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昼休み。
「ねぇ、ナランチャ」
「なんだー?」
「一緒にお昼食べない?」
「…ヨハネ、お前まさか一緒に食べる人いないのかッ!?」
ナランチャは笑いながら言った。
「ちっ、ちがっ…いや…確かにそうかも。まだナランチャ以外誰とも話してないし。」
ほぼ授業だったしね。
くっ…また馬鹿にされた。
「ふーん、やっぱそうじゃん。」
「うっさい。早く食べよ。」
「ま、そうだな。」
「ナランチャってさ、何するのが好きなの?」
なんとなく聞いてみた。
「…俺は音楽が好き。」
「へぇ、私も好き。どんなの聞くの?」
「俺は聞くより演奏する方が好きだぜ!まあ強いて言うなら…ポップスか…いやロック?あーでもなァ〜!!」
「色々聞くんだ。」
「うん!…あっそうだ、ヨハネは何が好きなの?」
「うーん、絵を描いたり歌ったり…かな?」
「…っ!それなら…」
「俺、軽音部なんだ。実は今、軽音部の部員が4人で、来年部長が卒業しちまったら廃部になっちまうんだ…」
「…そうなんだ」
「そこでお願いだ!ちょうど今ボーカルはいないんだ!軽音部に入ってくれないか…!?」
「…うーん。いいよ!」
まあ、そんなに入りたいのなかったし。
「ほんとか!?じゃあ、今日放課後音楽室に来てくれ!顧問には伝えとくからさ!」
「わかった!楽しみにしとくね。」
キーンコーン。
昼休み終了のチャイムが鳴った。
「あっ。そろそろ戻らないと。」
「だな!」