旧国の唐突な襲来から6日と2時間が経った。
奴らが勝手に取り付けていった約束の1週間まであと22時間である。
国連側はこの6日間でできる限りの戦略を練り、戦力を集め、戦いへと備えていた。そして今、実際に戦場へと出向こうとしているのであった───
戦場は、彼らの基地周辺。
国連の作戦により、こちらから奇襲する手立てなのだ。
基地の特定は案外容易なものだったらしい…
「……」
「珍しく真面目そーな顔してるじゃねぇか?」
ロシアがふとアメリカを見て言った。
「そりゃぁな、…」
アメリカは普段あまり見ない遠くを見つめるような表情をしている。
「日帝の奴の事か?」
「当たりだよ」
多少ため息混じりに答えた。
「だろうな………」
ロシアにも思う所はあるようで、お互いにその心を察していた。
「北〜」
「なんだよ」
韓国が北朝鮮へ話しかけた。
「奴らの基地ってどうやって見つけた?」
「あー、あれはドイツの使ってたパソコンの中に入っていたデータがあったからだ」
さもないと言った表情で答える。
「ドイツのパソコン…?」
「そうだ、」
旧国達が唐突に訪れたあの日の夜、 北朝鮮は資料集めをしていた。
一つでも何か分かることはないかと片っ端から参考になりそうな物を漁っており、ドイツがいつもとても大切にしているノートパソコンを開いた。
そこにはいつも通りのプレゼンの資料や文書。
ただ、1つ正体のわからないものがあった。それは見覚えのない、日付だけのファイル…
「写真…?それに、地図………」
ゆっくりと見進めてみると、倉庫なのか、小さな基地か、何にしても古びた場所の写真がある。
それとともに地図があった。
「この場所に何か関係が?」
さらに1番下まで見ると、ドイツ語で記された文が見つかった。
Ein wichtiger Stützpunkt der Achsenmächte, die in der Vergangenheit lebten.
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過去を生きた枢軸の、大切な基地。
コメント
22件
ドイツさん…ああああ…!切なすぎて〇にそう…!
過去を生きた… 考察がとまらねぇ!!! 神エピソードは考察のしがいがある神なんだよ!!なんでこんなに神なんだ神崇めよう
ドイツ語…読めたのか…(翻訳したかもだけど)