太平洋戦線での敗北が続く中、アメリカ軍は新型兵器の配備を急ぐ。兵器の名は「ペルセウス・キャノン」。地上、海上、そして空中から発射可能な超高出力のエネルギー兵器であり、戦局を一変させる力を秘めている。
この兵器の最大の特長は「範囲攻撃」。数キロにわたる範囲を焼き払う威力を持ち、従来の防御システムでは対処できない。フランスのエンジニアとアメリカの科学者が共同開発し、完全密閉式の装置によって敵側への流出を防いでいる。
英科朝の諜報部から、新型兵器「ペルセウス・キャノン」の存在が報告される。
ウィリアムは報告書を握りしめながら険しい表情で言う。
「もしこれが投入されれば、我々の艦隊だけでなく、都市そのものが壊滅しかねない。」
加藤が天雷剣をテーブルに突き刺し、不機嫌そうに呟く。
「ぶっ壊せばいいだけだろ。場所は特定できないのか?」
橘は苦笑しながら口を挟む。
「簡単に言うけどな、京都で使われたらひとたまりもないわ。」
雅也は地図を睨みつける。
「まずは敵の動きを封じるため、本土への偵察を強化する。ウィリアム、例のイギリスの諜報員に協力を求めてくれ。」
一方、ペルセウス・キャノンの投入を巡り、フランス軍内では分裂が起きる。ペルセウス・キャノンの使用はあまりにも破壊的であり、多くのフランス将校が「戦後の復興が困難になる」として反対を表明。アメリカ軍と対立を深める。
この混乱を利用して、雅也はフランス軍の内部反対派と密かに連絡を取り始める。
1905年7月、太平洋における連合軍の拠点「セレスティア港」がペルセウス・キャノンの標的にされる。アメリカ軍は圧倒的な破壊力で基地を攻撃し、ほぼ壊滅状態に追い込む。
だが、攻撃直後に装置の冷却システムが暴走し、周囲の味方艦艇も巻き込む事故が発生。兵器の力は強大だが、制御が不安定であることが露見する。
雅也は冷却システムの弱点を突く作戦を立案。
「敵の新型兵器は制御が甘い。その隙を突いて装置の中心部を破壊する。」
橘は嬉しそうに銃を構える。
「ほな、わしがあの装置をぶち抜いたる!」
ウィリアムは冷静に頷く。
「頼むぞ。だが、敵の守備は万全だ。突破するには何か奇策が必要だ。」
加藤は天雷剣を肩に担ぎながら言った。
「奇策も何も、正面突破で十分だろ。俺が先陣を切る。」
アメリカ軍の艦隊と英科朝連合軍が太平洋で激突。ペルセウス・キャノンの再発射が迫る中、橘が敵艦に潜入し、兵器の制御室を破壊する任務に挑む。
しかし、制御室にはアメリカの天才科学者が待ち受けていた。
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