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その時、食堂のドアが勢いよく開いた。「バン!」と音を立てて入ってきたのは凌だった。
「なんの騒ぎだ?」彼は騒ぎの原因を知り、急いで駆け付けた。
騒ぎの中心に近づくと、目に飛び込んできたのは、メイと白雪がキスをしている光景だった。
白雪は一瞬、凌をチラリと見た。その瞬間、メイは白雪にがっちりとロックされて動けない状態だった。
「蓮、お前がいるのに、これはいったいどういうことだ?」凌は問い詰めた。
「すまない。どうしても騒ぎが大きくなってしまって……」蓮は申し訳なさそうに答えた。
凌は白雪とメイに近づき、「司令官、からかうのはもうやめてください」と言い、
二人を引き離そうとした。しかし、白雪はさらにメイに舌を滑り込ませ、必要以上に締め付けてくる。
凌は焦りを隠せず、「もういいだろ、霜月を離してください!」と叫んだ。
「いい加減にしてくれ!」と蓮も加わり、二人を引き離そうとした。
ようやく白雪とメイは強引に引き離され、白雪はフッと笑って言った。
「なぜ止める?これは勝負に勝った奴に約束したことだ。キス以上のこともすると宣言した」
メイは驚き、「え!」と声を上げた。白雪はメイを見つめ、
「今夜、私の部屋に来るといい」と言うと、周囲がざわつき始めた。
「いい加減にしてください。明日から魔獣退治だというのに、
隊員を骨抜きにするつもりですか?」凌は抗議した。
メイの心には疑問が浮かぶ。(骨抜き?いったい何をされるの??)
白雪は冷静に言った。「そうか、ではこの大衆の面前で、私に恥をかかせた責任はどうする?」
「な、恥をかかせただって?」凌は驚きを隠せなかった。
「凌、お前が相手でも構わんぞ。」白雪は挑戦的に言った。
「そ、それは……」凌は言葉を失った。その瞬間、蓮が口を開いた。
「司令官がそれで納得されるなら、今回はこれで終わりにしましょう。」
「蓮!!何を言って……」凌は驚いて反論しようとしたが、蓮は続けた。
「おーし、お前ら解散だ!」そう言って、隊員たちを解散させた。
その中で、白雪は笑みを浮かべながら言った。
「凌、お前を味わうのは魔獣を討伐したあとにしよう。」そう言い残し、
彼女はその場を去っていった。周囲は静まり返り、凌は呆然とその背中を見送るしかなかった。