テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「君の膵臓を食べたい」
学校の図書室の書庫。
ほこりっぽい空間で本棚に並べられた書箱達の順番が正しいものか確認するという、図書委員としての任務を忠実にこなしている最中に、山内桜良がおかしな告白をしてきた。
無視しようかと思ったけど、この空間にいるのは僕と彼女だけで、ひとり言というにはあまりに猟奇的なそれは、やっぱり僕に向けられているんだろう。
仕方なく、背中合わせに本棚を見ているはずの彼女に反応してあげる。
「いきなりカニバリズムに目覚めたの?」
彼女は大きく息を吸って、ほこりに少しむせてから、意気揚々と説明を始めた。
僕は彼女の方を見ない。
「昨日テレビで見たんだぁ、昔の人はどこか悪いところがあると他の動物のその部分を食べたんだって」
「それが?」