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◆◇プロローグ◆◇これは、とある病気持ちの少女の話…。
みなさんは、パフォーマンス不安、視線恐怖という症状をご存知ですか?
パフォーマンス不安は、人前で何かをする時、体がこばわっていつも通りのパフォーマンスができない症状で、視線恐怖は恐怖症の一つで人の目が怖く見えてしまう症状。
これは、そのパフォーマンス不安、視線恐怖に立ち向かう、とある1人の少女の話。
⚫︎⚪︎第一章 雲の上の存在⚫︎⚪︎
「ねぇかー(母)さん?スマホ貸してー。」
車の助手席に座っている姉が後ろの母に言った。私、名倉未帆は、母の隣で座っている。
名倉一家は今車の中。今日は久しぶりの外食に行くことになった。ところで、なんで姉が母のスマホを借りているかというと、(車と母の◯potifyを繋げていて、音楽を流してるんだけど、姉が曲を変えようと母のスマホを借りている)というわけ!
で、今さっき◯EON行って、ショッピング〜して出てきて、今外食に行ってるってわけね。それで、どこに行くか気になってるんでしょ!?ふふ〜んそんな気になっているあなたへ、特別に言うね!今、焼肉を食べに行こうとしてるの!ん?ちょ、「ただの焼肉か、」って呆れてない!?そんなことないよ?うちでは、滅多に行くことないんだから!特に外食とか!っと、まぁまぁ、余談はここまで〜もう着いたから、今から食べに行きまっす!
車が駐車されて、未帆がドアをガチャっと開けて車から出て、バン!と締めた。
私が車から降りると、家族が続いて出てきて、焼肉屋に入って行った。中には焼肉のいい香りが漂っていた。母が受付のところへ行って何か話している。私はつい、暇になって辺りを見渡した。今日は休日で、人が多い。
結構満席だな…。
「おい!それ俺が育てた肉だぞ!」
「どんどん肉を入れないでくれぇ、もう食べれな、ヴグッ。」
ん?
一組、すごく声が大きく周りに丸聞こえの
グループがあった。
私は反射的にすぐ振り返ってしまった。
振り返った先の4人席に、若い男性が四人座っていた。
なんだろう、この声、どこかで聞いたことがある気がする…
私は少し胸が高まった。
「ほら、行くよ?」
母が私の手を取って言ってきた。
奥には、もう父と姉が歩いて行っているのが見えた。
もう受付終わったのか、、。
私は母の後ろに着いて行った。
席に着くと、早々に親がお肉を注文し出した。
どんだけお腹空いてんだよこの人たち…。
それからーお肉などがきて、お腹いっぱいに食べた。
「向こうにアイスバーあるんだって。」
唐突に姉が言ってきた。
え! アイスバーっ!?
姉は、アイスバーがあると言い残し、席から立って行った。アイスバーに行ったのだろうか。
いいなぁー!行きたいなぁー!と思っていたら父に「未帆さん、一緒に行こう。」と言われた。アイスバーの場所がわからない私には父がいてくれて心強かった。父と席を立って数歩、歩くと色々なアイスが見えて来た。
うわぁ〜美味しそう…
イチゴやバニラ、チョコなど、王道のアイスが多く並んでいた。
私と父は夢中になってアイスをとっていた。
「あ、すいません。」
取り終わり、アイスをすくうやつを置こうとしたら、後ろから人が来ていた。
「あ、はい。ドゥゾ…」
びっくりして顔を見ると、そこにさっきの四人組の中の若い男性1人だった。
私はすくいを渡した。
私と父はアイスを持って席へ歩いて行った。
やっぱり、さっきの声どこかで、、、?
胸が高まった。
席に帰ってもそのモヤモヤが離れることはなかった。
夜ご飯を食べ終わり、母が会計をしに行った。残った私たちは先に車に乗っておくことになった。お店を出て、外のスロープを下っていくと、すごく大きな笑い声が聞こえた。
その声にびっくりして反射的に顔を上げた。
目線の先にはさっきの若い男性4人組。
…分かった、絶対に間違えるわけがない、この声は、我々だ!さんだ、。
我々だ!は、未帆がYou○ubeで見て、ハマったユーチューバーだ。
え、いや、え、?まじか、え、どういう、これドッキリ…?いや、え、え、嬉しすぎるんだが。いや、まて、もし違ったらどうする、いやどうもせんか。一応確認、いや無理だ、話しかけるなんてそんなこと、、、。
できるわけが、ない、とは言い切れないけど、。いや話したい話したい、あの我々だ!だぞ、しかも現実で会うなんて。話に行く,か?一応確認だけでも、したい、。
ちょ、ちょっと待って心臓がもたない…。冷静になれ、未帆、!
父と姉はもう車の中へ入っている。家族に会話を聞かれない絶好のチャンス…!!
行くぞ、行ける!言えるぞうち!確認だけでも、、
ちょうど、若い男性の1人ーアイスバーで会った人が4人の輪から抜けて1人になった。
あっっ!行ける!これはまじで絶好のチャンスだぞぉ!!!頑張る頑張る頑張る!行け行け行け!
未帆は勇気を出して若い男性に歩み寄った。
「あの、あなたたちって、「我々だ!」さん、ですよね、?」
「あ、え?へ?」
急な発言にびっくりしたのか戸惑っている。
「あぁぁ!、すいません、急にこんなこと、ほんとにすいません、かっ、確認が!したかっただけなので…」
未帆もテンパってどんどん言葉が出て来たが、途中から声が小さくなっていった。
ぽかぁん…
男性が、思考停止したように「へ?」とでも言うような顔で見て来た。
「あぁっ、いや、あのー、」
と、未帆が赤面してあたふたした。
「ぷっはっははー!!」
急に相手が笑い出した。
「え、へ?えぇ?」
「お前テンパり過ぎやってぇ!笑
顔真っ赤っかになっとるやんかぁww」
「あ、え、?あはは、」
図星なところを言われて、未帆はもっと赤くなった。
「あぁ、えぇっと?で、なんやったっけぇ?おもろ過ぎて忘れてしもたわぁ。」
「あ、えぇと、我々だ!さんですか?って言う…。」
最後に行くにつれまた声が小さくなってしまった。
「あぁ、せやったなぁ、我々だか、俺がそのメンバーだって?」
「あ、はい!」
「笑笑せやで。俺が我々だのメンバーや!」
その言葉を聞いて未帆はほっとした。
「お前、俺が我々だ!のメンバーの誰か分かるかぁ?」
「へぇっ!?えぇっとー、こっ、コネシマですか!?」
この雰囲気、言葉遣い、このノリはコネシマさんしか居ない!
「おwぉ!正解やぁ!よぉ当てたなぁ!」
などと、話していると、私たちに気づいたのか、他の三人も近寄って来た。
「なんやぁ?純、ナンパかぁ?」
「純がナンパってなんか、癪に障るなぁw」
「ふぅん、ついに、純もナンパかぁ。」
わあぁ!すごい!我々だ!さんが、ここに!今私の周りにいる!しかも大勢!!!めちゃくちゃ嬉しい!!
「ナンパちゃうわぁ!ただ質問されててん!」
我々ださんのやりとりが面白くて、いつもと同じだったから安心して、くすっと笑っちゃった。
「何の質問されてん?」
「いやぁ〜、我々だちゃうかって問い詰められててん!」
「うぉう!?お前我々だ知ってるんや!」
「やっぱり俺らよぅ知られてますなぁ〜」
「いやぁ〜この年頃から見てるん子居るんやなぁ!」
わあぁ、メンバーに認知された!!!
「はい!結構前から見てました!あ、あのっ!写真、撮って下さい!」
つい、勢いで言ってしまった。確認だけだったのに…。
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ペェペェッ 🐧
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ユエツ
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コメント
2件
無二の破片 むにのかけら って読むよ
いなずまさん、第一話読ませていただきました!パフォーマンス不安と視線恐怖というテーマが冒頭でしっかり提示されていて、これからどう向き合っていくのか気になります。未帆ちゃんの軽快な一人称の語り口がとても親しみやすくて、家族での焼肉の風景もほのぼのしていいですね。ただ、こののどかな日常のあとに、どんな悩みや葛藤が待っているんだろう…と少しドキドキしています。続きが楽しみです🌷