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「僕は、昔から人付き合いというものがよく分からなかった。」
僕の幼少期を語ると、引かれてしまうかもしれないが、これが僕なのだ。僕という人間の生き方なのだ。
僕は子供の時、1人でいることが多く、親というものもあまり深くは関わりのない、極端にいうと知人、でも、こういうものなんだと思っていた。
このことは勿論、他の人に語ったことは無い、語ったところでなんにもならないし、僕は同情をかおうなんてことも思っていなかったからだ。
これから語ることはあくまでも僕自身の話で、他の人がどうかなんて知ったこっちゃないし、知る気もない。
保育園のとき、先生からこう言われたことがあった。「―君は、どうして、いつも一人でいるの?お友達は―?」と質問された時、僕はよく分からなかった。
それは、保育園児だから、理解が追いつかず、分からなかった、ということではなく、ただ、分からなかった。
僕にとって1人は当たり前で、何故こうなったのかとか、寂しいなんてことは微塵も感じなかったし、考えようとしなかった。
だから、その先生が言った言葉がずっと頭にあって、「なんで一人でいるの?駄目じゃない。」と否定されている気分になった。
その先生はそれだけでなく、僕が皆と学習したりする時、「やっぱり、1人より大人数の方がいいよね!顔がさっきより明るくなってるよ」なんてことを言うもんで、幼いながらに、その先生を自分とは違う世界にいる、この先生には僕のことは分からない。と思った。