テラーノベル
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※設定捏造若干あり
俺は見た目の通りβだ。
平凡な顔、体つきはそこそこ鍛えてるから筋肉のついた体をしてる。
取り柄というものと言っても特に大きく言えるものはない。
平々凡々な俺。
βを具現化したような感じだ。
それなのに、
「ひッ、ぅ…っ!」
面白みもない、 柔らかさなんかと程遠い身体。
気持ちの悪い声と顔をしているというのに、
「らっ、だぁ、さッ…ゃめ…ッ、ひぐっ…!!」
「やめない。こんな状態でやめるわけねーじゃん」
αであるらっだぁさんはこんな俺を抱くのだ。
「ぅあッ…!!」
「(何で…どうして、こんなことに…)」
───────────────、
きっかけは、突然ラット状態に陥ってしまったらっだぁさんをβである俺が自分の家へ避難させたことだった。
αに誘発されてΩのようなヒートを起こさないし番になることもない一般人の俺が適任だったから。
まぁ、仮に俺がΩだったとしてもこんな見た目なら間違いが起きる前に萎えるだろうし。
間違いが起こって名の知れないΩである人が傷付くことも見たくないし、何よりらっだぁさんが傷付く姿を見たくない。
誰の為にもならないし、誰の所為にもしたくないから。
俺ならばそんな間違い起きない。
そう思ったから、らっだぁさんを家へと避難させた。
誰かが傷付く前に。
…そう、思ったこと自体が間違いだった。
別にαの相手は必ずしもΩだという決まりはない。
そもそもこの性も多様的で、様々なパートナーの形があることをすっかり忘れていた。
忘れていたというより、自分はそれに当てはまることは一生ない、無縁だと思ってたから。
鍵をかけてらっだぁさんを寝室で休ませようと思った。
だって俺はβで平々凡々だから。
だから、まさか連れて来た寝室に、ベッドに押し倒されるなんて思ってもみなかった。
βはαやΩのフェロモンを感じ取ることができない。
だから誘発されることがない。
βはβと一般的な家庭を築くことが多い。
こういうこととは全く無縁の世界だったのに。
押し倒され、我に返って力で押し返そうとしたのに何故かできなかった。
それを許してもらえない程、らっだぁさんの顔が必死で怖かった。
俺がここでこの人を拒絶すれば、我を失って知らぬ人とよくないことになる。
双方にとって傷付くことになってしまう。
それを避ける為には、柔らかさも面白さの欠片もない身体を差し出すしかなかった。
失神して、目が覚めた時には身体中に噛み跡ができていた。
もしかしてと思って項を撫でると、僅かな凹凸ができていた。
何の意味を為さないマーキング。
自分の後ろからはらっだぁさんが出した白濁がどろりと溢れる。
俺にしても孕むことのない、意味ない行為。
番になんてなることはできないのに、何故噛まれたのか。
後処理をしなければならないのに、中出しをされたのか。
横を見れば穏やかに眠るらっだぁさんの姿に胸を撫で下ろす。
たった一度きりのことだ。
この先もう、あり得ることのないことだとお互い水に流そうとらっだぁさんを揺り起こした。
────────────────、
「考え事とか随分余裕だな、トラ」
「ぁっ、ぅ⁈」
らっだぁさんは俺に言ったのだ。
好きだから俺と恋人になって欲しいと。
勿論、断った。
らっだぁさんには運命の番がいつか現れる。
それを邪魔するわけにはいかないし、βの俺じゃ釣り合わなさすぎる。
何より、別れることになることがつらくなるから。
だから丁寧にお断りした。
なのに、スマホの画面を見せてきたらっだぁさんは笑いながら言ってきた。
その時の俺は血の気が引いて青褪め倒れるんじゃないかというくらい目の前が真っ白になっていた。
見せられたスマホに映ってたのはらっだぁさんに押し倒され、本来なら受け入れる場所じゃないところに彼のモノを深く咥え込み信じられないくらい喘いでいた自分がいたから。
断ればこれをみんなに見せる、そう言って。
『頭のいいトラならどうすればいいか分かるよな?』
震える肩と、言葉を出そうとしては息の吐く音しかしない口。
俺がやっと言えた言葉は、よろしくお願いしますだった。
そして、今日までこんな関係を続けている。
恋人と言っても要は性処理のようなものと思えばいい。
後腐れも面倒ごともないβの俺。
いつでも捨てることができる。
そう思い込んでいないとダメだったから。
つきり、と痛む胸は気付かないフリをする。
どう足掻いたって叶うことのない恋だ。
βだからとか、無害だからとか言ってたけどホントはあの時らっだぁさんを家に避難させたのも、ほんの少し、ほんの僅かな下心があった。
どうにかなるつもりは微塵もなかったけど、他人に任せたくないという、どうにもできないくせにでしゃばった俺の。
その天罰が下ったのかもしれない。
自分の性を利用した最低な俺に。
「トラッ、射精すぞ…っ」
「ま、待っ…ぁんぅぅうッ!」
こうやって中に出されても無意味と化す白濁を最奥に受け、内心喜ぶ俺に。
血が滲むほど項を噛まれ、この時だけはらっだぁさんのモノになれてると思ってしまう。
「(気持ち悪いな、俺)」
誰が好き好んでこんなβを抱くというのだ。
ただの都合のいい性処理だ。
準備が面倒でも、孕む心配も、噛むことで番になることもない。
俺は便利な道具だ。
そうと思うしかない。
らっだぁさんの本意は全く分からないし、あの告白以降好きだとか言われてない。
「は、ッぁ…ぅ…っ、」
「ッ…はァ…」
背後から抱き締められて項にらっだぁさんの吐息がかかる。
その熱さにびくりと肩が強張った。
「……トラ、」
「っ、あ…ッも、…ぬ、ぃて、…くだ、さぃ…ッ」
何とか残った体力で逃げようと体を前へと動かしたら、らっだぁさんに羽交い締めにされまた1番深い場所を突き上げられる。
「ひッ、ぃ⁈」
「俺、終わりなんて言ってねぇよ」
「ッ⁈なん、…だっ、て、なか、…に、だし、っ…!?」
何度出されたのか分からない。
俺のお腹はらっだぁさんの精液で膨らんでいる。
「集中できてないトラに、教えてやんだよ。お前が、今、誰と、何をしてるのか」
「んぁっ⁈」
膨らんでるお腹を押さえられた。
Ωには存在する器官があるかのようにβの俺にはないそれがそこに在るかのようにして。
「…トラは、今、俺と、SEXしてんだよな?」
「は、っ⁈、ふぁああッ!!」
「悪ぃけど、まだヤり足んないから付き合ってくれるよな?トラは俺の恋人なんだから」
そうやって低い甘い声で囁いた。
項を掠るらっだぁさんの唇にびくりと身体が跳ねる。
「ゃ…やめ、ッ⁈…ひぅ゛ううンっ!」
上から押さえられる手を恋人のように重ねられて、ぐしゃぐしゃのシーツへ縫い付けられた。
そしてもう数えることさえもやめた、白濁がまた自分の中へと注がれ無用の産物へと成り果てた。
──────────────、
ここ最近、体調がよくない。
ぼんやりするというか、熱っぽいというか。
急に暑くなったりしたせいで体がついていってないのかと思うけど、それ以外は特に変わりないしその内大丈夫になるかと放置していた。
でも、放置をしてしばらく経った頃。
熱っぽさは変わらずで、寧ろ悪化していた。
そのせいか体調を崩すことが増え、ちょくちょくみんなに迷惑をかけることも増えていた。
お腹に変な違和感もあって、何か変な物でも食べたのだろうかとも思ったけど何故かその違和感も定期的にしかなく。
熱っぽさもその定期的なものの時に悪くなるだけで。
「…疲れ、てんのかな、」
心身ともに。
病院は嫌いだから行きたくない。
耐えていれば、その内落ち着くから。
そう言い聞かせて。
「トラゾー大丈夫?」
「クロノアさん……すみません、大丈夫です」
座っていた俺を上から覗き込んできたクロノアさんが心配そうに眉を下げていた。
「なんかあったの?……らっだぁさんと」
隣に回り込み、俺の右に座ったクロノアさんが真剣な声でそう聞いてくる。
「ぇ、いや…特に、何も…」
らっだぁさんは俺の周りの人たちに、自分たちが付き合うことになったと勝手に言ってしまっていた。
αとβで?
と思われたことだろう。
そんなの俺が一番驚いてる。
ぺいんととしにがみさんは嬉しいことに運命の番だったらしく。
2人の相談によく乗っていた。
だからかぺいんとにも、しにがみさんにも大丈夫なのかとすごく心配されている。
でも、言えるわけがない。
下心ありきで好きだなと思ってた人に脅されて半ばセフレのような関係になってるなんて口が裂けても。
何よりクロノアさんはそういうことを嫌う。
αであるからこそ、こういった不純なことが嫌いな人だから。
「ホントに?」
「ホントです。…いやまぁ、強いて言えば寝不足くらいなものですかね…?」
毎日のようにらっだぁさんに抱かれて、中に出されて。
虚しくなりながらも後処理をする日々。
だけど、後処理は絶対にらっだぁさんが完全に眠りについたあとじゃないとできない。
一度、後処理をしてるところを見られてその場で失神するくらい犯された。
俺が注いだモン勝手に出してんじゃねぇよ、と叱責されながら。
それ以降は細心の注意を払いながら後処理をしていた。
じゃないとお腹が痛くなる。
βには受け入れる器官がない為だ。
ただここ最近は痛さというより変な疼きを感じているから、やっぱりお腹の調子も良くないのかもしれない。
無意識にそこを撫でていたようで、クロノアさんが視線を落としていたことでハッとして手の動きを止めた。
「……お腹痛い?」
「いや、痛いというか…なんか、変と言いますか…」
ジンジンするような。
それに反応するようにらっだぁさんの噛み跡だらけの項も何故か疼く。
目線をそこに上げたクロノアさんが俺に近寄った。
「ねぇ、トラゾー」
「?」
「甘い匂い、しない?」
「匂い…?」
お菓子類やジュース類は食べてり飲んだりしてない。
クロノアさんからは確かにいい匂いはするけど、俺からはよく分からない。
「トラゾー、ホントにβ?」
「え、何を言って…俺は正真正銘のベー………ぁ、え?」
不意に身体に纏わりつくような甘い匂いに包まれた。
クロノアさんの言う通り甘い匂いに気付く。
体が震えるような、刺激をされるようなそれに動けなくなる。
「…なん、…で…?」
不意にクロノアさんが俺のお腹に手を置いた。
「トラゾーからΩのフェロモンが出てるよ。…人を誘うようなすごく、甘い」
きゅっと猫のように細くなる翡翠に頭では逃げたくなったのに、本能的なものが俺をその場に縫い付けたかのように動けなくしていた。
「くろのあさん…?」
「ひどい人だね、らっだぁさんは」
動けない俺のお腹をクロノアさんが撫でながら押してきた。
「ひ、ぁ…ッ⁈」
「俺の好きな子、勝手にΩに堕としちゃうんだもん。俺がしたかったことなのに、…こんな噛み跡までつけて」
タートルネックをずらされてらっだぁさんにつけられた痕を睨むクロノアさんに困惑する。
「す、きって…っ…それに、オメ、ガ…って…ッ」
「性転換」
クロノアさんはそう言った。
自分の性が何かしらの要因で転換すること。
知識としては知ってる。
けどそんなものファンタジーみたいなものだし、それこそ俺には無関係なことだと思っていた。
「ビッチングだね、トラゾーのは」
αやβがΩになることを指すそれ。
「ど、う、…し、て…っ」
ふわっとクロノアさんの匂い。
本来のこの人の持つフェロモンの匂いに気付いてしまって目を見開いた。
それと共に熱っぽかった体がじわじわとそれに充てられて熱くなっていく。
「俺、トラゾーが好きなんだよ。βのままでもよかったけどやっぱり自分に縛りつけとかなきゃって思ってたから…ま、らっだぁさんと同じことはしてたかな」
「ぁ…あ、ゃ…っ」
「Ωに性転換させられたαやβは二度と元の性に戻ることができない」
「く、ろ…」
「知ってる?Ωに堕ちたβは孕みやすいって」
お腹を直接撫でられ、熱を帯びた身体がクロノアさんの冷たい手に驚いてびくりと強張った。
「らっだぁさんすごいね。こんな短期間でトラゾーのことΩにしちゃうんだから」
「そりゃすげぇ愛してんだもん。ずっと孕め孕めって思いながら中出ししてたんだから当たり前だろ?俺がトラの身体を作り変えたんだよ」
ドアを開けて立っていたらっだぁさんがそれを静かに閉めて、鍵をかけた。
「らっだぁ、さ、…ッ」
「それよかノア、俺のトラにちょっかいかけんなし」
ソファーに座る俺とクロノアさんのところに歩み寄ってきて、俺の左に座った。
「え?Ωになりたてのくせに俺のフェロモンで簡単にこんなんなってる淫乱な身体にしたらっだぁさんが悪くないです?」
「俺ぇ?…トラが悪いだろ完全に」
「ひぃ…ッ⁈」
「…あぁ、それもそっか」
逃げ場がない。
ホラゲーの耐性をつけようという名の実況でクロノアさんの指示のもと俺とらっだぁさんでゲームをしていた。
俺の家でしようと言い出したのはらっだぁさんだった。
安全な場所と思っていた自分の家がそうではない場所になっている。
流石に今日は何もないと高を括っていた。
「なぁトラ」
「、あ…は、ぃ…ッ」
笑われるくらい震える声に右隣のクロノアさんがふっと笑う。
「これも知ってるか?βからΩになった人間は番を何人でも作れるって」
「ぇ……?」
「通常、Ωは一生に1人の番しか作れない。…βの気質は…まぁそれを作る必要のない一般的で普通の性だ。けど、逆に誰とでもどうにでもなれる。…だから、番も何人とでも作れるんだよ」
「そ…ッ、そんなわけ…っ!」
「βに番関係は存在しない。誰でもいいだなんて1番、はしたないね。ある意味Ωの方が一途かも」
「お、俺は…!」
話についていけない。
混乱してるところに更に混乱させることばかり言われて、自分の身に起きてることだと信じられない。
「βだったトラゾーはΩになって、身体はΩだけど気質はβなんだよ。だから、俺が噛んでも番になるし、らっだぁさんが噛んでも番になる」
「おい、俺は噛んでもいいだなんて言ってねぇぞ」
「は?トラゾーの恋心利用して自分のモノにしたあんたが言わないでください」
「両想いなんだからいいじゃん。公私共に認められた恋人なんだし、俺とトラが番になるのは普通のことだろ」
「俺は認めてない」
「待っ…待って…ッ」
「どした?」
「どうしたの?」
「お、れはβです…っ!Ωなんかじゃ…!!」
信じたくない。
認めたくない。
俺は別にΩになりたかったわけじゃない。
例え、いつか離れなければならなかったとしても、歪な関係だったとしてもこのままでよかった。
らっだぁさんの、隣にいるだけで。
「でもココ、こんなに反応してるじゃん」
「いや、だ…ッ、違っ…!!」
クロノアさんとらっだぁさんのフェロモンを濃く感じ取ってしまい。
そう意識付けられたせいで身体がおかしい。
「Ωの孕みたいって本能だよ。トラゾーのは普通の反応なんだから怖がる必要なんてねぇよ?」
「ゃ…や、だ…っ」
分かってる。
慣らされもしてない後ろが勝手に濡れてるのも。
欲しくて欲しくて疼いてるのも。
けど、それを認めてしまったら俺は戻れなくなる。
「んー…」
逃げなきゃいけないのに、そのΩの本能とやらが邪魔をして逃がさせてくれない。
「仕方ねーか。ノア手伝ってくれね?」
「見返りは?」
「トラの項。こいつに自分の性をわからせる」
「さっきまでダメって言ってたのに」
「なら俺1人でするわ」
「いえ、手伝いますよ。俺に損なことないですし」
「…ホント、得しかねぇじゃん」
この人たちは何を話しているんだ。
なにを俺に分からせるって?
「Ωであることも、自分が雌だってことも、トラにきっちり教え込む」
「それで?孕ませるってことですか?」
「それは最終の脅迫材料」
「脅迫って言ってんじゃないですか」
どうしたら。
どうしたらいい。
俺はどうすればよかったんだ。
「は?駆け引きみたいなもんだろ。好きな奴逃すわけねぇじゃん」
両脇にいる端整な顔立ちの2人。
尚且つα。
きっと、Ωだったら嬉しいことなのだろう。
αにここまで求められれば。
普通だったら。
いや、みんながみんなそんな軽薄じゃないのは分かってる。
でも、俺はそんなこと望んでない。
「相当な執着ですね。俺も同じことしてたけど」
「じゃなきゃΩに転換なんかさせれないだろ。愛情と執着たっぷり注いでやってたんだから。毎日、ずっと、たくさん」
「一緒にゲームしてて違和感を無意識に戸惑ってるトラゾーの顔は可愛かったですよ?」
「後処理する必要なんてなかったのにしてたの知った時はマジギレしたわ。失神するまで犯しちゃったし」
「へぇ?」
ぐっと腕をそれぞれに掴まれる。
拒絶できないのは恐怖なのか、期待なのか。
「さて、」
「手伝いってのは俺も中出ししてもいいんですか?」
「それはトラがおねだりすんなら出してやれよ。まぁ、おねだりせんでも悦ぶんじゃね?」
身体が震えているのは、不安なのか、歓喜なのか。
「Ωになったお前に本気のSEX教えてやるよ」
知らない感覚。
感じたことのない快楽に頭は混乱してるのに、身体は歓喜していた。
「ぁっ!ゃ、ひぅんッ!!」
「ほらトラ、ちゃんとノアに気持ちいいこと言わねぇと」
「トラゾー気持ちいい?」
「んあぁぁッ!!」
今まで、それ以上進むことのなかった自分の奥にクロノアさんのが入り込んでいた。
否応でも形や大きさの違いが分かってしまってその羞恥にも顔を振って逃げようとしていた。
「ナカすご」
「俺が作り変えたんだから当たり前だろ。丁寧に丁寧にな」
「あ゛ぅっ⁈」
「ふぅん?」
苛立ったクロノアさんなんか見たことなくて。
それをぶつけられるように背面で下から突き上げられる。
「トラゾーの項、真っ赤でおいしそー」
「トラ中出ししながら項噛むとすげぇ締め付けるからやってやれよ」
「そうなんだ。トラゾーって痛いの好きなんだね」
肘を掴まれて後ろに引っ張られた。
抱き寄せられるようにしてクロノアさんに項を噛まれ、自重もあいまって最奥に熱い精液が注がれる。
ナカはその熱さに悦び、全てを溢さないようにと飲み込もうとしていた。
「…ははっ♡マジじゃん。すげぇ締め付け♡」
「トラ、俺以外のαに中出ししてもらって嬉しい?」
「ゎ、わか…ら、ッ、にゃ、ぃ…、れ、ふ…っ」
「カオめっちゃ悦んでんだわ♡」
膝裏をクロノアさんとらっだぁさんに持たれて拡げられる。
「ノアが射精したモンちゃんと奥で飲めて偉いぞ♡」
それ以上入るわけない場所にらっだぁさんのが充てがわれた。
「でもちゃんと恋人のも奥でしっかり飲もーな♡」
「ぁ、ぐッ!?ま゛っ、てッ、まってぇ!い゛っ゛ひ、!、…んぁ゛あ゛〜〜〜〜っっ♡♡♡!!!」
仰け反った顔を頬を掴まれて横を向かされた。
慣れた痛みに目を見開き、俺は声にならない絶頂をする。
「これでトラは俺とノアの番になったからな♡」
こぽこぽとナカに注がれるらっだぁさんの白濁も、奥で飲み込むΩの性に泣きそうで。
「解消は未来永劫あり得ねぇし、トラも嬉しいだろ。俺と一緒になれるんだからさ」
「まぁ、トラゾーはらっだぁさんのこと好きでしたからね」
「俺はノアのことが好きなんかと思ってた。トラを見てて好きなの俺じゃん!って分かってテンション上がったけど」
「好意なんていつだって塗り替えられますよ。いやいや言いながら身体がこんなに悦んでるってそういうことでしょ」
「本能に負けただけじゃこうはなんねぇからな」
ぐちゅっと泡立つような湿った音。
前後に挟まれながら違う突き上げられ方に、気持ちの悪い声が上がる。
「やっ♡いゃ、いやッ♡やめて、くら、さ…ッ♡♡!」
心は拒絶してるのに身体が嬉しがってる。
頭でダメだと分かってるのに俺の作り変えられた性が欲しがってる。
「ナカすげぇことになってる」
「そういえば、同時に射精したらどっちの赤ちゃん孕むんでしょうね?」
「んー?確かに。これじゃあ、どっちの赤ちゃん孕んだか分からなくなるか?」
「まぁどっちだとしても、これでトラゾーは逃げられなくなるでしょ」
「それもそっか。トラって優しいから、どっちか分からないってなったら俺らのこと見捨てないもんな」
「えぇ。俺だとしてもらっだぁさんだとしてもトラゾーは片方を見捨てるような人間じゃないですから」
αはΩが孕むまで抜くことができない。
Ωはαに孕ませてもらうまで締め付けて抜かせない。
「トラ」
「トラゾー」
「「赤ちゃん楽しみだね♡」」
ひゅっと空気が口から漏れて、身体からは力が抜けていく。
こんな捻じ曲げられた運命なんて到底受け入れられない。
それでも、もう逃げることなんてできない俺は抗うこともできずこの先、一生Ωとして生きていくことを受け入れないといけない。
「、ッ…ぁ♡、あ…っ、♡♡」
悦びはじめている身体と心と頭が勝手に俺の口を開かせ、言葉を吐き出させた。
「あ、はッ♡…ふた、りのっ♡あ、か、ちゃん…たの、しみ…で、す♡♡」
痛かった2つの噛み痕は完全に俺の身体に馴染み、俺への枷へと変わった。
外すことのできない、首輪のように。
コメント
5件
ありがとうございますめっちゃ読み返します🕺🕺
ああ、読み終えたよ…これは重い。βだから安全だと思ってた主人公が、好意と罪悪感の狭間で追い詰められて性転換までしてしまう展開、すごく怖かった。特に「後処理してるのを見つかって失神するまで犯された」っていう過去が、今の状況の異常さを浮き彫りにしてる。クロノアまでもが執着して囲い込む構図も、どこかで察してたのかもしれないけど、改めて読むと胸が塞がる。 Ωとしての悦びに抗えないラストの諦念と、それでも「楽しみです」って口にする瞬間が、すごく切なくて目が離せなかった。