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毎日投稿3、4日目!!!
今日も今日とて桃紫。
殆ど桃紫になりそう。 “フリフリ(ง ˙˘˙ )วノンノン”
〖 扉が開く時 〗
学パロ、紫くん中度の人間恐怖症。
桃紫以外のメンバーは紫くんの幼なじみ((
長編になるかも…?
人間なんて醜い。
不思議な行動を繰り返す。
勿論、俺も醜い生き物だ。
生きている価値もない。
そんな俺に構う奴なんて居ないと思ってた。
〖 扉が開く時 〗
紫side
〘 人間なんて醜い生き物だ 〙
そう思うようになったのは……
いつの日だっただろうか。
小学生頃、家を追い出され、
その挙句レイプされそうになった。
きっと、その時…いや、その前からか。
俺はおかしかったんだ。ずっと、ずっと。
そう考えながら新しい制服に腕を通し外に出た。
桜の花びらが舞い、キラキラと輝いていた。
光は嫌に俺を照らし、不快だ。
赤「 紫〜く〜ん!! 」
紫「 ぁ、赤…く、ニコッ 」
キラキラ輝いてる綺麗な明るい赤くん。
そんな子の声に俺の汚い声がかかる。
赤「 名前呼んでくれてありがとッ!」
「 偉い、偉い!」
紫「 えへへッ…//」
黄「 赤、早いです!
紫くんおはようございます」
紫「 黄ちゃ、おはよッニコッ」
黄「 紫くん新しい制服似合ってますよ。 」
黄ちゃんも光のようにキラキラしてる。
The ・ 王子だ。
紫「 黄ちゃ、と赤く、も、似合ってるッ、」
赤「 やったね〜黄ちゃん! 」
黄「 うん!」
青橙「 はぁ!!おはよッ」
黄「 初日から遅刻する気ですか? 」
青「 黄くんうるさい!!」
黄「 は? 」
橙「 ぶフッ、青が怒られてやんのw 」
紫「 橙く、も青ちゃ、も似合ってる… 」
青「 紫くぅぅぅん!!可愛いねぇ… 」
紫「 お、俺…が?可愛…? 」
橙「 今日もしっかりきまっとるなぁ… 」
紫「 きまってる…?」
青「 そうだよぉ〜可愛いよ〜 」
紫「 あ、ありがとッ? 」
黄「 あ、もうすぐ着きますよ。」
志野吹男子学園高等部に!!-
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
青「 やば、クラス表見えない〜 」
赤「 俺もだぁ〜 」
黄「 はぁ、みんな同じクラスですよ。 」
橙「 2人とも背低いなぁ… 」
赤「 は!?やんのかてめぇ!! 」
橙「 面倒やけんええ。 」
赤「 うざい…… 」
橙「 辛辣…… 」
紫「 みんな…同じ? 」
黄「 そうですよ 」
紫「 みんな一緒だね! ニコニコッ」
4人「 紫くんが可愛い…」
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
教室に入ると知らない人ばかりで息が詰まった。
赤「 紫くん、大丈夫だよ 」
青「 なんかあったら僕達に頼ってね! 」
いじられキャラだけど1番仲間思いの青ちゃんが
胸を叩く。
紫「 頼りがい…あるね! 」
橙「 青じゃ心配やわ… 」
面白い橙くん。人の心を汲み取るのが上手。
いっつもよく見てるんだなぁ……って
驚かされる。
?「 あれ、青じゃん? 」
青「 も、桃くんじゃん!
え、同じクラスなんだ!」
紫「 ヒュッ、 」
桃色髪の高身長のイケメン。
みんな知り合いのようで
どんどん話が進んでいく。
橙「 …紫くん?大丈夫? 」
紫「 ぁ、!だ、大丈夫、だよ。」
桃「 紫くんっていうん? 」
「 俺、桃。」
紫「 あ、あの…紫です… 」
桃「 だから紫くんか。」
「 よろしくね 」
紫「 よ、よろしくお願いします…? 」
桃「 wなんでそんなに堅いの? 」
桃くんの手が降りてくる。
体がゾワゾワっとして、冷や汗が出る。
紫「 や、やめてくださいッッ!! 」
「 ッぁ、…ご、ごめんなさいッ… 」
桃「 お、おい! 」
俺は教室を飛び出した。
青side
紫くんとはマンションの部屋が隣同士で、
小学校の中学年頃からの仲だ。里親に連れられて来た紫くんは挨拶に来た時も僕と僕の親を見ながらずっとびくびく怯えていた。
だが、同い年で、たまたまクラスも一緒だった事もあり仲良くなり、僕と元々仲の良かった3人とも話せるようになった。
彼は中度の人間恐怖症でありトラウマ持ち。
紫くんは誰にでも優しくて賢い、けど、弱虫でビビりだから僕達が守る。
今年度5人で必死に勉強して同じ学校に受かった。
そこであったのは従兄弟の桃くんだった。
紫くん以外は知っていたから直ぐに馴染んだが、紫くんが複雑な表情を浮かべ、苦しそうにしていた。紫くんを心配していたら、僕が先に気づいていたが、橙くんが先に声をかけた。
彼は苦しそうなまままた微笑んでいたが、
叫んで、飛び出して行った。
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
桃「 俺、彼奴の事堕とすわ 」
橙「 一目惚れか?今の桃にはまだ渡せへんよ」
桃「 母親かよ 」
青「 僕も橙くんと同じだよ。」
桃「 なんでだよ 」
黄「 桃くんは知らないじゃないですか紫くんを」
赤「 俺、桃くんは信用してるけど恋愛に関しては信用出来ないから。紫くんに手なんか出させないよ。」
みんなでそう言うと桃くんははぁーッ、と溜息をつき、諦めねぇから、とだけ言い、去っていった。
紫side
入学式。1年生5クラス。175人。
「 橙、_、_」
名前を呼ばれていくが順番が近づいてくるほど
ドキドキとする。
「 紫、」
紫「 ぁ、は、」
橙「 大丈夫やで、落ち着き?」
紫「 はぃ…」
橙「 ニコッ 」
あぁ、きっと周りに失望されただろうな。
もう、俺の青春は終わっている。
まぁ、今じゃなくとも、いつかそうなる運命なんだ。
ただそのタイミンが、早かっただけ。
そう、1人で思い、1人で少し悲しくなった。
桃side
入学式の日、1人おどおどしていたのが
可愛かった。
無理に作った、ぎこちない笑顔も愛おしい。
彼が去っていったあと、自分のにしたいという
独占欲が働いて
「 彼奴の事堕とすわ 」
なんて言っておきながら、
未だに彼との関わりを持てていない。
あっても、向こうが軽く挨拶をしてくれたりするだけ、そんな日が続き、入学から早2ヶ月が経とうとしていた。
「 えー、では、夏休みにある選択型修学旅行
について説明をする 」
「 選択型修学旅行とは、普通の修学旅行とは違い、自分達で行きたい場所、ルート、宿泊先、班のメンバー、など、選ぶものを決めて修学して貰う。」
「 将来、困った時に自分で選ぶことが出来るようにな。 」
黄「 あ!桃くん空いてますか? 」
桃「 あ〜空いてる」
黄「 ほんとですか!じゃあこれで5人ですね」
桃「 え?5人?」
黄「 はい? 」
桃「 5人なの? 」
黄「 5人です…あと一人入れますね〜 」
赤「 黄ちゃん!桃くん空いてた? 」
黄「 空いてました。 」
桃「 なぁ、赤、紫くんは?」
赤「 あ〜紫くんねぇ…あそこでぼっちなんだよ」
桃「 じゃあ俺、誘ってくるよ 」
黄「 あ、ちょッ!」
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
桃「 紫くん 」
紫「 あ、桃く…」
桃「 俺ら5人で1人足りないんだけど、
入ってくれん?」
紫「 俺…で、いいならッ 」
桃「 …早く 」
紫「 ッぁ、ごめんね… 」
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
赤「 あ!桃〜 」
桃「 紫くん連れてきたよ!」
青「 ありがとう〜 」
橙「 紫くん暗いで?どしたん? 」
紫「 ッ、ぅ、橙くッ…」
橙「 どしたん!?大丈夫やで〜 」
橙「 紫くん外連れてくわ〜センセに言っとって」
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
やってしまった……
完璧にやったわ……冷たくしたから…?
でも、うるうるしてて可愛かったな…
橙が連れてったのは気に食わないけど虐めたら…
赤「 桃、なんかした?」
桃「 え、べべ別にぃ?」
黄「 絶対なんかしましたよね!? 」
桃「 冷たく早くって言った 」
黄赤「 はぁ!? 」
いや、うるせぇよ。
耳壊れる耳が
赤「 何やっちゃってんの!?」
黄「 僕前言いましたよね? 」
桃「 あ〜…… 」
黄「 もっかいお説教ですかね? 」
黄さん?圧が怖いですが……
黄さん?
黄「 赤、先生に僕達も居ないと
言っといて下さい」
桃「 待って?考え直そ?」
桃 <ギャァァァァァァ!!!
赤side
4人とは幼なじみで、桃とは両親が仲良しだった。
だが、彼の両親は不仲だったためか桃は独占欲が強い。
今までも何人もの女の子を傷つけた。
彼は文武両道で不器用だが優しい。だから信用はしている。
だが、恋愛に関しては全くと言っていいほど信用していない。
すぐ傷つけるから。俺は紫くんだけは傷つけたく無いから。
彼には紫くんは渡せないし渡す気もない。
桃が紫くんに普通の愛を注げるようになるまで。
紫side
1学期も残り1ヶ月となった。
最近4人や桃くんと話す時間が減っていた。
カーストというのが出来、みんなは所詮一軍と呼ばれるカーストにいるのだ。
それに比べ、俺は陰キャ。誰かが構ってくれるでもなく、自分から話しかけるでもない。
だが、最近、桃くんを見ているとドキドキする。
胸がギューッと苦しくなる。
ダメだ。こんなのは変なんだ。
俺が1番知っているはずだから。
青ちゃんにも嫉妬して。
彼らは否定する様な人では無いのは知っているが
もしかしたら、もう付き合ってるかもしれないから、気持ちを忘れなきゃ。
俺は、俺なんかは…綺麗なものと並んじゃいけない存在だ。
俺は不登校になった。
橙side
俺は知っている。彼が不登校な理由を。
半分は桃で、半分は俺ら。
あと1週間程で夏休みになる。
桃「 今日も紫くん休みかよ… 」
赤「 最近ずっと休んでるねぇ… 」
「 あ、5人ちょい…」
そんな中、先生に呼ばれ、紫くんを除いた
何時ものメンバーが揃う。
「 紫の家にお見舞い行ってくれないか?」
桃「 俺らが…全員で?」
「 そう。」
青「 分かりました〜 」
「 お、じゃあ、よろしくな」
橙「 紫くん家久しぶりやなぁ… 」
青「 僕は隣ですけどね〜 」
橙「 ……うざ」
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
桃「 ここなの? 」
赤「 そうだよ?」
青「 ほら、空いた、早く行こ?」
黄「 桃くん、もう冷たく言ったりしたらダメですよ?」
桃「 わぁ〜黄がフラグ立ててきた……」
黄「 これはフラグではありません!忠告です 」
桃「 はいはい 」
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
ピンポーン
母「 は〜い。いらっしゃい。」
「 青くんと、橙くんと、赤くんと、
黄くんと……?」
桃「 あ、桃です。紫さんと同じクラスで、」
母「 そう。いつもお世話になってます。紫の母です。さぁ、入って、青くんは今日も手伝い宜しく!!」
青「 紫くんママまたぁ〜?」
母「 あら、?いつもおやつを食べるのは誰かなぁ〜 」
青「 はい、すみません。やらせていただきます」
桃「 俺ら紫くんの部屋行っとくわ 」
青「 は〜い 」
橙「 紫くんに意味わからん事言うなよ 」
俺は桃に念を押して、紫くんの部屋をノックした。。
紫side
乾いた木の音がする。
紫「 …は、い…」
いつもより汚い声を頑張って出す。
不快に思われてないだろうか。
橙「 紫〜く〜ん!!久しぶりやなぁ…」
黄「 紫くんまた痩せました?ガリガリですよ?」
紫「 黄ちゃ、やめてよ…」
赤「 あ〜ぁ、紫くん可哀想!」
黄「 いや、可笑しい!」
桃「 紫くんこんにちは 」
みんなに挨拶を返していたら、桃くんも来ていたようだ
紫「 桃く、来てたの…」
桃「 ん、」
青「 あ、紫くん!やっほ、」
紫「 やっほ、」
青「 聞いて聞いて!修学旅行なんだけどさ、
とりあえず僕達で考えたんだよね」
紫「 そ……? 」
青「 四国行く予定だよ〜 」
紫「 四国……? 」
黄「 そうですよ!因みに班長僕です!」
赤「 水族館もあるよ〜 」
橙「 四国水族館やでぇ!」
「 屋島も行くんよ、スケジュールパンパン!」
「 弁慶が見たかったんよぉ〜… 」
紫「 ふふッ、」
桃「 紫くんは四国行ったことある?」
紫「 …ないかも」
青「 じゃあ、初四国は仲良し組で、だね!」
紫「 ……俺でいいの?」
赤「 へ……」
紫「 ご、5人の方がいいんじゃないかなッ」
「 ほら、俺といても楽しくないよッ」
青「 紫くん、!」
青side
発作だ。こんな饒舌な紫くんは久しぶりだった。
青「 紫くん、!紫くん!!紫!!!」
橙「 紫くん…?」
紫「 ぁ、ごめんッ、ごめんなさいッ…」
紫くんはそう言ってぐたぁ、と倒れた。
青「 ……何抱えてんの」
赤「 あ、ね、!見て、日記」
桃「 日記?」
皆でかたまって日記を覗く。
そこには彼の胸中が語られていた。
〘 俺は桃くんが好きみたいだ。 〙
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
桃「 意味わかんねぇ…//」
青「 あ!!桃くんが照れてる! 」
橙「 まじか 」
赤「 …あのさ、前も言ったけど、桃くんの恋は
信用していないから。」
桃「 わぁってるよ 」
「 しょうがねぇだろ?どんな愛が正しいのか
わかんねぇんだよ」
青「 正しい愛なんて無いでしょ? 」
「 好きな人を要は幸せに出来たらッ!
それで十分だろ? 」
僕は堪えきれなくなり、涙を流した。
桃side
親は仲が悪かった。
だから、愛し方も愛され方も分からない。
だから、独占欲が湧くとそれを制御出来ない。
自分では何も分からなくて、気づいたら彼女が
いつも泣いて、俺から離れていく。
青に言われてハッ、とした。
もしかしたら、自分がしょうがない何時もの事だと本当に愛そうとしてなかったからではないか…
俺は布団で眠る彼を見て、少し微笑んだ。
桃「 ねぇ、スケジュール確認しよ 」
紫side
話し声が聞こえて目が覚める。
桃「 あ、紫くんおはよッ 」
青「 おはよ〜!!」
皆が次々に挨拶をしてくれる。
紫「 な、何してたの…? 」
赤「 修学旅行の予定確認。」
橙「 紫くんもするか? 」
紫「 ……うん」
橙くんの誘いに軽く答えて、薄く笑ってみる。
黄「 じゃあ、早く見ましょ!」
「 まず、各地で何をするかですね 」
「 徳島県では、阿波踊りと鳴海海峡、大塚国際美術館に行きます。因みに阿波踊りは少し見るだけになるのでしっかりと見てください。」
橙「 高知県はな、よさこいと坂本龍馬記念館、
佐田の沈下橋。桂浜に行くで。」
「 よさこいも阿波踊りと同じでちら〜ッと
見るだけやで。 」
赤「 香川県ではね、屋島と四国水族館、女木島に行くよ!うどんも楽しみだね〜!!」
桃「 綺麗な景色もいいよな 」
青「 愛媛はね〜夕方頃に着く予定で行って、
道後温泉行くよ!旅館で休んで、次の日
からくり時計とか、坊ちゃん列車見る!」
「 で、とべ動物園行ったり、陶芸体験したり、陶芸会館見たり。」
「 来島海峡とか!」
桃「 タオル美術館とか…ま、えっと…」
黄赤「 マイントピア」
桃「 あぁ〜!マイントピア別子ってとことか。」
紫「 愛媛多い…」
桃「 ふはっ、だなw 」
お兄ちゃんみたいに笑う桃くん。
それにまたキュンっとした。早く捨てろ紫。
そんな気持ちを持つな。
修学旅行は行ってみようかな…なんて思いながら、
もう一度眠った。
桃「 ッぶねぇ… 」
青「 桃くんナイス 」
赤「 この人いっつも倒れるように寝るから心配」
黄「 同感です。 」
橙「 にしても、修学旅行。俺らが1番長いって」
「 まあ、四国全部回るんやから大変やな…」
黄「 みんなで行くので楽しくなるはずです! 」
「 僕がそうさせてみせます!」
桃「 わぁー黄くん頑張ってねー 」
黄「 棒読み辞めてください!勿論僕も頑張りますが、1番頑張るのはあなた!桃くんです!!」
桃「 俺?」
黄「 紫くんへ告白して下さい!紫くんは桃くんの告白を待ってます!」
赤「 黄ちゃんってはっきり言うよね 」
橙「 せやな…… 」
青「 うっき〜… 」
黄「 みんな煩いです!良く考えて下さい!紫くんはトラウマがあるので自分で告白なんてしません!」
赤「 まぁ、そうなんだけどね…」
桃「 今の俺が告白していいのか? 」
黄「 さぁ…、自分から告白していいのか悩んでる小タレの桃くんじゃあ駄目かも知れませんねw」
橙「 うわ、煽りよるし。」
青「 煽り上手いなぁ、」
赤「 2人とも静かに! 」
桃「 誰が小タレだ!!黄にそんな事言われたくねぇんだけど?」
黄「 じゃあ、せいぜい頑張る事ですね
紫くんは任せましたから。」
桃「 ……おう」
桃side
そうして、修学旅行の日がやって来た。
東京から飛行機に乗り、徳島県へ向かう。
のだが……
桃「 紫くん遅くね? 」
4人「 わかる。 」
黄「 電話しましょうか…」
紫「 み、みんな、ごめん〜…」
青「 あ、来た 」
紫「 ふ、服と髪に悩んじゃって…」
赤「 いや、乙女かよ」
紫「 お、怒った……?」
可愛いなおい。
うん。来た時からだけれども。
編み込み髪に淡い水色のTシャツにダメージデニム。
夏らしい感じで、細みのデニムだからかピタッとして、紫くんの足の細さを際立てていた。
穴が空いている部分からは白い肌が覗いている。
エロい
桃「 怒ってねぇよ。服も髪も似合ってる。」
そう言うと、目を開いて固まって、暫くしてから
ありがとう、と頬を赤らめて微笑む。
可愛い。破壊力がッ…。
桃「 じゃ、じゃあ行くか 」
橙「 飛行機なんか久しぶりやなぁ… 」
赤「 だなぁ〜 」
青「 僕なんか小学生ぶりだよ〜」
黄「 ちょっと待ってください !
僕なんか幼稚園ぶりですよ。」
ふと隣を見ると4人の会話を微笑ましそうに眺める紫くんがいた。お母さんみたい。それじゃあ、俺が父親になれたらいいな。
なんて考えて、紫くんに自然に話しかける。
桃「 紫くんは飛行機乗ったことある? 」
紫「 ぁ、えと…実は…俺も初めてで…その」
「 緊張してます…///」
やば、まじかよ。
それより可愛いな。
桃「 まじか!じゃあ何もかも初だな。」
そう言うと、紫くんは俺を上目遣いで見つめながらこくっ、と頷き、
紫「 桃くんと一緒に居れて、嬉しい…なんてねw」
……誘ってるでしょこれ。
桃「 俺も嬉しいよ 」
紫side
紫「 やっば…迷子だ。。。」
徳島につき、阿波踊りを見ていた時のことだ。
人の波に飲み込まれ、皆を見失った。
紫「 どうしよ…電話… 」
「 おい、にぃちゃん 」
紫「 へ……? 」
「 ちょっと付き合えよ 」
紫「 やだッ、やぁッ、離せっ、はぁッ、」
桃「 おい。てめぇ、こら!
こいつ俺の連れなんだけど。汚ねぇ手で
触んなよ。」
紫「はぁッ…あ、やぁ…」
頭がパニックになって呼吸が出来ない。
桃「 大丈夫。俺がいるよ。もう居ない。
ゆっくり呼吸してな? 」
紫「 ッ…ごめ、ありがとッ、 」
青「 紫くぅぅぅぅん!」
橙「 ごめんなぁ…」
赤「 黄ちゃん、これさ、よさこいもやめない?」
黄「 そうですね…」
紫「 え、なんで!?」
黄「 また紫くんが変な人に絡まれるのが嫌だからです。」
紫「 なんかごめんね…」
黄「 全然大丈夫です!みんなが楽しく過ごせたら!」
赤「 そうそう! 」
みんなは優しいな、と1人で微笑んだ
桃side
何日か経ち、香川の四国水族館に着く。
今日は紫くんは白い薄手の開襟シャツをはおり、
黒い、7分丈のダボッとしたズボンを履いていた。
シャツからは鎖骨がチラチラと見えている。
細い手首には黒い太めの腕時計がはめられている。
桃「 紫くん、何の魚が好き? 」
紫「 水族館…あんまり来たことなくて…」
桃「 じゃあ…なんかイワシの群れがあるらしいぞ」
紫「 群れ…? 」
桃「 イワシって自分達を大きく見せるために群れをつくるんだよ。」
紫「 そーなんだッ!気になる…いい?」
桃「 イルカショーまで、時間あるし大丈夫だろ」
紫「 じゃ、行く!」
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
紫「 綺麗ッ…」
思わず、紫くんの方が、と言いそうになる。
整った横顔が青いライトに照らされ、きらきらしている。
俺は思わず息を飲んだ。
長い睫毛。ほんのり赤い頬。薄めのピンクがちな唇。
目を細めていて、潤んだ瞳は儚く、尊かった。
俺が紫くんに見とれていると紫くんが腕時計を見て言った。
紫「 イルカショー始まるから…行こっか。」
彼の今にも零れそうな涙に、俺は気づいてないふりをした。
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
桃「 早く来すぎたかもな 」
紫「 ははッ、だね!桃く…前座ろっ?」
桃「 おう。 」
最前列の真ん中寄りの目立たない席。
2人で隣り合わせで座った。
紫「 ねぇ、見て、プールのとこ問題とか注意が書いてあるよ。」
桃「 プールのとこ? 」
「 あぁ、wイルカのか。ほんとだ。」
イルカショーをする大きくも小さくもないプール、外側の側面にイルカの豆知識が書かれていた。
桃「 なぁ、ここから見える外さ、水が綺麗だよな。きらきらしてる。紫くんみたいだ。」
紫「 俺…みたい?」
桃「 そう。さっき魚を見てた時も 」
紫「 俺が…きらきら…か」
紫くんはそう呟いて少し寂しげな表情を浮かべた。
黄「 紫くん〜!! 」
紫「 あ、みんなッ…」
橙「 桃に何もされてへん!?」
桃「 なんにもしてねぇよ。」
紫くんは顔を赤らめて俯いている。
青「 ちょっと桃くん!何したのさ!」
桃「 だからなんもしてねぇって 」
紫「 えっと…俺がきらきらしてるって言ってくれたの…!俺…その…自分に自信がなかったから…、ぁ、ぇぅ、嬉しかったのッ!」
紫くんはそう言い、赤かった顔を更に赤くした。
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
紫「 うわぁ!」
イルカショーが始まって、1番の見せ所で大きな水しぶきがおこった。
はじめは水しぶきなんてほとんどなかった為油断していた。
最前列にいた俺らに見事かかり、びしょびしょになった。
紫「 うぅ…冷たッ…寒ッ…」
桃「 紫くんこれ羽織っていいよ」
紫「 いや、でも桃くんの 」
桃「 紫くんが風邪ひくの嫌だから。」
俺がTシャツの上に羽織っていた薄手のカーディガンを渡す。
薄い桃色で紫くんにはとても似合っていた。
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
赤「 楽しかったね! 」
青「 うん。僕らはね 」
橙「 紫くんと桃びしょびしょやん…」
黄「 色々と紫くんは危険なので、着替えて下さい」
桃「 俺も行くわ。」
黄「 …はぁ、気をつけて下さいね。」
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
俺は紫くんの手をしっかり握り、多目的トイレに
入った。
桃「 ふぅ… 」
チラッと紫くんを見ると、水のせいでシャツが透けていて、中のTシャツが見えているのだが…
桃「 紫くんさ、そのTシャツ… 」
そう言うと、紫くんはまた顔を赤くして、
やめて、と言い出した。
紫くんはへそ出しタイプのTシャツを着ていた。
紫「 姉ちゃんのお下がりなの。白Tだしって言ってくれたんだけど、!へそ出しだからシャツの下に着てるの、!」
桃「 ふーん… 」
紫くんて照れた時早口で沢山喋るな…
桃「 可愛い…」
紫「 ふぇ…?」
あ、やべ。
トイレで告白とかないわ…
紫「 かわいい…?誰が?」
自分のことだと思わない紫くんに笑いそうになるが、目をうるうるさせていたので堪える。
桃「 紫くんだよ。 」
紫「 ぇ……?」
『 好き 』という前に体が動いていた。
桃「 チュッ… 」
紫「 んむッ… ふッ、ぁッ、」
桃「 好、き…」
そう言って口を離すと、息を乱して涙目の紫くんの姿が。
桃「 紫くんごめんッ… 」
そう言うと、紫くんは膝から崩れ落ちた。
桃「 紫くん!?」
紫「 ごめッ…気持ちよかったからッ…」
「 桃く、上手だったの…」
可愛く言う紫くんを見て、もっかいキスしたい。
という欲望が出てくる。
桃「 紫くん…好きです。付き合って下さい 」
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
紫side
桃くんに告白された。
桃くんは嫌いじゃない。寧ろ好きだ。
今まで閉じていた扉が開いたような気がした。
紫「 俺で良ければ…不束者ですが、
宜しくお願いします」
そう言うと、桃くんはぱあぁぁという
効果音が着きそうなくらい顔を明るくした。
桃「 紫くん!!」
「 ありがとうッ!」
と、感謝をされた。
やっぱり桃くんは変わっているのかも……
桃「 紫くん…? 」
紫「 ん…?」
桃「 着替えよっか。」
紫「 あ、 」
桃side
いやいや、手つきエロいな。
そして肌白ッ…
悪戯してやろッ、
ツ〜
紫「 んひゃ!」
え、
こちょこちょッ
紫「 あぁ! 」
「 やめて!殴るよ?」
桃「 すみません…」
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
赤「 あ!やっと来たよ 」
青「 紫くんん〜」
青が紫くんに抱きつく。
いや、俺のだし?
桃「 おい、青?紫くんは俺のなんだけど?」
青「 …は?」
橙「 まさか…つ、付き合ったん!?」
紫「 ちょっと!//」
桃「 ふは、可愛いな…」
紫「 桃く…///」
赤「 あ〜、おめでとうおめでとう」
黄「 全く…これだからリア充は…」
小さく言っても聞こえてますよ黄さん
黄「 さて、行きますよ 」
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
青「 たのもー!!!」
黄「 青ちゃん、貸切だからって
はしゃがないでください。」
香川から松山まで飛行機に乗り、タクシーで
道後まで来た。
タクシーの時も飛行機の時も眠っていた紫くんは
少し微笑んでいてすぅーすぅーと子供みたいだった。どんな紫くんも可愛いな、と思った。
着替えの時も思ったけど色白いしすべすべしとんよなぁ……
紫「 ね、ねぇ… 」
桃「 ん? 」
紫「 あんまり見ないでよ…//変態」
青「 紫くんに変態って言われてやんのw 」
桃「 はぁ!?黙れ青! 」
黄「 紫くんほっといて行きましょ」
紫「 え、あ、うん 」
赤「 からだ洗いっこしよ〜 」
黄「 小さい子みたいですね… 」
橙「 なぁ、桃、青」
桃青「 何!? 」
橙「 みんな行ったで。 」
桃青「 はぁ!? 」
紫side
紫「 修学旅行楽しかった、!」
黄「 ふふふ、良かったです!」
「 紫くんは桃くんと付き合えましたしね」
紫「 な、な、///」
桃「 ちょっと黄。俺のなな虐めないでくんない? 」
黄「 虐めてませんー 」
紫「 w 」
俺に構うやつなんて居ないと思ってた。
彼と親友と。
俺はなんて恵まれてるんだろう。
そう強く思った。
めちゃくちゃ遅れてすみません……
なんか場所とかめちゃくちゃぐちゃぐちゃなんですが…許してください☆((殴
時間の流れはいまいち俺も分かってないんで☆
テキトーに流してください☆((
5日分も今日あげます☆
今日の分もあげるんで許してください……
では!ヾ(‘ω’⊂ )))Σ≡サラバ
( 因みに修学旅行で行っている所は主も行ったこと無いところがあるんでめちゃくちゃはしょりました☆)
コメント
9件
見るの遅れたぁぁ!!!!!! 暗い話から明るくなっていく話(?)救われる感じめちゃめちゃ好き…!! 今日も神作ですなぁ~!!!!