第4話 モモの願望
うちには夢がある。
大好きな人と花火を観ること。
オカルンに手を引かれ、商店街の出店を一軒一軒回る
男子と行くお祭りって初めて
浴衣着て、好きな人と手を繋いで……
(モモ)「はぁぁ、幸せ♡」
(オカ)「よかった」ニコ
「もう少ししたら花火があがるみたいですよ?」
状況は全く読めない。
うちら学校にいたじゃん?
でも、急にみんないなくなって、、、
今、夜だし、夏だし、お祭り来てるし、オカルンがかっこいいし。
とりあえず、何かあったら超能力でぶっ飛ばすとして、今はこのシチュエーションを楽しもうと思う。
(オカ)「綾瀬さん」
(モモ)「なんだよー、オカルン…今噛みしめてんだからよぉ~」
(オカ)「もっと、くっついていいですか?」
(モモ)「くっつく?どういう……」
チュ♡
(オカ)「大好きです」
(モモ)
ぱっかーん ←壊れた音
(オカ)「綾瀬さん?…あれ?綾瀬さん?」
大好き言われちゃったぜ
チュ♡されちゃった♡
もう、こいつが本物かとか、本物が操られてるのかとか、そもそも宇宙人かとか、
どうでもよくね?
LOVE&PEACEじゃね?
こいつ、宇宙人でもいいや。
うちに住まわそう。
ありがとう!
宇宙人ありがとうー!
※宇宙人ぢゃない。
「モ…ちゃ…!」
「モモちゃ…!」
(タボ)「モモちゃん!!!大丈夫か?!」
(モモ)「へ!!!」
あれ?!「私、気絶してた!?」
(タボ)「あぁ、ニヤニヤしながら気絶してたぜぇ? 」
(モモ)「あ…助けに来てくれたんだ…」
もしかして、浴衣オカルン君倒されちゃった?
(オカ)「大丈夫?モモちゃん?」
(モモ)「て、いるのかよ!!!!!!!!」
ギャフン!
(タボ)「すげぇな、自分とそっくり」
(オカ)「はい。モモちゃんの頭の中の高倉健さんを再現していますから。」
ヒャン♡♡♡
もう、ダメ…♡
(オカ)「ボク、モモちゃんの夢を叶えたくて」
(タボ)「モモちゃんの、夢?」
(オカ)「ターボババアさんもぜひご一緒に。」
ヒュルルルル………………
(オカ)「叶ったね、モモちゃん」
夜空に広がる花火…
(モモ)(大好きな人と…)チラッ
(タボ)「 ?? 」
エヘヘ…♡
(モモ)「で、あんたは…ダレ?」
「あぁ、すみません!」
変身が解けると、かわいい狛犬が現れた。
(付喪神)「ボク、モモちゃんちの神社の狛犬(右)です。ボクも100年経って命をいただきました。
モモちゃんは、いつもボクらをキレイに磨いてくれました。乗られたり殴られたりもしたけど。 いつもありがとうございます。
学校の付喪神達が騒いでいたので、先にモモちゃんに憑かせてもらいました。」
(モモ)「…おめぇ、ポンスケぇ…(涙)」
(タボ)「ぽんすけ!?」
(付喪神ポンスケ)「ボクは神社に戻ります。無事に出てきてくださいね。まだ他にも付喪神がいますから気をつけて?
迷わないように、ババアさんと手を繋いで。」
クワバラ クワバラ
光に向かって歩く2人。
キレイだったね
あぁ、キレイだった、
今年の夏に改めて観に行こうぜぇ
////////♡コクコクコク!
ねえねえオカルン
ん?なんだモモちゃん
オカルン、首にめっちゃ沢山赤いアザがあるんだけど。何があったの?
………萎えるぜ…聞かないで欲しいぜぇ…
……鬱だぜ…
(アイラ)「……!!」
「…あれ?ここ…学校の…更衣室?」
アイラは更衣室に1人座り込んでいた。
(宇宙人?妖怪?…何が起きているの?… 情報が少なすぎる。)
「おい!アイラ!!」
あ!
「邪視!あなたもここにワープしたの?何が起きているの?」
(邪視)「…我が聞きたいじゃ」
ジジをいじめた付喪神(やつ)に説教したあと、すぐ、ここに飛ばされた。
他の付喪神はいないのか?一体だけだったのか…?
「どうなっとんのじゃ?」
第5話につづく
コメント
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ぽ、ポンスケぇ!桃ちゃんはもう大丈夫なのか!?!残るはジジ(邪視)と愛羅だけだ!頑張れ!