!!!!

生きて，息を吸うのが億劫になる位，頑張って，”努力”して……あぁ成ったのに，何故？

私は，

私からすれば，

“天才”や”才能”は，

私の”努力”を否定し，私を何も見てないから言える，これ以上無い，貶し言葉だ。

毎回毎回，”才能”，”天才”と言う言葉を突きつけられる度に，刃物で体を抉られ，血が滲み，苦しいと感じながら死んで行く，

其の様な感覚に陥って行く。

目の前に何か有るかすら，分からなくなって真っ暗で，何も無い。

努力は，才能何かじゃ，無い。

end__________『私は只の凡人……』