「コンコン」
ドアをノックする音。
「はい」サヨ
「真島です、兄貴に頼まれて、兄貴を連れてきました。」
サヨはドアを開けて、僕を抱えている、真島を部屋へ通した。
「重かった、兄貴?」真島
「はひま、よふっは」僕
サヨは言われた通り僕の目隠しを外す。
ベットに横たわる僕
素の体に戻ることができた。
再度目隠しをされた、カヨが悲鳴をあげる。
「ふがふが」カヨ
「真島さんありがとうございます」僕
「兄貴これまたハードコアな展開ですね」真島
「その人を連れて部屋を出てください、あとは僕がかたをつけます。」僕
真島とサヨは部屋から出て行った。
「フガフガ」カヨ
僕はカヨの猿轡を外してよだれだらけの顔を拭いた。
「ここはどこ?誰かいる?」
「いますよ」
「きゃー⁉️」
「騒がないでもらえますか?」
「あなたは今、ホテルで監禁された状態です。」
「あなたはだれ?サヨはどこ?どこに行った?私殺される。。。」
「分かってます、気持ちが強ければ強いほど裏切られた時に愛情は狂気に変わっていく」
「あなたもサヨさんもお互いを殺したい気持ちは同じ」
「もうやめにしませんか?こんな、ねじれた関係、サヨさんはすぐにでも一緒になりたかった、だけどカヨさんには時間が必要だった。」
「どこの誰か知らないけど、目隠しとこれ外しなさいよ。」
「保険金」
「えっ」
「あなたは先週、旦那に多額な生命保険をかけた、ただ、保険金が下りるには、2年か3年かかる。気持ちを抑えられないサヨさんに殺害計画の話を出来なかった。」
「現状を引き伸ばすために、転勤だと嘘までついて一度落ち着かそうとしていた。そこであの修羅場ですよ」
「ハウスメーカーとのメール、保険会社とのメール読ませていただきました。」
「友達のままで良いじゃないですか、男と女じゃないんですから、旦那もわかりませんよ。たまにお茶したりそんな関係でも」
バタン、ドアを開けてサヨと真島が入ってきた。
「カヨ、ごめんなさい、私、あなたがそこまで考えてたなんで、でも人を殺めてはダメよ。。」
「カヨさん。今から拘束を解きますが騒がないでください。」
「はぃ」
カヨは力無く服を着てベットに座り込む、隣に寄り添うサヨ。
「もし、また2人があらそったら、この画像をネットにばら撒きますよ(笑)」
それは、カヨ、サヨが鼻フックに猿ぐつよだれベチャベチャな無様な写真だった。
「じゃあ真島さん行きますか!」
僕と真島さんはホテルを後にした。
その後、サヨとカヨが駅前のカフェで楽しそうに話してる姿をたまにみる。
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