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#鳴海弦
( ᐛ )
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そして迎えた合同訓練日当日。
やっと書類から解放された亜白は大きく伸びをする。
「やっぱり体を動かすに限るな」
「怪我人だしたらだめですよ隊長」
「承知している」
さっそく空砲を構える亜白。
「ちょ…」
バンッッ。弾なんて入っていないくせに、当たったらなかなかに終わりそうな火力。
本能で二歩くらい後ずさった保科は時すでに遅しと半分あきらめた。
その時。
「おい保科ァ」
背後から部屋が汚いで有名な第1の隊長の声がした。
保科はいつもの余裕の笑みで振り返る。
「何でしょう鳴海隊長」
「ワレ誰の許可取って…」
「この下り原作でもやりましたよね」
「…」
無言でダメージを食らう鳴海。
「ネタないってバレるんでそれ以上は謹んでください」
「お前はメタい話を謹しめよ!?」
ぎゃあぎゃあとさわぎ始める防衛隊トップ戦力共。
今はまだいないが、一般隊員がいたらドン引きしただろう。
「朝っぱらからうるさいな、鳴海」
「空砲ぶちかまして保科に引かれてたお前に言われたかないな」
「引い…てた…!?」
「なんで今気づいたみたいな顔なんだよ亜白ぉぉ!」
標的を亜白が引き受けているあいだに、保科がこれ幸いと抜け出して長谷川を呼びに行く。
そしていつも通り鳴海が長谷川にハリセンではたかれたところで合同訓練が始まったのだった。
オフ時はあれだけ騒いでいた隊長達も、スイッチさえ入れば真面目になる。
(※ただし鳴海と保科が絡んだ時は別)
トップが真面目にやれば、下の人間もおのずと真面目に取り組む。
さっきまでのふざけた空気は跡形もなく、訓練場はぴりぴりと引き締まっていた。
「お前んとこの隊員も思ったより動きがいいな」
鳴海が少しばかり感心したようにつぶやく。
「第1は連携が綺麗ですねぇ」
保科は自然な動きで鳴海の隣に並び、壁に背をつけて座り込む。
「まぁうちのが動きでも上回ってるけどな」
「…そういう余計な意地さえはらんかったらもっと人気出たと思うんやけどなぁ」
一言多いわ、と舌をだす。
「うるさいなオカッパ」
鳴海が挑発し返す。
だが保科は乗ることなくそれをスルーした。
鳴海は肩すかしを食らう。
「…ま、なんだ。お前んとこの隊長は見張ってなくていいのか」
「亜白隊長ですか?…あの人は見張ってても無駄ですよたぶん」
「苦労してんな」
「うるさいですね」
遠目に、ハンドガンで的を粉々に粉砕する第3部隊隊長がみえた。
「…あホントだ」
「目ぇいいですね」
「お前も大概だろ」
「そうですか?」
「いいのか、止めにいかなくて」
「さっきも言うたやろ。止めても無駄やって」
「もうなんか色々壊れてきてない?」
保科はふ、と笑う。
「失礼やなぁ。良い隊長を持ったって言うて下さいよ」
「どうだろうな」
「否定早いで隊長」
本人達にとっては平和極まりないが、見る人によってはひやひやする犬猿2人のじゃれ合いはここで一旦中断となった。
保科はそろそろ人的被害を出しそうな亜白のもとへ向かう。
鳴海は、変わらず一人壁際で隊員を眺めていた。
さて、訓練内容は切り替わり、今日の目的、第1と第3の隊員同士の合同訓練が始まった。
同じ東京を陣地に持ち、衝突が絶えない2つの部隊。
最初こそ距離があったが、だんだんお互いを認め合っていき、特に大きな問題もなく順調に進んでいた。
前提として、おもな原因が保科と鳴海であることからある意味当たり前とも言えるのかもしれないが。
良い方にヒートアップした隊員は、普段なら口に出さないことを提案した。
「次、副隊長たちもどうっすか!?」
「隊長たち同士で模擬戦とか…」
「見たいっす!」
とんでもない盛り上がりを見せる訓練場。
意外にも乗り気の鳴海。
久しぶりに本気で動けるな、と肩を回す亜白。
なんで皆ノリノリやねん…とツッコむ保科。
気苦労の絶えない副隊長を全員でなんとか丸め込み、乗せられた保科はため息をついた。
「嫌な予感しかせえへんけど大丈夫かこれ…」
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