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nmmn初書きです。もしアウトなことをやっていたら教えていただけると大変助かります。
⚠srjo not成立済み
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「えーっと⋯⋯そろもんくん?」
「なあに? じおる!」
じおるの腹部で満面の笑みで笑うそろもん。細い腰に腕を回して、ほどよい力で彼を抱きしめていた。
「あの、邪魔です」
かれこれ数十分続いているこの体勢のまま、じおるは読書をしていた。特にやることがないわけでもない。パソコンでビジネスメールの返信をしなければならないし、マイクラに使っているパソコンのフォルダー整理だってしなければならない。
きっとそろもんがいなければ、早々に読書をやめてそれらに着手していただろう。できることならそろそろやめてほしい。
けれど、熱を持った部分に名残惜しさを感じてしまい、拒否してほしいというおかしな感情が見え隠れしている。
「嫌?」
「そういうわけでは⋯⋯」
するり。優しく太ももを撫でられて、ぞわぞわとした感覚がせり上がってくる。時々そろもんは “こういう” 触り方をしてくるのだった。
「ふふっ、くすぐったいです」
「じおるってホント感度いいよね〜」
「なッなんてことを言うんですかっ!」
さすがメンバーイチのエロ眼鏡と変態紳士同盟を組むだけあるそろもんだ。隙あらばいやらしい言葉に置き換えて言う。
じおるはたしかに擽ったがりだが、それが感度がいいということに繋がるとは限らない。恥ずかしさから僅かに頬を染めた彼は、持っていた地理本の角でそろもんの頭を小突いた。
「⋯⋯もう、離れてください」
「えー、やだ」
僕だって嫌だ。
恥ずかしいから離れてほしい。少し動いただけで、彼に振動が伝わる。逆に、彼が動くたびに振動が伝わって、身体に熱が溜まっていくのだ。
じおるはそう思って、パタリと本を閉じた。
「僕は仕事をします」
「えーっ!」
「そろもんくんは新しい企画を考え終わったんですか? こんなことしてる暇はないですよね!」
きっと彼のことだから終わっていない。このまま立ち上がれば、解放される。
そろもんのこの一言さえ、無視できれば。
「──────俺、じおると一緒にいたいッピ⋯⋯」
胸が鷲掴みされたような気持ちになる。上目遣いで、母性がくすぐられる愛らしさ。じおるは耐えようとしたが、耐えきれなかった。
唇を尖らせて、細い目をさらに細めて言う。
「可愛い顔が僕に効かないの知らないんですか?」
「俺ってじおるを煽る顔してるでしょ〜?」
笑顔で即座に返された言葉に、じおるは一瞬キョトンとしてから笑った。
「そろもんくんは上手いですねえ」
「じおるが何回も韻踏むから覚えたッピ!」
「僕のせいですか〜?」
何度も頷くそろもんと目が合って、じおるはもう一度笑った。
「では仕方ないですねえ。隣に来てください」
ぽんぽんと柔らかいソファーが叩かれる。床に座っていたそろもんは犬のように飛び跳ねて、じおるの隣に腰を下ろした。
思いきり寄りかかられて肩が重い。代わりに熱を失った腹部が寂しく感じて、じおるはそっと手を添えた。
それを目にしたそろもんが筋肉質な腕を細い腹に回す。じおるが驚いて腹から離してしまった手は、そろもんの腕に重なった。
「もしかしてじおるって、俺のこと好きだッピ?」
急な質問だった。無邪気で何も疑っていないような瞳。彼含め、面白いメメントリのみんなが好きだ。
「もちろん。僕は皆さんが好きですよ」
「だよねー! 俺も大好きだッピー!」
ふたりはクスクスと笑い合った。じおるはポケットからスマートフォンを取り出して、そろもんにも見やすいような角度でアプリを開く。
「さて、コメントを見て今後の活動に活かしましょう」
「さすが社畜〜⋯⋯」
「違います。これはそろもんくんへの教育ですよ」
得意げに完璧な執事の顔を浮かべるじおるは、そろもんの心を大きく惹いた。
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区切り。遅筆なので少しずつ進めていきます。